『未来を想い描いて(仮)』#3
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分裂して増えてしまった3匹のスライムから少し離れたところに、《穴掘り》を使って3つの竪穴をつくった。
直径1m、深さ10mの竪穴。
今、一回のスキルでつくれる最大の竪穴だ。
3つの穴は、それぞれ少しずつ離した。
近すぎると、穴の壁が崩れてしまい、穴の中でスライム同士が合流してしまうかもしれない。
攻撃を受けないように横から素早く近づき、サッカーボールを蹴る要領で、スライムを軽く蹴ってみた。
反撃される前に、足を引くことができた。
これなら大丈夫だ。
他のスライムの動きに注意しながら、3つの縦穴に、1匹ずつスライムを落としていった。
「さて、これからどれくらいのダメージで分裂して、どれくらいなら倒せるのか、調べてみようかな?」
「スライムさんたちは、穴から出てこれないよね?」
縦穴を覗き込んだ。
スライムたちは、ぴょんぴょんと飛び跳ねていた。
けれど、高く飛んでも3mぐらいだった。
辺りに他の反応がないことを確認しつつ、検証に入っていった。
穴の底にいるスライムには、ダガーでの攻撃は届かない。
そこで、《穴掘り》で掘り上げた土を一部だけ穴に戻し、底へ落とすことでダメージを与えられるか確認してみることにした。
《穴掘り》は、穴をつくるだけではなく、掘り上げた土をある程度動かすこともできるらしい。
まずは、掘り上げた土のうち、高さ50cm分ほどを穴の上から落としてみた。
土が穴の底に落ちる。
少し待ってから、落とした土をもう一度引き上げ、穴の底を覗き込んだ。
スライムは2匹に増えていた。
「おっ! 成功だ!」
続いて、もう一度、同じ量の土を落としてみた。
土を引き上げて覗いてみると、スライムは3匹に増えていた。
「1匹には、ダメージ1が入らなかったってことかな?」
高さ50cm分の土だと、全部のスライムに安定してダメージを与えられるわけではないらしい。
次は、落とす土の量を高さ1m分に増やしてみた。
土を落としてから引き上げ、穴の底を覗き込む。
スライムは6匹に増えていた。
「1mだと安定して、ダメージ1が入るのかな? もう一度確認してみよう」
もう一度、高さ1m分の土を落とす。
土を引き上げて覗いてみると、スライムは12匹に増えていた。
「スライム増殖は、高さ1mで良さそうだな」
あとは、倒せるかどうかだ。
今度は、高さ10m分の土を穴に戻した。
穴の底まで土が落ちていく。
しばらく待ってから、もう一度その土を引き上げる。
穴の底を覗き込むと、スライムの姿はなくなっていた。
「おっ! みんな倒せたね!」
その瞬間、半透明の画面が現れた。
《スライム(LV:1)×12を倒しました》
《経験値1×12=12を獲得しました》
《レベルアップしてLV:2になりました》

※ featuring シンフォニム「ピンチをチャンスに」
「危機、工夫、収穫」
※ このオリジナル創作小説をイメージしてSunoにつくってもらった曲です。
それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント
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Photo: Unsplash
(c) s.f.出版
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