エア・ウォール【夏のちょっと怖い話】
夏ということで、今日は私が実際に体験したリアルな恐怖体験をお話しします。
それはある夏の夜でした。
私は出張先から車で家路に向かっていました。
その日は仕事がなかなか上手くいかず、だいぶ遅くなってしまったのです。
夜の高速道路を走っていました。
元々あまり運転が得意ではない私は、こまめに休憩をとりながら、安全運転に気を使って走っていました。
家にだいぶ近づいた頃でした。
車は順調に進んでいたはずでしたが、
壁に近づき過ぎたのか、
突然、風切り音が聞こえてきました。
「パシュッ、パシュッ、パシュッ」
速度が変わると、それに合わせて風切り音の間隔も変化します。
「パシュッ、パシュッ、パシュッ」
音はだんだん大きくなっていきました。
「壁が近いな。」
だいぶ疲れていたのでしょう。
私はとんでもない勘違いをしていました。
私は三車線の真ん中を走っていました。
そうです。
初めから右にも左にも壁などなかったのです。
すると風切り音は、激しく鞭を打つような音に変わりました。
「バン! バン! バン!」
さらに車体がガタガタと震え出したのです!
「ヤバい、ヤバい、ヤバい!」
私はこれがお化けの仕業であって欲しいと心から願いました。
何を言っているのかって?
それはお化けや怪奇現象ではなく、
タイヤのバーストでした。
その後は、まさに心臓が飛び出しそうでした。
いつ追突されるか、自走不能になるかの恐怖と戦いながら、凄まじい勢いで思考を巡らせました。
全ての出来事は一瞬でしたが、かなり長く感じたのを今でもはっきりと覚えています。
私はついていました。
真夜中でほとんど車がいなかったのも幸いしました。
詳細は割愛しますが、
事故にもならず無事に生還できました。
そして今に至ります。
今思い返すと、工事区間を通り過ぎた直後だったので釘か何かを踏んでしまったのかもしれません。
それにしても、昔はお化けが死ぬほど怖かったのに、
お化けよりも怖いものがあったなんて驚きです。
ちなみに、今は「風切り音」が死ぬほど怖いです。笑
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は怪談風?でやってみました。少しでも涼んでいただけたなら嬉しいです。
この他にもいろいろトライしています。
読んでいただけたら嬉しいです。
お題投稿にも参加しています。これは短歌でやってみました。
こちらは小説。創作大賞に応募してみました。
