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『未来を想い描いて(仮)』#3

◀︎『未来を想い描いて(仮)』#2

分裂して増えてしまった3匹のスライムから少し離れたところに、《穴掘り》を使って3つの竪穴をつくった。

直径1m、深さ10mの竪穴。
今、一回のスキルでつくれる最大の竪穴だ。

3つの穴は、それぞれ少しずつ離した。
近すぎると、穴の壁が崩れてしまい、穴の中でスライム同士が合流してしまうかもしれない。

攻撃を受けないように横から素早く近づき、サッカーボールを蹴る要領で、スライムを軽く蹴ってみた。

反撃される前に、足を引くことができた。

これなら大丈夫だ。

他のスライムの動きに注意しながら、3つの縦穴に、1匹ずつスライムを落としていった。

「さて、これからどれくらいのダメージで分裂して、どれくらいなら倒せるのか、調べてみようかな?」

「スライムさんたちは、穴から出てこれないよね?」

縦穴を覗き込んだ。

スライムたちは、ぴょんぴょんと飛び跳ねていた。
けれど、高く飛んでも3mぐらいだった。

辺りに他の反応がないことを確認しつつ、検証に入っていった。

穴の底にいるスライムには、ダガーでの攻撃は届かない。

そこで、《穴掘り》で掘り上げた土を一部だけ穴に戻し、底へ落とすことでダメージを与えられるか確認してみることにした。

《穴掘り》は、穴をつくるだけではなく、掘り上げた土をある程度動かすこともできるらしい。

まずは、掘り上げた土のうち、高さ50cm分ほどを穴の上から落としてみた。

土が穴の底に落ちる。

少し待ってから、落とした土をもう一度引き上げ、穴の底を覗き込んだ。

スライムは2匹に増えていた。

「おっ! 成功だ!」

続いて、もう一度、同じ量の土を落としてみた。

土を引き上げて覗いてみると、スライムは3匹に増えていた。

「1匹には、ダメージ1が入らなかったってことかな?」

高さ50cm分の土だと、全部のスライムに安定してダメージを与えられるわけではないらしい。

次は、落とす土の量を高さ1m分に増やしてみた。

土を落としてから引き上げ、穴の底を覗き込む。

スライムは6匹に増えていた。

「1mだと安定して、ダメージ1が入るのかな? もう一度確認してみよう」

もう一度、高さ1m分の土を落とす。

土を引き上げて覗いてみると、スライムは12匹に増えていた。

「スライム増殖は、高さ1mで良さそうだな」

あとは、倒せるかどうかだ。

今度は、高さ10m分の土を穴に戻した。

穴の底まで土が落ちていく。
しばらく待ってから、もう一度その土を引き上げる。

穴の底を覗き込むと、スライムの姿はなくなっていた。

「おっ! みんな倒せたね!」

その瞬間、半透明の画面が現れた。

《スライム(LV:1)×12を倒しました》
《経験値1×12=12を獲得しました》
《レベルアップしてLV:2になりました》

『未来を想い描いて(仮)』#4▶︎

※ featuring シンフォニム「ピンチをチャンスに」
「危機、工夫、収穫」

※ このオリジナル創作小説をイメージしてSunoにつくってもらった曲です。




 

それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント


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Photo: Unsplash
(c) s.f.出版

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