不確実性の時代をサバイブする! ヤマケイ文庫 ドキュメント『道迷い遭難』②【山】【事故】
五感はあてにならない
ひきつづき読み続けてます。
前回はこちら。
独り登山。父娘で登山。グループ登山。
さまざまな事例が解説されています。
読み進めているうちに気づいたのは、複数の遭難者が「向かっている先に赤い屋根の建物をみつけた」とか「むこうに車が止まっていた」などの幻覚をみていること。
その先でも、雪渓の向こうにダムと人家が見えた。しかし、それを目指しておりていくうちに、いつの間にか見えなくなってしまい、「やっぱり幻覚だったのか」と気づいたときには険しい谷あいのなかに入り込んでいた。
これ、昔話によくあるやつだけどなんだっけ、とAIにきいてみると、柳田国男著『山の人生』に書かれているらしい。
AIの解説を抜粋するとこんな感じ。
特に柳田国男の『山の人生』などでは、山で突然姿を消したり、幻覚や錯覚に導かれて山深く迷い込む事例が「神隠し」や「物の怪に持たれる(物迷い)」と呼ばれています。また、「山の神に嫁ぐ」「山の神に連れて行かれる」といった表現も各地に残っています。
とくに幻覚と書かれてない箇所でも「建物がみえた」けど先にはなかったというケースがちらほら。なかには夜間に熊のなわばりに入り込んでしまい、親熊と対峙し棒切れ一本もって睨み合い&撃退したって強者エピソードも。
パニック時って想像以上に頭のなかがグニャグニャになるみたい。
遭難体験者の発言もどこまで現実なのかわからない。
その混沌とした様子がめちゃくちゃ怖いです。
リボンもあてにならない
登山やハイキングにいくと道順の目印にテープやリボンが木やロープについていること、ありますよね。
あれを手がかりに歩いたら遭難したってケースも。
2003年5月の事例は視界の悪い天候のなかリボンを手がかりに進んで遭難したケース。
遭難者救出後に地元の役場が確認したところ、赤いリボンがなんのために付けられたものかは不明だったそう。
その後、事故の再発防止にハイカーがルートを外れないよう、周辺コースに新たに標識を設置したりロープを張ったりするなどの整備を行ったという。
これも紛らわしすぎる。
天候不順だったり積雪がのこってたりして道がよくわからん。そんなとき道の先にリボンがあったら、そりゃ道標としてそっちにいっちゃいそう。
ちなみにテープやリボンは一般的に登山ルートを示すものと思われているが、釣り人、漁師、林業従事者の目印の場合もあるそう。
したがって、
リボンやテープの過信は禁物であり、もし途中で「おかしいな」と思ったり、目印がなくなってしまったりしたら、来たコースを引き返すべきである。
と著者は警告している。
いやいや登山。難易度高すぎでしょう。
いま決断せよ
あとがきではこれまでの事例をふまえて遭難しないための心得がまとめられてます。
・おかしいと思ったら引き返せ
・道に迷ったら沢を下るな
・地図とコンパスを持参せよ
・今やるべきことは今やる
守るべきことはいたってシンプル。
だが登山初心者はもちろんプロ級の人でも、
「迷ったら引き返す」ことが鉄則だとわかっているのに、まるでなにかに吸い寄せられるようにして、そのまま道なき沢へと入り込んでいってしまう
その理由として、①いままでかけたコストとこれからかかるであろうコストを正当に評価できない、②人は決断したくない動物、の2点が挙げられている。
わたしたちは非合理な一面をもちあわせているのだ。このあたりの話はこちらの作品も面白い。
まとめ
おかしいと思ったら引き返せ。
…わかっているけど引き返せない。
これまで歩いてきた労力が無駄になるし、引き返したとしても正しい道に戻れるかどうかわからない。
ならこのまま進んじゃえばいい。なんとかなるだろう…
こうやってドツボにハマるケースって、なにも山登りだけじゃない。
勉強も仕事もお金も恋愛も。
なんとなく直感で選択しつづけると想像以上に時間もコストも無駄になる可能性大。
今回よんだ『道迷い遭難』。
道迷いの事例は登山愛好家の方にもそうでない方にも。
非常時にどうしたらいいのかを教えてくれる貴重な一冊ですよ。
おまけ。
『道迷い遭難』はKindle Unlimited対象です。
こちらも対象。
さらにキンドル版はただいま60%オフの¥387。これは買う。→『道迷い遭難』読み終えて買いました。
さらに今回ご紹介したドキュメントシリーズの著者羽根田 治氏の著作多数がキンドル読み放題対象です。
Read Baby Read!!!
読んで読んで読みまくれ。
テーマをきめてKindle Unlimitedを利用すると知識の深掘りに有効ですよ。
いまオーディブルできいてます。
ビジネスで道に迷いつづけないために。
まずはイシューを見極めよ。
怖いといえば…最近みたドラマと原作。
ドラマ版はなんとマイケル・マン監督。
アマプラ対象。
個人的にはドラマみて楽しんで気に入ったらキンドル本よんでさらにディープ&リアルなノワールワールドにゾクゾクする流れがよいかと。
世界が憧れた大都会“1990年代TOKYO”が牙をむく――。東京の大学を卒業したアメリカ人青年ジェイクは、故郷に戻ることを勧める両親に反し、難関な試験を突破して日本の大手新聞社に就職する。
警察担当記者となったジェイクは特ダネを追いかけるうちに、ヤクザ絡みの事件を手練で解決する刑事、片桐と出会う。新聞記者として危険な闇社会へと入り込んでいくジェイクに片桐は忠告する。「この世界は、一度開いた扉は閉じるのが難しい」――。
秘密を抱えながら男社会を渡り歩く女性記者・詠美、風俗街で暗躍する刑事・宮本、ジェイクと意気投合する若きヤクザのリーダー・佐藤、謎めいたカリスマホスト・アキラ。夢や希望ものみ込まれる東京のアンダーグラウンドで、生き残れるのは誰か。そしてジェイクは、新興ヤクザ勢力の危険すぎるネタをつかもうとしていた――。
を、みたあとの原作。
こちらはドラマとちがってノンフィクション。
当時の実名がバンバン書かれてます。
90年代のあの事件やあの人の裏側エピソードが書かれまくっていて中盤からラストにかけて何度もゾッとしました。ノンフィクションなだけに書かれていることが重い。ラストも重すぎでその後が気になりすぎる。
海外では25カ国で翻訳&映像化までされているのに日本語版は電子書籍のみという…日本では不都合な作品っぽい。
いろいろと闇深さを感じる一冊。
商品レビューもおもろです。
オーディブルが最高すぎる。
どこにいても耳読できる。
こちらの作品は読書の楽しさや魅力を思い出させてくれます。耳にやさしいナレーションで入眠まえにもおすすめ。
オーディブルだと移動中、家事中、入眠前。両手がふさがっていても読書ができる。
ウォーキングの際はこういうタイプのイヤフォンを愛用しています。
空気伝導タイプは耳元にちいさなスピーカーがついてる感じ。
耳を塞がないから圧迫感がほぼない。
耳を塞がないから外の音もちゃんと聞こえるので散歩も安心です。
夜間歩くときはピカピカも必須です。
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うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。