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4 世界は始まっていなかった

始まりという発想の解体

【完全無】が不成立の概念であれば、
「世界は無から始まった」という説明は誤りになる。

「始まり」には区切りが必要だからである。

「世界は完全無から始まった」 
そして、「完全無で終わる」 とした場合、
区切りの境界は下記のようになる。

  • 完全無

  • 境界(完全無の終わり)(在る世界の始まり

  • 在る世界 

  • 境界(在る世界の終わり)(完全無の始まり

  • 完全無

しかし、先述した通り、【完全無】が不成立である。

つまり区切るための境界がなくなり、

  • 在る世界
    だけになる。

始まりも終わりも一定の区間が無ければ、成立しない概念だ。
しかし区切りが無ければ、世界は始まらない。
始まりがなく、境界も無い為、世界は終わらない。

これが、
「世界はいつどのように始まったのだろうか。」
に対する答えである。


始まりなき世界


世界は始まったのでも、
創られたのでもなく、
ただ――
在り続けている。

世界は意味を持たずに在る。
理由を必要とせずに在る。
設計されずに在る。

【完全無】が成立しないというその一点から論理的帰結として、
ただ「在る」ということが立ち上がった。


立ち上がる「何か」


この【完全無】に向かおうとする姿勢は決して、虚無主義ではない。
ただ、「無」をただシンプルに問い詰めた結果だ。
すべてを無価値にしようとする立場でもない。

限界まで【完全無】に近づこうとした時、
どうしてもその到達を阻止する最後の壁として

「何か」が現れ、
結果的に【完全無】は不成立となった。

【完全無】に到達する事を
その「在る」という一点のみで拒む「何か」。

「なぜ、在るのか?」という問いからでは、
たどり着けなかった答えに、
無の不成立という立場から立ち上がった、
この「在る何か」は一体何なのか?
次の記事では、その「何か」に焦点を当てる。

哲学体系として、項目を分けて執筆中。
最終的には書籍として、出版をする予定です。
筆は遅いですが、継続していきますので、
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