スピードは「愛」である。1週間後の傑作より、翌日の300枚を選ぶ私が「RAW現像」も「LUT」も捨てた理由
こんにちは、オアハカ在住のさるです。
今日は、私がLUTもRAW撮影もしていない理由について。
こんな記事もどうかと思ったけど、世間がみんなLUT推しなのに。
なんで自分は使わないのか?を言語化してみた。
タイムラインに流れる「どこかで見た色」への違和感
最近よく見る、LUT(ラット)で仕上げられた「エモい」写真たち。
実は私は、その仕上がりを見ても、全然「エモい」気持ちにならない不思議があります。
逆に、SNSでローカルメディアの発信者たちが投稿する写真が、十数枚もそれだと、
「なんで現地の、その時にしか見えない色を、作り物っぽく(失礼)するんだろう?」と思っている。
私には芸術的なセンスが足りないのかもしれない。
でも、作り込まれた色よりも、その場に流れていた空気感をそのまま閉じ込めたいと思ってしまうんです。
なので、自然と私はその流行に乗ることもなく、
「撮って出し・自然・爆速」という、時代と真逆のスタイルを貫いています。
使っている機材の話。
もし私が、
写りに癖がある
白飛びしやすい
黒つぶれしやすい
調整しないと綺麗に見えない
そんなデータでしか写らないカメラを使っていたら(後処理前提の機材なら)
LUTもRAW撮影もバリバリやって、パソコンで作業していると思います。
でも、いま私が使っているメイン機は Nikon Zf。
清水の舞台から飛び降りる覚悟で、30万円という投資をしました。
それは、後からPCで色をこねくり回すためではなく、
その場の光を瞬時に、できるだけ正確に捉えるための「信頼代」です。
フルサイズセンサーなら、そのままの光を最高に美しく残してくれる。
そう信じて購入しました。
同じく、レンズ選び(予算内で)もそこに行きつく。
だから私は、カメラの目(センサー)を信じてシャッターを切っています。
要するに私は、「後で整える写真」より「その場で決める写真」を選んでいます。※ただの面倒くさがりとも言う。
「自分の色」より、好きな「その場限りの色」がある
「自分だけの色」を作ることに時間をかけるより、
私は「その一瞬の光と影」を、そのまま持ち帰りたい派です。
なるべく自然で、すっきりした色味こそが、
撮影現場の空気(朝の光、夕方の風、夜の熱狂)を、
いちばん雄弁に語ってくれると思っています。
シャッターを押して切り取る、一瞬だけの表情と色が記録できた時の、ドキドキ感が好きなんです。
自分で作る自分の色は、いつでも乗せれるじゃないですか?
そして、過度な加工は、思い出を「誰かの作品」に塗りつぶしてしまう気がする。
狙いがそれで、自分の作品ならいいのだけど。
私の写真は、
お祭りに参加しているみんなが「思い出」として保存する写真なんです。
写真は、自己表現である前に「誰かの時間を預かるもの」だと思っています。
スピードは「愛」である。爆速ワークフローの正体。
私の写真は、祭りやイベントを撮影し、
参加している人たちに届けることが目的です。
そのため、写真は「鮮度」がすべて。
700〜1000枚撮って、その日のうちに現像。
翌日の昼までに約250~300枚をアップできるよう、がんばっています。
※掲載枚数は祭りの規模によるけど、平均このくらい。
参加者が「昨日の自分たち」を、
まだ興奮が残っているうちに見てほしい。
1週間後の1枚の傑作より、
翌日の300枚の「最高に楽しそうな自分たち」。
それこそが、無償で私が提供できる最大の価値であり、
他のソーシャルメディアとの差別化だと思っています。
なぜ、私が大量に写真を撮っているのかについては、別の記事で詳しく書いています。
30万のカメラ × 無料ソフト = 15秒の魔法
なので
1000枚近い写真を数時間でさばくには、
1枚ずつ色をこねくり回す時間はありません。
だからRAWではなくJPEG。
一時期、RAW撮影にもチャレンジしましたが、
色をこねくり回す時間に加えて、
そこそこスペックの私のPCでは、保存だけでも時間がかかる。
それが、せっかちな私には大きなストレスでした。笑
結果!潔くJPEG撮影を選択。
撮影の瞬間に露出と色を決めきる「真剣勝負」です。
ちなみに、ケチなので専用の現像ソフトも使っていません。
無料でパソコンに入っている Microsoft フォトで、ずっと作業しています。
写真1枚の作業時間は約15秒。笑
と、いうかこれで用が足りているのです。

明るさ、彩度、トーン、トリミング、保存時間。早い!
必要最低限の調整だけで、それなりの見栄えに整え、SNSにアップ。


もちろん。フルサイズのZfだけじゃなくて、
マイクロフォーサーズのOM-5の写真も同じく
Microsoft フォトで現像。



結局、もったり動く無料現像アプリも捨てていったら
Microsoft フォト、ここに行きついた。笑
「エモさならスマホで良くない?」となる瞬間
自分ではカメラでがんばって撮影しているのに、
特に逆光なんかは、スマホで撮った方がはるかに綺麗。
めっちゃくちゃ悔しいよ。笑
SNSを見ていると、
「私よりいい写真じゃん!」と思うエモい写真の多くが、
「あ、これスマホだ」と気づくこともあります。
スマホには、スマホの良さ(エモい自動加工)がある。
だったら、
「スマホで映えるなら、スマホでいいじゃん」
となってしまう。
いま、優先的にお金をかけているのはカメラ。
私のスマホは、かなり型落ちの Xperia 1 IV。
購入理由は、
スマホらしからぬ、カメラのような設定で撮れる点でした。
でも正直、最近は
もっとスマホらしい色合いで撮れる機種が欲しくなっています。
次に買うなら、たぶんそういうスマホ。
自然で美しい階調はカメラに任せて、
カメラでは表現できない「エモい色」は、全部スマホでいいんじゃないか。
それが最近の結論です。
むすび:写真が繋ぐもの
たぶん、私の写真が喜ばれる理由は、
技術が高いからでも、色がお洒落だからでもありません。
さる。の写真は、
掲載が早い
数が多い
ありのままの自分たちが写っている
その誠実さの結果だと思っています。
流行りの色を纏うより、
その時の光を大切にしたい。
そんな写真の楽しみ方があってもいい。
写真は、もっとシンプルでいい。
これが、私がLUTもRAW撮影もしていない理由です。
でもこの先、
もっと自分の「作品づくり」と向き合う時が来たら、
RAWデビューもLUTデビューもしたい。
その気持ちがあることだけは、宣言しておきます。
▼この記事を書いた人はこんな人。
▼その他の写真とカメラの話。良ければのぞいてみてね。
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