見出し画像

『自分らしさに向かって(仮)』#2

◀︎『自分らしさに向かって(仮)』#1

ダッシュして猫を捕らえようとしてもダメ。
高い金を払って購入した罠を使ってもダメ。
何か新しいうまい手を考えつきそうにない。

ということで、仕方なくルナの提案を呑んで、2人パーティーで課題に取り組むことにした。

ただし、ルナには、自分の《気配察知》の本当の能力は隠しておかなければならない。

自分の《気配察知》は、普通の人の《気配察知》とはかなり異なっていてユニークなものらしい。
幼い頃に両親にはじめて《気配察知》の《脳内マップ》を見せたとき、驚いていた表情が今も忘れられない。

そのときから両親に繰り返し言われてることは、
「この画面を他の人に見せてはいけない。」
「気配察知の結果としては、”こちらの方に何かありそうだ”程度の内容に留めておくこと」
だった。

まずは、担任に2人パーティで活動することを伝えに行った。

次に、ルナの探している猫の情報を得るために、依頼主を訪ね写真や使っていたものを見せてもらった。
ビリーのスキル《気配察知》は、これらの情報があると、かなり気配察知の確率が上がる特性を持っていた。
《脳内マップ》には、可能性の高いものほど濃く、低いものほど薄く表示されるという優れものだった。
また、必要に応じて、移動の軌跡も表示できた。
ルナには内緒だ。

準備は整ったので、2人が出会ったカフェで打ち合わせを始めた。ビリーはオレンジジュースで、ルナはデカいパフェだった。

ビリーの課題の猫の場所は、引き続きマップに軌跡が更新されている。まずは、ルナの課題の猫を特定することから始めた。

街の地図をテーブルに広げて、依頼主からの情報で検索した結果、一番濃く表示されてるマップ上の白い点の位置を、テーブルの上の地図で指し示した。

「依頼主の情報を分析してみると、この辺りにいる可能性が高いので、まずはここを探してみてくれるかな?」

「なんで、そんなことわかるの?」

「勘かな?結構、当たるんだよ!」

「なんか、嘘くさい…」

「僕の猫は、ちゃんと、この勘で見つけたんだよ!騙されたと想って、見てきてくれないかな?」

「まぁ、私には何にもわからないしね…。じゃ、行ってくるね。」

というなり、ルナが飛び出していった。
ビリーが動くと時間が掛かるので、必然的にカフェでお留守番となった。

ルナが帰ってくるまでの間、暇だったので、可能性の薄い対象の移動の軌跡も追っていた。
すると、そのうちのいくつかが街の北西の方に進んでいることがわかった。

「猫の集会でもあるのかな?」

『自分らしさに向かって(仮)』#3▶︎

※ featuring シンフォニム「自分を包む」
「秘密、小さな嘘、優しい仮面」

※ このオリジナル創作小説の世界観から、Sunoで生成した楽曲です。




 

それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント


『自分らしさに向かって(仮)』索引
◀︎『自分らしさに向かって(仮)』#1
 『自分らしさに向かって(仮)』#3▶︎

Photo: Unsplash
(c) s.f.出版

いいなと思ったら応援しよう!

s.f.出版 よろしければ応援お願いします。 いただいたチップは、詩やことばの創作・発信活動に活用させていただきます。

この記事が参加している募集