【まるで絵の中を旅するような絵本】子どもも大人も夢中になる『ミッケ!』の魔法
子どもの「目」と「心」を育てる絵本はたくさんありますが、その中でも一度読んだら忘れられない特別な1冊があります。それが、今回ご紹介する『ミッケ!』(小学館)です。
細部まで作り込まれた美しい写真と、まるで宝探しのような仕掛け。この絵本は、ページをめくるたびにワクワクが止まらず、読むというよりも“体験”する一冊。今回は、そんな『ミッケ!』の魅力をたっぷりとご紹介します。
■ 絵本『ミッケ!』とは?
『ミッケ!』は、アメリカ発の大人気絵本「I SPY」シリーズを翻訳した作品。原作は 作:ジーン・マルゾーロ、写真は ウォルター・ウィックが担当し、日本語版は 糸井重里さんの訳によって、日本の子どもたちにも親しまれる一冊となりました。
日本では小学館から出版され、1992年の発売以降、現在までにシリーズとして何冊も刊行され、累計発行部数は300万部を超えるというロングセラーとなっています。
■ どんな絵本?「探すこと」が楽しい!
この絵本の最大の特徴は、「探すこと」がテーマになっている点。
ページごとに異なるテーマの写真が大きく掲載されており、その中にさまざまなアイテムが隠されています。写真の下にはリズム感のある文章で「さがしてごらん」と、見つけるべきアイテムがいくつか書かれています。
子どもたちは写真の隅々までじっくりと見て、それらを探し出すという遊びを楽しむことができます。
■ 写真が“美しい”という贅沢
この絵本を読んでまず驚かされるのは、写真の美しさ。
単なるアイテムの寄せ集めではなく、まるでジオラマやアート作品のように丁寧にレイアウトされた写真が見開きいっぱいに広がります。
写真を担当したウォルター・ウィックは、独自のスタイルで視覚的に豊かな世界を作り出します。そのため、子どもだけでなく、大人もつい夢中になってしまうほど。繰り返し読んでも新しい発見がある奥深さは、まさに芸術作品と言っても過言ではありません。
■ 糸井重里さんの訳がまた、絶妙。
日本語版で特筆すべきは、コピーライターとしても有名な 糸井重里さんによる訳文。
リズム感があり、子どもたちの好奇心をくすぐる言葉選びが絶妙で、「探す楽しみ」をより引き立てています。
■ 知育としての『ミッケ!』
『ミッケ!』はただの「さがし絵」ではありません。
・集中力
・観察力
・注意力
・語彙力(親子で会話しながら読むことで自然に言葉が増える)
といった、子どもの成長に役立つ力を自然と育ててくれます。
また、大人が一緒に楽しむことで、親子のコミュニケーションも深まります。
■ 年齢を超えて楽しめる絵本
『ミッケ!』は対象年齢の幅が広く、2~3歳からでも楽しめますし、小学生になってもその魅力は色あせません。実際に私の知人の家では、小学生とその親が一緒になって「どっちが早く見つけられるか」競いながら楽しんでいました。
また、高齢者の方の脳トレにもよいという声もあり、世代を超えて楽しめるのもこの絵本の大きな魅力です。
■ こんなときにおすすめ!
・雨の日のおうち時間に
・旅行や帰省の移動中に
・子どもの誕生日や入学祝いに
絵本のプレゼントって意外と難しいものですが、『ミッケ!』なら外さない定番の一冊。しかもシリーズがたくさんあるので、次に贈る楽しみもあります。
■ おわりに:絵本の中の“冒険”を楽しんで
絵本『ミッケ!』は、「読む」だけでなく「探す」「驚く」「感じる」――そんな五感を使った体験ができる一冊です。
一度ページをめくれば、そこはまるで冒険の世界。お子さんとの大切な時間をより豊かにしてくれること間違いなしです。
ぜひ一度、親子でページを開いて「ミッケ!」の世界をのぞいてみてください。
■ 書誌情報
タイトル: ミッケ!
作: ジーン・マルゾーロ
絵: ウォルター・ウィック
訳: 糸井 重里
出版社: 小学館
発売年: 1992年(日本語版)
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