晩秋に 陽だまりヒーリングピアノ Indian Summer〈冬の陽だまり〉 / ウォン・ウィンツァン
よろしければ、どちらか聴きながらどうぞ↓
はじめに
病院ロビーでピアノボランティアをしています。毎月、季節に合った曲を選び、ロビーで患者の皆様がくつろげるよう、無償で演奏しています。

11月のテーマは、「秋旅」。秋深まる季節こそ、旅に出たい。そして旅先でしみじみと晩秋を感じたい。そんな気分をセットリストにしました。
この数日、関東はお出かけに最適な、ぽかぽかの小春日和。ということで今回は、小春日和の英語版、" Indian Summer 〈冬の陽だまり〉"(ウォン・ウィンツァン作曲)をご紹介。
晩秋に 陽だまりヒーリングピアノ曲 Indian Summer〈冬の陽だまり〉 (ウォン・ウィンツァン)
ウォン・ウィンツァンは、これまでにもたびたびご紹介した、即興演奏を取り入れたニューエイジ・ヒーリング音楽を手掛ける「瞑想のピアニスト」。目を瞑り首を振り、心の赴くまま音楽を奏でる、独特の演奏スタイルで、美しく癒される音楽をたくさん作られています。「Indian Summer 〈冬の陽だまり〉」は、その中の人気の一曲。
インプロビゼーション(即興)の音楽ではありますが、我々一般人(!)のために、楽譜が出版されており、その譜面には、ご本人の即興演奏が採譜されて載っております。なので、再現可能なのです。
曲の趣旨を考えますと、譜面にこだわらず、自由に弾けばよいと考えます。が、私はそこまで瞑想(=即興)が得意ではないので(^-^; だいたい楽譜通りに、でもなるべく自由で自然な感じに聴こえるように、そして、晩秋の陽だまりをイメージして、弾いてみました。
Indian Summer という英語は、アメリカにおいて、秋の終わりから冬の初めにかけて、急に暖かくなる陽気のことを指します。英国やほかの英語圏でも使われている言葉のようです。
なぜ「インディアンの春」なのか、諸説あるようですが、一説には、ネイティブ・アメリカンが、本格的な冬に備える作業を、この暖かい時期に行うから、だそうです。以下参考資料。
秋ないし初冬に,晴天が続き,日中は高温,夜間は冷えこむ特異な期間をいう。北アメリカ東部のニューイングランド地方で最もひんぱんに使用される語だが,現在では英語を話す各国で用いられ,日本の〈小春日和(こはるびより)〉にほぼ相当する。その使用の歴史は1778年にさかのぼるが,起源は不明である。この時期を利用して,アメリカ・インディアンが冬のために収穫物を貯蔵する作業を行う慣習をもっていたからというのが一説である。
ということで、Indian Summer とは、日本語で言えば、ずばり「小春日和」に当たります。ちなみに、同じ陽気のことをヨーロッパでは、「Old Wives Summer 老婦人の夏」と呼んだりするようです。(日本大百科全書より)
本格的な寒さの前の、つかの間の暖かさに、どの国の人々も、特別な思いを抱いてきたんですね。
小春日和の週末、どうぞ、ほっこりと陽だまりを楽しんでください。

ピアノを弾かれる方へ
ウォン・ウィンツァンの音楽に興味を持たれた方、よろしければ是非、楽譜を手に入れて、ご自身で演奏を楽しんではいかがでしょうか。
ウォン・ウィンツァンの「ピアノ楽譜」 | SATOWA MUSIC からのお知らせ | 瞑想のピアニスト、ウォン・ウィンツァン

買って良かった、と私が思う一冊です。美しい癒しの曲が、40曲も入って、このお値段。聴いて癒され、弾いても癒される。超おすすめです。難易度はそんなに高くないかと(ショパンのノクターンが弾けるならたぶん大丈夫)。しかも即興の部分は、すべて、記譜されていますので、ご安心を。ジャズを弾かれる方なら、むしろ、お得意の分野かと思います(コード記載あり)。
楽譜集の冒頭に載っている、ウォン・ウィンツァンご本人の言葉が、含蓄にあふれて素晴らしいので、最後にその一部をご紹介します。
(演奏するうえで、常に意識していること より)
その2「音楽は、時間というキャンバスに、音という絵具を落としていく作業だと思っています。キャンバスが見えていなければ、画家はなにも描けません。時間が見えていなければ、音楽家はなにも描けないのです。時間は、留まることなく、つねに一点の連続なので、音楽家が時間をキャンバスのように見るためには、その一点を、線として捉えなければいけないと思っています。でも音楽は面でもあり、立体でもあるので、音楽家は「多次元が見える耳」を持たなければならない…」
その3「即興演奏とは「魂が物語を語り出す」ことだと思っています。物語は「私」が語るのではなく、魂の語りです。「私」を手放さないと、魂は語り出しません。ヨガやインド系の瞑想を長年やっていることが、「私」を手放すために、大いに役立ちました。」
その4「演奏は、その時々で、自分にYESと言い続ける作業です。演奏している最中に不信を抱いたとき、音楽は死んでしまいます。しかしYESと言うことは、意識的な作業なので、言った途端、音楽は止まってしまいます。YESを言わないで、YESという作業な訳です。YESは限りなく小さくなって、yesになり、(中略) 最後にyesが消えた時、あなたは超越意識の中で、音楽そのものになっているのが、理想です。
お耳直しに、ご本人の演奏でどうぞ。

参考~11月のセットリスト「秋旅」全演奏曲目詳細
アレンジャーに敬意を表して明記します。(場の雰囲気に合わせるために、楽譜から外れることもあります…)
小さな旅~光と風の四季~ (大野雄二作曲、石川芳編曲)
里の秋 (海沼実作曲、深見麻悠子編曲)
紅葉 (岡野貞一作曲、轟千尋編曲)
Indian Summer〈冬の陽だまり〉 (ウォン・ウィンツァン作曲)
intermezzo (坂本龍一作曲、Kayoko Kishimoto採譜)
アダージョ(ピアノソナタ悲愴第2楽章) (ベートーヴェン作曲)
Danny Boy (アイルランド民謡、Nikki Iles編曲)
枯葉(Joseph Kosma作曲、Massimo Farao・Alfonso Gugliucci両氏演奏を参考にアレンジ)
Yesterday (ビートルズ作曲、David Escher氏の演奏を耳コピ)
晩秋にお勧めの曲はこちらにも↓
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晩秋の終わりにヒーリングピアノ 枯葉 & エディット・ピアフを讃えて|風ひかる
