『未来を想い描いて(仮)』#2
◀︎『未来を想い描いて(仮)』#1
現れたスライムは1匹。動きも速いとは言えない。
自分の敏捷性を確かめるように、左右にフェイントを入れながらスライムとの間合いを詰めた。ダガーを振り、スライムを切りつけた。
ダメージは入っているようだった。
1回では倒せなかったので、数回切りつけた。
が。
スライムは倒されることなく、2匹に分裂しただけだった。
「えっ?」
声が出てしまった。
もう一度だけ試してみようかな。
3匹に増えても、この速さならどうにかなるかも。
と考え、もう一度ダガーを振るった。
「えっ?」
3匹に増えたのは予想通りだったが、1回のダメージで分裂したのは予想外だった。
とりあえず、距離をとり、あたりの気配にも注意した。この3匹以外の気配は表示されていない。
落ち着いて、状況を整理することにした。
確か、最初は5回目の攻撃で分裂した。その分裂したスライムは1回攻撃を受けただけで、また分裂した。
考えられる仮説としては、例えば――
最初のスライムのHPは5。
ダガーの攻撃で1ずつ減っていき、HPがちょうど0になった瞬間に分裂した。
そして、分裂したスライムはHP1の状態で現れる。
だから、ダガーで1回攻撃しただけで、また分裂した。
使用可能なスキルは《気配察知》と《穴掘り》だけ。
魔法なども使用できないみたい。
武器はダガーだけ。拳で殴っても、ダガーより大きなダメージを与えられるとは考えられない。
「……」
穴を掘って、そこに落として、掘った土で押し潰せば、ダメージ2以上入るかもしれない。
そう考えたところで、すぐに別の考えが浮かんだ。
「……あっ」
もっといいことを想いついた。

※ featuring シンフォニム「糸口を見つける」
「混乱、検証、糸口」
※ このオリジナル創作小説をイメージしてSunoにつくってもらった曲です。
それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント
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Photo: Unsplash
(c) s.f.出版
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