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【旅日記#2-1】思い立ったら行くが吉!1泊2日札幌紀行(前編)

前回・前々回の記事では札幌で体験してきたことを紹介したが、今回はその遠征の一部始終を記した総集編である。

これまで片手で数えられるほどしか行ったことがない大都会に対しての心理的ハードルは依然として高かったが、自分の素直な気持ちに従って動いてみたところ非常に充実した旅となった。
前置きはこのくらいにして、早速その模様をご覧いただこう。


2025年4月12日(土)

6:00 出発

眠い目をこすりながら家を出る。今日は土曜、この早朝からバスターミナルに居るのは私と母だけだ。そんな中でも「ドリーミントオホーツク号」の始発便は定刻通り発車した。

発車前のバスの車内の写真
いつもならまだ寝ている時間というだけでワクワクする

網走から札幌までは約350km、このバスとは6時間ほどの長い付き合いになる。最初はまさかの貸切状態だったものの、道中の町で少しずつ乗客が増えていき、北見を発つ頃にはほぼ満席になった。

温根湯おんねゆ温泉を過ぎると、山肌が徐々に白く染まってきた。平地の最高気温が10℃に達することも珍しくなくなった今でも冬の空気を色濃く残す石北せきほく峠は標高1,050mを誇る難所であり、車内で提供されるWi-Fiサービスも圏外となっている。

そのぶん頂上付近から見渡すオホーツク地方の眺望は素晴らしく、「これからこの地を離れて遠い所に行くんだな」という実感が強まる。
これまで何人の旅人がその想いを胸に峠を越えたのだろう。長大トンネルの台頭により山越えが気軽なものになりつつある今、このような旅の原風景に改めて触れるのも良いものだ。

そして上川町から高規格道路に乗り、9時45分に比布大雪ぴっぷたいせつPAで休憩。ここまでのペースは順調だったにも関わらず、トイレに行った人々が全員戻った時点で早々に再出発してくれたのがありがたい。ここまで来れば、札幌はもうすぐだ。

比布大雪パーキングエリアの写真
比布大雪PA。
小さな施設だが、清潔感は十分

11:40 札幌市に到着

出発から5時間40分。
終点・札幌駅に至るまでにはいくつか停留所がある中、今回は時計台前で下車した。本来のダイヤよりは早く着いたものの、それでも後に控える予定までの猶予はあまりないので急ぎ気味で行こう。

しかし何度来ても思うのだけれども、ここは本当に同じ北海道なのだろうか。どこを見ても賑やかで、ビルも人も車も、全てが私の知る世界よりはるかに多く尻込みしてしまう。
特に地下街はずっと似たような景色が続き、慣れない者にとっては迷宮のような空間だが、札幌の街は碁盤の目状になっているため方角さえ分かればどうにかなるのがまだ救いである。 

まずは大通駅から地下鉄東西線に乗る。札幌市営地下鉄には「ドニチカキップ」なるものがあり、平日は830円のところ、なんと土日祝は520円で1日乗り放題!市内各所を移動するなら、これを利用しない手はない。

ドニチカキップの写真
使い捨てでないので記念に取っておくのもよし。
翌日も含め、この切符には大変お世話になった

ホームに降りると、チュンチュンというゴムタイヤ特有の音を響かせながら列車がやって来た。これも札幌の風物詩の一つ。
ちょうど昼時とあってか、すし詰め状態というほどでもないものの座席はしっかり埋まっていた。乗り心地は非常に快適で、JR石北本線で立っていた際に具合が悪くなったほど三半規管が弱い私でも大丈夫。

それでも発進時などは体が持って行かれそうになるが、吊り革も持たずにスマホとにらめっこしている若者は見かけによらずすごい体幹の持ち主だ。こういった所からも、公共交通機関主体の都会とマイカー主体の田舎の生活習慣の違いが垣間見えて面白い。


12:20 東札幌で温泉講座

大通から3駅進んだ東札幌駅で、地下鉄とは一旦お別れとなる。ここは白石しろいし区、先程までいた中央区とは異なり高層ビルよりも面積の広い商業施設が見受けられる。

中でも特に大規模なショッピングモール「ラソラ札幌」を左手に見ながら進んだ先に、目指す「札幌市産業振興センター」はその姿を現した。全然関係ないけれども、道中たくさんの制服姿の高校生とすれ違ったが、土曜日に何をやっていたのだろうか。

札幌市産業振興センター・技能訓練棟の外観写真
建物が2つありややこしい中、今回は技能訓練棟へ。
敷地内は一転して人影が見えず少し不安になった

そして12時15分、ようやく最初の目的地に到着。後半は小走りだったので、のっけから疲れてしまった。
というのも、ここで開催される温泉ソムリエ認定セミナーの受付は12時20分まで。これを受けるためにはるばる札幌まで来たのだから、何としても遅れる訳にはいかなかったのだ。

早くも先が思いやられるが、ともかく間に合って何よりだ。セミナーの内容については以前の記事にまとめてあるので、興味のある方はそちらを参照していただきたい。


17:30 すすきので宿を取る

4時間にわたる聴講を終え、温泉ソムリエの称号を得た我々。この後ももちろん温泉に入る予定となっているが、その前に予約していたホテルに荷物を置いていこう。

ということで再び地下鉄に乗り大通へ戻る。日が傾き始めると、いくら網走より温暖な気候とはいえ寒くなってきた。昼夜の寒暖差が激しいのは北海道ではいつものことだが、この季節はやはり服装に困るなあ⋯。

夕日に照らされる札幌テレビ塔の写真
空気は冷たいが、晴れ渡る青空が気持ちいい。
夕日に照らされる木々も絶妙な寂寥感を演出する

テレビ塔を目印に、すすきの方面へ南下する。数多の店屋の看板や観光客のほか、夕方になると仕事終わりのサラリーマンも加わり、視界に入る情報量は増える一方だ。
それによる不注意から歩車分離式であることを失念して赤信号に突っ込みそうになりながらも、本日の宿泊地「Tabist THE GREEN SAPPORO」にチェックイン。
この辺りは札幌最大級の繁華街であり、観光の拠点とするには最適の立地である。

ホテルの外観写真
入口の主張は控えめで、危うく通り過ぎるところだった
(翌朝撮影)

一人あたり5,000円を切る安価なホテルだが、フロントの方は親切丁寧で安心できる。またカードキーを受け取ると、非常にノリの良い男性が出てきて飲み物をプレゼントしてくれた。
選択肢は水・お茶・ビールで、ここはお茶を選択したが、お酒で盛り上がってほしいのか随分ビールを勧めてこられた。明るい方なのは良いけれども、他のスタッフさんとも一線を画すその陽気さは、この空間においては異質な気がしてならない。

アメニティはロビーに置かれており、各自で持っていくスタイル。こちらからは何も言っていないが、空室があったからと無料で部屋をグレードアップして下さったというので、お心遣いに感謝し5階へ向かう。

ホテルの部屋の写真
部屋は一般的な都市型ホテルといった感じ。
広々としたベッドが嬉しい
北海道型になっている照明のスイッチの写真
照明のスイッチは北海道型となっている

ちなみに、ここは今年1月に開業したとのことだが新築ではなく、旧「ホテルリーネルすすきの」時代から改装こそされているもののトイレや浴室の造りには年季を感じる。予約サイトの写真と実際では少し違った印象を受けたため、気になっている人はよく検討するべし。

さて、これでやっと落ち着いて休むことができる。大きな目的を達成した安堵感から座っているだけで寝てしまいそうだが、ここからが札幌の長い夜の始まりだ。しばし英気を養ったら、いよいよ街に繰り出そうではないか。
今回はここで一区切りとして、その模様は次回の記事でお送りしたい。


今回は以上になります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
北海道を拠点に旅や温泉の記録などを書いておりますので、よろしければこちらもご覧いただけると幸いです。

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