『自分らしさに向かって(仮)』#16
◀︎『自分らしさに向かって(仮)』#15
昨日、リリアが手招きをして部屋に招いた向かいの2階の女の子ココは、僕とルナと同じ17歳だった。
ココは、自分のことになると急に口が重くなり、話したくなさそうだったので、みんなそのことには触れなかった。
リリアのところに今日も集まろうという話になったが、ココは急に用事が出来たので行けないかも知れないと言っていた。
僕とルナは、今日もリリアの別宅を訪れていた。窓の向こうのココの部屋には、珍しく、他にも3人の人影があった。
ココは、その人たちがいるのも気にせず、こっちに手を振っていた。リリアもルナも僕も向かいのココに手を振り返した。
そのうち、1人の年上に見える女性がこちらに丁寧に会釈をしてくれた。僕たちも軽く会釈を返した。
しばらくすると、4人が向かいから出てきて、こちらに向かってきた。程なく、呼び鈴が鳴り、セバスちゃんが応対していた。
「リリア様、ココさんとご姉妹、それにご友人の方が、ご挨拶にいらっしゃいました」
「セバスちゃん、中にお通しして」
「かしこまりました」
ココたち4人は部屋の中に通された。
「はじめまして、ココの姉のイチカと言います」
「昨日は、うちのココが突然お邪魔してしまい、すみませんでした」
「はじめまして、ココの妹のナナと言います」
「はじめまして、イチカたち3姉妹の友達のバブルと言います」
「いえいえ。お招きしたのは、私の方なので、お邪魔だなんて……。ココさんもいらしてくれて、楽しい時間を過ごすことができました」
「申し遅れましたが、私はリリアと申します。リリアとお呼びください。よろしくお願いします」
「僕はビリーです。よろしくお願いします」
「私はルナです。よろしくお願いします」
「立ち話もなんですので、よろしければお座りください」
「ありがとうございます。でも、申し訳ありませんが、これから用事がありまして……。まずはご挨拶だけでもと……」
「そうでしたか、ありがとうございます。私は、今日は夕方ごろまで、ここにおりますので、宜しければ、また、お立ち寄りください」
「ありがとうございます。では、お言葉に甘えさせて頂き、後ほどお邪魔させて頂きます」
ココたち4人が用事へ向かったあと、僕はふと想い出した。
「あっ!バブルって、ラノベ科のバブル・ヴァレンじゃないか?」
「えっ?あのヴァレン商会の一人娘のバブル?」
ルナも続いた。
「あのヴァレン商会のご令嬢でしたか。ココさんはそのお友達ということですね」
「用事が済んだら、また立ち寄っていただけるとのことですし、楽しみですね」
「向かわれた方向からすると、ヴァレン商会に向かわれたのかも知れませんね」

※ featuring シンフォニム「偶然がつながる」
「記憶、つながり、近さ」
※ このオリジナル創作小説の世界観から、Sunoで生成した楽曲です。
それぞれのことばが、
迷いながら創るあなたの、小さな創作のヒントでありますように。
#創作のヒント
#思考のヒント
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Photo: Unsplash
(c) s.f.出版
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