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掟破りのはみ出しアルバム?JANBO JAPAN 好き勝手レビュー 後編

昨日書いた前編はこちら↓

では、後編いきます

4.チャンバラ
今回のアルバムの目玉とも言える、マーシー歌唱曲の1曲目
僕はマーシーのボーカルの醍醐味は濁点だと思ってて

チェインギャングは歌いだすー♪ とか
ガタガタゴーゴーゴー♪ とか

ね、濁点いいですよね?

今回久しぶり、じゃなくて、クロマニヨンズでは初めてマーシーがリードボーカルを取ると言う事で、濁点の歌唱にも期待していました
まずコーラス部分
「チャンチャーン、バラバラ♪」
おお!いい感じですね
そして本編
「ドボルザあークがー♪」
うおー!初っ端から濁点たっぷり!最高!!
これは本人も自覚してるなあ、と、嬉しくなりました

そんでライブでも聴きました
マーシーが歌ってること、違和感全くなし
全力で顔を真っ赤にして歌うマーシーがいました  
そしてその横には、とにかく嬉しそうなヒロト 
なんか泣けてきて、「チャンチャーン、バラバラ♪」って歌詞なのに泣いてる自分も可笑しくて、そんでまた泣きました
お帰り、ボーカリストマーシー
よかったねえ、ヒロト
なんか書いててジーンときちゃった
もう終わろうか

いやいやいやいや、こっからが本題よ
いきます

5.どんちゃんの歌
この曲、元々は三谷幸喜さん作でヒロトの弟さんも出てるお芝居のためにヒロトが作った曲で、僕は全くノーマークでした
クロマニヨンズではなく、ヒロトのソロ活動的なものだな、と受け止めていたからです
それがアルバムに収録されるとの事で、?と思いました 
それがラジオで流れた時は衝撃で
えっ!こんな曲だったの?えーっ!めっちゃいいやん!
でレコード発売されてからも何回も聴きました
めっちゃよくて
でも、なんか違和感があって
それは、僕が思う「ロックンロールらしさ」、「クロマニヨンズらしさ」からはみ出してると思えたからです
ただ、「甲本ヒロトらしさ」はバリバリの濃度を感じて

この前レコード屋さんでこのレコードをみつけました

 

ヒロト少年をロックンロールに開眼させた
DO-WAH-DIDDY DIDDY
ヒロトは別にこの曲が特別なんじゃなくて、60年代のロックンロールに惹かれた、と言っていますが
僕はこの曲を聴いた時に、ああ、ヒロトらしいなあ、と思いました 
なんというか、先端が尖ってないんです
鋭角じゃなくて、丸みを帯びてるんです
わっ!と爆発してるのに、虫も殺せない、むしろ可愛らしさがある
これが甲本ヒロトのルーツなのか、なるほどなあ、と思ったんです

どんちゃんの歌も正にそうで、クロマニヨンズの曲というよりは
ヒロトのソロ作品

これ↓とか

これ↓に(これはなんなのか未だにわかりませんがw)

近いものを感じます

そしてどんちゃんの歌の大サビの歌詞

わたし なる わたし なる
勇気 うたう 人に

これは、クロマニヨンズの歌詞じゃあないですよね
僕の知ってるクロマニヨンズの甲本ヒロトなら書きません
でも、ヒロトのソロなら頷けます
むしろ、よく歌ってくれた、と涙する歌詞です
やっぱりこの曲はクロマニヨンズじゃなくて、ソロの甲本ヒロトの曲に聴こえます

そして、このアルバムにはもう1曲、ソロ甲本ヒロトの曲がありますね
それは「空腹と俺」です
松重豊さん監督・主演の「劇映画 孤独のグルメ」のためにヒロトが書き下ろした主題歌です
僕も映画観に行きました 
そして、この曲が流れるオープニング、もう素晴らしくて
ジャングルビートと五島の海と空と緑、2人の青春と友情、これだけでもう胸がいっぱいになりました
そんでこの曲大好きになって、ライブでも楽しみしてたんですが
生で聴いて、あれ?と思いました
しっくりこないんです
クロマニヨンズの曲達というのはライブ会場で生で体感して最も輝きを放ちます
だから、映像作品では伝わらない事が多いと思ってます
それなのに、「空腹と俺」はライブ会場で聴くと変な感じがしたんです
それはなぜだか考えたのですが、やはりこれはヒロトのせいです
寄せすぎなんです、孤独のグルメに
思い入れが強すぎなんです、依頼主に
この曲を聴くと僕にはこの写真が浮かんできて

ライブ会場よりも映画館のほうが、なんなら珉亭のほうがしっくりくる、そんな作品をなぜアルバムに入れたのでしょうか

ハイロウズ時代のヒロトはインタビューで「自分の表現をするのにブルーハーツというのはとてもいいツール(道具)だった」と言っています
そして「今は僕がツール、ハイロウズの表現をするためのツールだよ」と
個人よりもバンドを尊重してると

だから、クロマニヨンズで発表する作品も選んでると思ってました
さかなクンの依頼で作った「イノチノマーチ」をクロマニヨンズのアルバムに入れる気はなかった、と言っていたのもその辺だと思っていました

では、何故今回のアルバムで自分のソロ作品を2曲も入れたのか
謎を解くカギはこのインタビュー記事の見出しにありました

もう考えない。
反省もしない。
一生懸命やるだけ。

これんだったんですねー

最近のヒロトは変わったなあと思ってたんです
雑誌、ラジオのインタビュー
楽曲に関する事は言わない、聞かれてもはぐらかす、がセオリーだったヒロトが、今回よく喋ってくれてます
あれは考えての事だったんですね

もう考えない。

考えない事で、自らに課した様々な縛りを解き放った

アルバム最後の曲「ひどい目にあいながら下北沢」
この曲、まだヒロトが何者でもなかった40年前にできていたそうです
それを今なら歌える、とアルバムに入れたそうです

僕は、甲本ヒロトは振り返らない
ロックンロール至上主義を貫くため、振り返ってはならない、という掟に縛られた人 だと思ってました

(その理由はこれを↓)

でも、もうその事に縛られるのをやめた
だから、昔を振り返る曲も歌えるんです
今の気持ちのまま、やりたい事をやる、それをするのに1番いいのがクロマニヨンズだったら、それも遠慮しない
ただ、一生懸命やるだけ

新しい甲本ヒロトです
足を骨折してぶっ壊れて新しくなったんじゃないよ
意識が解き放たれたんです
それを受けて、マーシーは歌う気持ちになったのではないか、とも思います

そして、わたくし
自由な音楽、自由なバンドが好きだ、と言っておきながら
「ロックンロールらしさ」
「クロマニヨンズらしさ」
「甲本ヒロトらしさ」
なんてつまらない小さい価値観でガチガチになっていたのでしょうか

なんかちっちぇなあ
なんかちっちぇなあ
はみ出しながら
はみ出しながら
ぶっ壊れても知らないぜ

ああ、「キャブレターにひとしずく」は僕の歌だったんですね
ヒロトはやっぱり僕に歌ってくれている、今本当にそう思えます

おかげで僕も解き放たれたました
胸を張って言えます
JANBO JAPAN 素晴らしいアルバム、大好きです
全曲レビューしてませんが、もうその必要もありません、スッキリしちゃったので
あとは楽しんで聴くだけです 
ああ、顔ネズミはちょっと書きたい事あったのですが、これはまたいつか

来年からホールツアーが始まります
スッキリした僕で、もう一度ライブに行って、感じ方がどう変わるか楽しみです

以上、最後まで読んでくれてありがとうございました
どうぞ良いお年をお迎えくださいー😊











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