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ジェームズ・タラリコ(民主党)上院選候補者「あなたが憎む以上に愛する」

テキサス州出身のジェームズ・タラリコ氏は元教育者、長老派(プレスビテリアン)神学生、テキサス州下院議員、そして2026年3月には民主党のテキサス州予備選に勝利して上院議員選の民主党候補者となりましたが、今タラリコ氏はトランプ大統領やヘグセス長官や彼らを支持する福音派(エバンジェリカル)から「タラリコ旋風」を恐れられている故なのか酷い批判にさらされながらも「隣人愛」を語る36歳の民主党候補者です。*写真はマウント・ザイオン・バプテスト教会の礼拝でスピーチをするジェームズ・タラリコ氏(チーム・タラリコXアカウント)。


タラリコを呪うヘグセス長官の牧師

ジェニファー・ベンデリー(Jennifer Bendery)ハフポスト(HuffPost)シニア政治記者が3月25日、X(旧ツイッター)アカウントに自身のハフポスト記事を引用し、そして「速報:ピート・ヘグセス氏(国防長官<戦争長官>)の牧師であり、親しい精神的アドバイザーでもある人物が、テキサス州民主党州議会議員のジェームズ・タラリコ氏(テキサス州の連邦上院議員選挙における民主党候補)の〇を望んでいると発言した」と投稿しました。

なお、記事の引用とは「『我々は彼をキリストと共に十字架につけたい』と、ポッドキャストの司会者であるブルックス・ポッタイガー氏はタラリコ氏について語り、『神が彼をあやめてくれるよう祈っている』と述べた」という信じられない内容になっています。

New: Pete Hegseth’s pastor and close spiritual advisor says he wants Texas Democratic state Rep. James Talarico to die.

“We want him crucified with Christ,” Brooks Potteiger said of Talarico, as the podcast host said he prays “that God kills him.”

ジェニファー・ベンデリー(Jennifer Bendery)Xアカウント

タラリコ「あなたが憎む以上にあなたを愛す」

ジェームズ・タラリコ(James Talarico)氏は自身のXアカウントにジェニファー・ベンデリー記者の3月25日のXアカウント投稿をリポストして次のようにコメントしています。

イエスは(人を)愛し、キリスト教ナショナリズムは(人を)あやめます。

牧師さま、あなたは私の〇を祈るかもしれませんが、それでも私はあなたを愛しています。

あなたが私を憎む以上に私はあなたを愛しています。

Jesus loves. Christian Nationalism kills.

You may pray for my death, Pastor, but I still love you.

I love you more than you could ever hate me.

ジェームズ・タラリコ(James Talarico)Xアカウント

キリスト教ナショナリズムとは

フリー・ジャーナリスト・中岡望氏は『米共和党を宗教的政党にした「キリスト教ナショナリズム」の目標とは?』(週刊エコノミストOnline)の中で「米共和党は、保守政党ではなく宗教的政党に変わってしまった」「米国を『キリスト教国家』にするために政治権力の掌握を目指す動きを『キリスト教ナショナリズム』といい、これが米国の民主主義を空洞化させつつある」と述べています。

また中岡氏は「聖書は神の言葉であり、聖書の言葉に従って生活することが正しい生き方だとエバンジェリカルは信じている。旧約聖書には神が人間を創造(天地創造説)したと書かれていることから、人間は最初から人間であると主張し、現在でも自然淘汰による進化論を否定している。彼らはすべての法律は旧約聖書、特に十戒に依拠すべきだと主張する。連邦政府はキリスト教倫理を守るために積極的に行動すべきであるとも主張する」と記事に書いています。

そして『キリスト教ナショナリズムは宗教運動ではなく政治運動である。その目標は、白人至上主義者や人種差別論者、極右にも共有されている。彼らはキリスト教理念を復活させるためには暴力をも辞さないと主張する。それが露骨に表れたのが2021年1月の議事堂への乱入事件である。暴徒たちは十字架を担ぎ、革表紙の聖書を胸に抱え、イエスを礼賛した」とも中岡氏の記事には書かれています。

また立教大学の加藤喜之教授もNewsPicksコメントの中で「近年、米国の民主主義に最も壊滅的なダメージを与える可能性をもつ思想として、「白人キリスト教ナショナリズム」に注目が集まっている。とくに専門家のあいだでは、2021年1月6日の議会襲撃事件の背後にこの思想があったという理解が広がっており、その分析と対策が急ピッチで進められている」と述べています。

さらに加藤教授は「『白人キリスト教ナショナリズム』とは、劣勢に立たされたと感じる白人が、トランプ大統領の統制下、アメリカを宗教国家とすべく運動するよう促す考えなのである」と結論付けています。

大統領執務室で多数の福音派指導者が祈る

キリスト新聞の記事(トランプ大統領に「福音派」指導者が祈り 中東情勢緊迫下で執務室に集う 2026年3月22日)によると、「イランをめぐる情勢が緊迫する中、トランプ大統領がホワイトハウスでキリスト教福音派の指導者らを招き、按手による祈りを受けた出来事が注目を集めている」と英紙『プレミア・クリスチャン・ニュース』が報じたそうです。

『プレミア・クリスチャン・ニュース』を訳したキリスト新聞の記事には、「出席者の中には、トランプ氏の長年の精神的助言者で、新設された信仰局を率いるポーラ・ホワイト氏のほか、カリフォルニア州の大規模教会を牧するグレッグ・ローリー氏、ジェンテゼン・フランクリン氏、福音派指導者のジョニー・ムーア氏らが名を連ねた」と書かれています。

また祈りの中では「大統領に『天からの知恵』が与えられ、困難な時代において正しい判断ができるよう求める言葉が語られた。また、米国と軍への守り、国家の一致と正義の回復」が願われたそうです。

トランプ政権下では「福音派指導者との近い関係」が指摘されてきたそうですが、今回の大統領執務室での異様な祈りは「信仰と政治の結びつきが改めて可視化された出来事として波紋を広げている」と記事は結んでいます。

キリスト新聞(英紙『プレミア・クリスチャン・ニュース』)

タラリコはキリスト教ナショナリズムを拒否

『テキサス州ジェームズ・タラリコ米国上院議員選挙キャンペーン公式ウェブサイト』「自由・家族・信仰」には、次のようにジェームズ・タラリコ氏のコメントが記載されています

私は牧師を目指して勉強している長老派教会の神学生です。

イエスへの信仰から、キリスト教ナショナリズムを拒否し、民主主義の実現に身を捧げることを決意しました。

なぜなら、それこそがアメリカの約束だからです。宗教、人種、性別、性的指向、その他いかなる違いに関わらず、すべての人、すべての家族が真に自由であり、それぞれの可能性を最大限に発揮できる民主主義国家こそが、アメリカの真髄なのです。

I’m a Presbyterian seminarian studying to become a pastor.

My faith in Jesus leads me to reject Christian Nationalism and commit myself to the project of democracy.

Because that’s the promise of America: a democracy where every person and every family — regardless of religion, race, gender, sexual orientation, or any other difference between us — can truly be free and live up to their full potential.

『テキサス州ジェームズ・タラリコ米国上院議員選挙キャンペーン公式ウェブサイト』
『テキサス州ジェームズ・タラリコ米国上院議員選挙キャンペーン公式ウェブサイト』

タラリコのことで参考になる動画を紹介

記事(ジェームズ・タラリコ(民主党)上院選候補者「あなたが憎む以上に愛する」)の内容を理解するためにルーク・ビーズリー・ショー(The Luke Beasley Show)のYouTube動画『ヘグセス牧師がタラリコを脅迫、タラリコは彼に後悔させる!』が参考になると思います。

<関連記事>

ジェームズ・タラリコ(James Talarico)氏はアメリカ合衆国テキサス州出身、民主党所属のテキサス州下院議員ですが、2026年アメリカ中間選挙に向けたテキサス州・連邦上院選の民主党予備選において勝利しました。

トランプ・アメリカ大統領が民主党のジェームズ・タラリコ氏が「イエスを侮辱した」と言ったそうです。それに対してタラリコ氏は説教(演説)で反撃し、自身のXアカウントにも投稿しています。

「タラリコ旋風」を巻き起こしているジェームズ・タラリコ氏のキャンペーン公式ウェブサイトには「ジェームズはテキサス州出身の8世代目で、元中学校教師、そして長老派(伝統的なプロテスタント教派の一つ)神学生です。州下院議員として、彼はテキサスを乗っ取った億万長者の巨額寄付者や傀儡政治家たちとの闘いを率いてきました。今、彼は汚職撲滅の闘いをワシントンに持ち込み、労働者の権力を取り戻すために上院議員選挙に立候補しています」と記載されています。

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