AIとお勉強 ジェンダーとセクシュアリティ3 ジェンダー平等の誤解
前回の記事→AIとお勉強 ジェンダーとセクシュアリティ2 用語のアップデート|風ひかる
自分が新卒の頃は、男女雇用機会均等法が施行されてまだ数年くらいしか経っていなかった。雇用側も雇用される側も、いろいろと手探りだった感がある。
女子大の同級生たちは、優秀ながら真面目で純情な子が多く、就職面接における、いわゆる「意図的質問」というものに、四苦八苦していた。
「男女平等になりましたので、女性のあなたにも、毎晩接待を担当していただきますがよろしいですか。」「女性ですが残業は当然できますよね。」「結婚したら、仕事はどうするつもりですか。」などというやつだ。
不用意に答えると不採用になるかもしれない。だからといって、「男性基準」至上主義のやり方も気に喰わない。それで、みんな、有効な理論武装をしようと、やっきになっていた。その頃はAIはもちろん、何も手本がなかった。
自分はそういうのが嫌だったので、いち早く、制度上は男女平等の教育公務員の道を選んだ。
あの頃のこんな質問、今も、就職面接でなされているのだろうか?とChatGPTに聞いたら、コンプライアンスの徹底していない中小企業では、いまだにあるらしい。
対策ポイントとしては、まず、性別に関係なく純粋に労働条件の受け入れ可否を問うのは、企業として当然。単純に「残業できますか。」など。その場合、あなた個人としての姿勢を述べればよい。しかし、性別で決めつけたり分けたりするような発言はコンプライアンス的にはNG。「あなたは女性だけど・・・」のような。後者の発言がなされた場合は、「性別にはかかわりなくお答えしますが」という前置きをつけてから、一労働者としての回答をするのがスマート。(明らかなセクハラに関しては「それは業務とはかかわりがないことかと思いますので回答は控えさせていただきます」と返す。)とChatGPT。そうだよね。
就職時だけでなく、普段の場でも、特にSNSでは日常茶飯事の如く、ジェンダー平等の考えを誤解して、女性を追い込む発言がいまだにあるようだが、ひどい突込みに遭遇した時、今なら、どのように返せばいいのかな。
最近目にしたものは、生理休暇とか、女性専用車両とか…大昔に議論が終わっているテーマなんだけどね。ディベートの基礎練に使われるくらいだし。
ChatGPTの助けを借り、こちらの質問に答えてもらう一問一答形式で、ざっくりと復習してみた。その記録。
ChatGPTは万能ではなく、正しいとも限らない。あくまで入り口を学ぶために利用し、学びを深めるためには自分自身で探索することが不可欠。
この論題に詳しい方で、「これは違うよ」とか「こんな考えもあるよ」とかいうものがあったら、ぜひ、コメントなどで教えていただきたい。
ジェンダーとセクシュアリティ3 ジェンダー平等の誤解
★質問1:ジェンダー平等に対して、「じゃあ、女だけに生理休暇や専用車両があるのは不平等だ」という考えは、どうなの?
ChatGPT回答:見当違いの意見である。正すべき。
この主張の多くは、「平等=全員同じ扱い」という理解から生まれる。
しかしジェンダー平等が目指すのは、「形式的な同一」ではなく、「実質的な公平」だ。
何が問題か
生理は女性固有のものである。そして一部の女性に定期的な体調不良・痛み・貧血・集中力低下をもたらす
痴漢被害は統計上、女性に圧倒的に集中している
➡こうしたリスクや負担が偏っている現実を無視して「全員同じ扱い」を求めると、結果的に不利益が固定化される。
どう反論できるか
生理休暇について
生理は病気ではないが、労働能力に影響を与える女性固有の身体的要因
生理休暇は「女性優遇」ではなく、女性職員の欠勤や退職を防ぐための調整措置
実際には取得率は高くなく、乱用されているというデータはない
女性専用車両について
痴漢被害の9割は女性。
多くは通勤時間帯の混雑車両で発生
専用車両は刑罰ではなく、被害予防という環境設計
「全員同じ」より「被害が起きにくい設計」を選ぶのは合理的判断
要点
→ これらは「特権」ではなく、不利が集中する場所への「合理的配慮」。
まとめ
身体的な特性からくる負荷を取り除くために必要な生理休暇は、特別扱いではなく「合理的配慮」であり、ジェンダー平等と矛盾しない。
女性専用車両は、女性に偏っている痴漢被害を予防するための「合理的配慮」であり、これもジェンダー平等と矛盾しない。
ジェンダー平等の誤解
「ジェンダー平等=男女同じ扱い」という誤解がよくあるが、正しくは “必要に応じて異なるものを異なるように扱い、結果として公平さを実現する” こと。
つまり
・生物学的差異
・生活上の実態の差異
・社会的・歴史的背景による不利益の差
を考慮した上で、公平になるように調整するのがジェンダー平等。
★質問2:ジェンダー平等に関する様々な誤解や攻撃に関して、「合理的配慮」以外の論点はある?
ChatGPT回答:「性別役割の再生産」を助長する考えは正すべき
例
ハイヒールや化粧の強制(「顧客への好印象のため」等)
性別による残業指示(「男なら/女でも子無しなら 残業しろ」等)
➡ 「女性/男性はこうであるべき」という固定観念から生まれる。
どう反論できるか
・業務に実質的に必要のない基準である。
・片方の性には求められない追加労力・費用が発生する。
➡性別に基づく不均衡な負担=性別役割の再生産。
対策
「機能性・清潔感・安全性」を男女共通の基準にすると合理的。
★質問3:女性に対する合理的配慮はわかったけれど、では男性に対する合理的配慮はある?
ChatGPT回答:ある。ただし、男性に対する合理的配慮は「存在するのに、配慮だと認識されにくい」
具体例
危険労働への配慮
建設・運輸・製造業など、男性比率が高い職種では
安全基準、作業人数、装備規制が強化されてきた。
これは「男だから危険で当然」という偏見に対抗して、男性に負担が集中している現実への配慮。男性の自殺率への対策
日本では自殺者の約7割が男性。
男性向け専用相談窓口、メンタルヘルス施策は
「弱音を吐きにくい」という社会的圧力への調整。男性育休の推進
育児を女性に偏らせないためであると同時に、
男性が家庭責任を担えるようにする配慮でもある。
何が問題で、どう解決すべきか
もともと古くから労働市場にいる男性への配慮は、「配慮」と認識されず、
すでにある義務の緩和や、当然の措置として扱われがちだった。
解決策は、男女問わず「負担が偏っている場所」を可視化し、
調整を制度として言語化することである。
★ジェンダー平等の誤解まとめ(キーワード整理)
・平等=同一、ではない
・公平=調整である
・合理的配慮=特権ではない
・女性優遇ではなく、偏った負荷の是正
・男性にも配慮は存在する
・誰かの権利を削る話ではない
・全体の無理を減らす制度設計
ジェンダー平等とは、男女のどちらかを甘やかすことではなく、
性別問わず、社会の中で無理が集中する場所を調整し、
誰もが無理を前提にしなくていい状態をつくることである。
★ジェンダー平等への誤解について まとめ
今回は、いまだにある、ジェンダー平等への誤解や攻撃を、きちんと整理するために、ChatGPTの力を借りた。
最初に書いたとおり、大昔はAIなどなかったので、整備されはじめたばかりの男女平等の環境でどのようにうまく生きるか、新卒の女性たちは、苦労していた。今はAIによるWeb上データ収集によって、あっというまに心強い下準備ができる。時代は変わった…これからも、AIの助けを借りつつ、具体的に疑問に思うことや知りたいことを、勉強していきたい。
自戒:AIが正しいとは限らない!知識が整理された後の検証や意味付けは、自分自身の責任で。
