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女性が言う『普通でいい』の本音

「普通の人でいいんです」。
婚活でもアプリでも、女性が必ず口にする言葉だ。

これを聞いて安心した男は、たぶん勘違いしている。


私は女性用風俗のセラピストを3年やって、1000人以上の女性と関わってきた。
施術中に、普段は誰にも言えない本音をたくさん聞いた。
今回は全く「普通」ではない僕が、なぜモテてきたのかについて話していく。

以前書いた「上位2割の男が、8割の女性を独占している」と「モテないのは量が圧倒的に足りないからだ」の続きだ。

今回は、その手前にある「普通」という言葉の話だ。
ここでいちばん多くの男が勘違いしている。



清潔にして優しくして働いている。なのにいいねが来ない

「普通の人でいいんです」。
婚活でもアプリでも、女性がよく言う言葉だ。
聞いたことはあると思う。

これを聞くと多くの男が安心する。
自分は普通だから、普通の人と自然に結ばれるだろう、と。

清潔にして優しくして、それなりに働いている。
なのにいいねが来ない。

でも、デートまで行っても二度目がない。
何が足りないのか分からないまま時間だけが過ぎていく。


「普通」こそ、いちばん倍率の高い

これはあなただけの問題ではない。

オンラインデートの研究で、面白いことが分かっている。

人は自分より少し上の相手にばかりいいねを送る。
そうすると、人気が一部の人に集まってしまう(Bruch & Newman, 2019)。

さらに女性は、年収も身長も学歴も同時に見る。
だから条件が一つ増えるたびに、当てはまる男はどんどん減っていく(Hitsch et al., 2010)。

アプリの最初のいいねでは、これが特に強く出る。

ここで、女性が言う「普通」の中身を並べてみる。

年収400万以上、できれば600万。
身長170以上。
大卒。
正社員。
煙草を吸わない。
太っていない。
清潔感がある。

一つ一つは確かに「普通」だ。

ある女性がこう言っていた。
「一つ一つは平均でも、全部の条件が普通以上の人って、もうハイスペックなんですよ」


「普通」は足し算じゃない。

「普通でいい」の「普通」は、足し算ではなく掛け算だ。

年収400万以上の男はだいたい半分。
そのうち身長170以上は6割。
さらに大卒は4割。
正社員は8割。
煙草を吸わないのが7割。
太っていないのが7割。

これを全部かけ合わせると、残るのは1割前後しかいない。

条件を一つ増やせばさらに減る。

数字はあくまで概算だ。
それでも、言いたいことは変わらない。

「普通」を全部満たせる男は、それくらい少ない。


なぜ「普通」が上位20%になるのか

女性は男を、総合点では選ばない。

「清潔感がない時点で無理」、「価値観が合わない時点で却下」。
こうやって条件を一つずつ加えていく。
心理学ではこれを連言ルールと呼ぶ(Gigerenzer, 1999)。
全部の基準を満たした相手だけを残す、という選び方だ。

だから、苦手な項目が一つでもある総合80点の男より、欠点のない70点の男が残る。

各条件が真ん中(上位50%)でも、五つ重ねれば残るのは数%だ。
つまり「普通」とは、全部の足切りをくぐり抜けた人のことだ。


これは女性の高望みじゃない

ここで「女が高望みなんだ」と叩くのは簡単だ。
でも違う。

誰も悪気があって条件を吊り上げているわけではない。
「普通」と言った瞬間に、頭の中で条件が勝手にかけ算されてしまうのだ。

そして、これはあなたも同様だ。
あなたが「普通に可愛くて優しくて、話の合う女性でいい」と思っているなら、その「普通」も同じく上位20%だ。

高望みではない。
「普通」と口にしたとたん、男も女も自分から激戦区に入ってしまう。


「普通」を狙うのをやめる

ではどうするか。

全部の条件で平均以上を取ろうとするのをやめればいい。

全項目の足切りを通過しようとするから、いちばん厳しい勝負になる。
やることはむしろ逆だ。

一つの強みに特化して、それを良いと思ってくれる相手にだけアプローチする。

顔が好きな人、優しさに弱い人、話が合えば嬉しい人、一緒にいて落ち着く人。
何を大事にするかは人によって違う。
全部を満たす必要はない。

顔も年収も、たくさんある魅力の一つにすぎない。
優しさも聞き上手も面白さも、同じくらい価値がある。
全部で勝とうとせず、一つで勝てる相手を探せばいい。


ただし、最低ラインだけは別だ

一つだけ例外がある。
清潔感だ。

鼻毛、伸びた爪、口臭、よれた服。
これは相手が誰でも一律で嫌われる。
ここだけは全員が守るべき最低ラインになる。

清潔感に関しては、この記事で解説したので、時間があるときに読んでみてほしい。

「全部捨てて一点だけ尖らせろ」という話ではない。
最低限を整えた上で、一つを尖らせる。
清潔感は減点を消すため、強みは加点を取るためにある。
役割が違うのを理解しなければいけない。


条件を一つも満たさない僕が、選ばれてきた理由

正直に言う。
さっき並べた「普通」の条件を、僕はほとんど満たしていない。

身長は165cm。
収入は安定していないし、正社員でもない。
煙草も吸う。
ちなみにセラピストの4割くらいは喫煙者だ。

とにかく、世間の言う「普通」には一つも当てはまらない。
それでも、たくさんの女性と関わる中で選ばれてきた。
条件で勝負していないからだ。

条件は足切りのラインでしかない。
そこで全部に勝とうとしたら、僕なんて最初に消える。
だから条件で戦うのをやめた。

煙草を嫌う人はいる。
でも気にしない人もいる。

収入を見る人もいれば、一緒にいて楽しいかしか見ない人もいる。
欠点が欠点になるかどうかは相手が決める。

あなたが選ばれないのは、価値がないからではない。
「普通」という、いちばん難易度の高い条件で戦っているからだ。

全部を平均以上にするのはやめて、自分の一番の強みを、それを良いと思ってくれる相手に届けにいく。

そうすればあなたは「上位20%の普通」を目指す一人ではなく、その人にとっての一番になれる。

そして、その相手を見つけるにはある程度の数がいる。
動かなければ相手は一生見つからない。


以下の内容もすごく参考になると思うので、ぜひ読んでみてほしい。

▽ 女性の本音について、もっと知りたい人へ

・女性は『正しさ』を求めていない
正論を言う男ほど嫌われる。
女性が本当に欲しいものは何かを理解すべきだ。

・その「可愛い」が気持ち悪い理由
同じ「可愛い」でも、嬉しい時と気持ち悪い時がある。
その差を理解しないと気持ち悪いと思われ続ける。


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さくら|女性心理の翻訳家

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