創作大賞2024の受賞作品ぜんぶ読んだ感想と考察【全51作品】
どうも、空前絶後の超絶怒涛のnoteクリエイター、創作大賞を愛し創作大賞に愛された男、アルロンです。銀行口座の暗証番号は絶対に教えません。イエーーーイ!
さて、不肖アルロン、下記のような目標を立てまして。
ぜんぶ読みました!!!!!
えらい!!!!!
この1か月の間、ときには笑い、ときにはうなずき、ときには泣き、ときにはおしっこちびりそうになりながら、受賞者の皆さんの魂が込められた作品たちを拝読しました。

「受賞作品を読めば、ヒントのようなものがなにか見つかるのでは?」と思いはじめたこの企画、その感想を一言で表すと、
わからん。
そりゃそうだよ! 多少読んだだけで「そうか! ここをこーしてあーしてそーすれば受賞できるぞ!」なんてことになるわけないだろ!
甘かった。自分に論評力なんてないことをすっかり忘れていた……。
そもそも、それがあるなら苦労はしないんだってばよ。
ただ、たくさんの学びがあったのも確かだ。1か月をふいにしないためにも、自分なりに感想を書こうと思う。そして、気づいた点などを列挙し、創作大賞2025に向けての礎にしようと思う。
※ベストレビュアー賞の分は、受賞者のアカウントを「#創作大賞感想」で検索し、その中から気になった作品をチョイスしています。
1.古生物学者の夫/長瀬ほのか
授賞式レポでも書いたけれど、同じテーマで別の人が書いてもこうはならなかったと思う。それくらい長瀬さんの表現力や構成力、随所に盛り込まれたユーモアなど、エッセイとしての総合的なレベルが高い。これには勝てないと思った。
2.完璧な家族 首縊りの家/藍上央理
怖すぎ。怖さもさることながら、続きが気になってちゃんと最後まで読んでしまった。特に、宍戸家4人それぞれの狂気がおぞましい。介護や子育ての大変な様子がすごく現実味を帯びていて、そこがまた恐怖心をあおってくる。
全編通して「泣きじゃくる女のモノマネをする横澤夏子」みたいな顔で読んだ。
3.血道/森きいこ
怖すぎ(2回目)。確か授賞式のスピーチで「実体験をもとに書いた」みたいなことおっしゃっていた気がするんですが、本気ですか? 一族のしきたりが妙にリアルなのはそのせいなのかも。
樹音の平常心に救われて最後まで読むことができた、といっても過言ではない。終わり方のゾッとする感じも、ホラー力の高さが垣間見えた気がする。
4.大阪城は五センチ/ヱリ
切ないのにどこか清々しい、読了感の爽やかなお話。風景や食事の描写が緻密で、とてもていねいな印象を受けた。いろんなところでこの作品を推す声が聞こえていたが、それも納得。恋愛小説部門でありながら、自分の生き方を見つめ直すヒューマンドラマの色も強く感じた。公務員時代の自分に読ませたかった。
5.私刑ポスト−その罪、私刑にします−/四の宮ななな
現代社会にすごくマッチしたテーマで、ついつい読んでしまう。創作大賞の漫画原作部門では第3話までが審査対象なんだけれど、「続きはよ!」と思ってしまうほど惹きつける力が強かった。人間の汚さもリアルに表現している。ぜひ漫画で読みたい。
6.絶対信じない/かっぴー
漫画家の不器用な熱血、原作者の頑固さとニヒルさ、作中を通して一貫していて気持ちがいい。特に、後編の店内のシーンは胸スカだった。
シンプルな画風に強い感情が刻まれていて、インパクトがある。そして文字のないコマの力強さよ。そこに漫画の素晴らしさがあるんだなぁ。
7.こっくりさんが廃れすぎて暇を持て余す狐たちのおはなし/joyatoh
こっくりさんってホラーのはずだけれど、コミカルかつかわいらしく描かれていて楽しく読めた。今ではあまり聞かなくなった要素を逆手にとった点に感服した。こっくりさん目線って発想、よく思いついたな。あと、結局たかしってどれだよ。
8.不老不死の宇宙人と仕事をする人間のおはなし/joyatoh
いや怖いなこれ! 不老不死ゆえの無邪気さが不気味に描かれていて、絵のタッチとは裏腹に内容はブラック。主人公の鬱々とした感情が神経毒のようにじわじわと染み込んでくるようだった。没個性社会への警鐘のようにも見える(考えすぎ?)。
9.伸びたツノを切り落とさないと死んでしまう一族のおはなし/joyatoh
「こっくりさん~」と「不老不死~」の後に読んだら、まったく違うテイストでビビった。こういうハートフルなのも書けるのか、と。
一族の角の生え方など設定がていねいで、違和感なく読めた。なんというか、joyatohさんは非現実世界への解像度が高いのかな。それがさも実在しているかのように描かれている。
10.芸人と付き合ってみたら、人生予測不能だった。『解散の作法』/やまち
社会人の話だけれど、青春を感じた。積み上げてきた努力の崩れる瞬間が、とても切ない。コミックエッセイのようなリアリティがあって、創作漫画と思えなかった。
1話のサムネイル画像、2話のオオハシゴと爽ちゃん以外真っ黒のシーンなど、風景の切り取りが上手く、画のみでの表現力が高い。
11.事業に失敗しつづけた末に編み出した「IR1000本ノック」が、かなり効果的だった話/黒崎俊
下準備の重要性をガツンと思い知らされた。「成功しているビジネスはすべて同じモデルではなく、9つの勝ちパターンに大別されている」というのも興味深かった。
また、隣接領域からの事業展開の話がわかりやすく、自分の強みと求められているものとのマッチングにおいて、非常に参考になった。
12.2時間かけてスケジュールを立てれば、勉強も仕事もうまくいく/三宅孝之
このnote読み企画をやろうと思ったときに、真っ先に読んだのがこちら。読めばすぐにうまくいくわけではない(そこまで僕は優秀ではない)が、スケジューリングの大切さが伝わってきた。「未来を予測して、時間を制御する」って名言だなぁ。
授賞式のスピーチで「時間はお金より大切だ」(確か上司の言葉だった気がする)と話していたのが、これを読むと痛いほどよくわかる。
13.起業で3度の倒産危機、夫婦で月給9万円。絶望の中で生み出した「在庫分析SaaS」と支え続けた家族の物語/FULL KAITEN
「俺の仕事は数千円の風船ギフトに負けている」って、すっごい刺さるなぁ。3度の倒産危機も乗り越えようとする気概、人の役に立つことを信念として奮闘する姿がめちゃくちゃカッコいい。強い気持ちは道を開くのだと勇気づけられた。ビジネス部門の作品だけれど、エッセイのようにドラマティック。
14.ガラスペン230本ぶんの「正」の字を集めたはなし。/みねのもみぢば
真っ先に手首の心配をした。そして、ガラスペンへの果てなき情熱に圧倒された。単純なペン自体の性能だけでなく、紙当たりや筆記仰角にまで言及しており、これはもはや論文では? ちょっとガラスペン欲しくなった。
あと今後「にわかガラスペンオタク」に出会ったら、この記事を押し付けようと思う。
15.極貧神社暮らしから始まった私の人生の話/イツキフミ
後頭部を賽銭箱で殴られたような衝撃を受けた。物理的にも精神的にも劣悪な家庭環境に、読んでいるだけで絶望した。北海道の冬の寒さはよく知っているので特に。
それでも「生きる」ことを続けているイツキフミさんは、強くてカッコいい。これから先、巻き返すように幸せになってほしい。
16.祖母の歌集/月岡ツキ
おばあちゃんの生き様が鮮明に見えてくるような叙述。そこに月岡さんの感情や思考が混ざり合って、鋭さと温かさのバランスが心地良いエッセイになっている。
おばあちゃん、つらいこともたくさんあったのだろうけれど、「大き仕合せ」を願う相手がいたことはそれ以上の幸福だったはずだと思いたい。
17.見えても見えなくても/西田梓
「視覚は手段であって目的ではない。会話や空気感でも気持ちや経験は共有できる」。これは、“見えている”人にはなかなか気づけない、けれどとても大切な考え方なのではないだろうか。
「仲良し家族」という言葉で片づけたくないくらい、西田家は深い絆でつながっているんだろうなと思った。ポテチ会、素敵。
18.生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと/はし かよこ
読みながら自分の一人暮らし時代を振り返り、とても耳が痛くなった。「自分の時間を生きる」という言葉に重みがあり、自分の「生活」を見直すきっかけになった。
忙しない日々を送っている人は、ぜひ読んでほしい。そして自分も、「生活」がまたしてもおろそかになった日には、これを読み返そうと思う。
19.きのことたけのこの国民的な論争に巻き込まれた元イタリア人/マッシ
きのこの山やたけのこの里との出会いがめちゃくちゃ面白い。これは、日本に生まれ育った人間にはない感性だなぁ。お菓子一つ(いや二つか)でここまで話を膨らませられるのは見事。そしてこの戦場に足を入れたが最後、マッシさんがもうイタリア人に戻ることはできないのだと思うと、なんだか感慨深い。ちなみに僕はたけのこ派です。
20.母と推し活/YASU
今回の受賞作品の中で一番泣いた。ガチ号泣。YASUさん、お母さん、家族、推しの人たち、仲間たち、登場人物が全員もれなく優しい。あとがきも泣ける。
推し活のパワーを改めて感じた。推しがいる人は強い。
そしてなにより、もっと親孝行しようと思った。
21.いつか、青果売り場で売られる梨を見て泣く日がやって来る/柔らか仕上げのフクダウニー
動物が好きで犬を飼っていた経験があるので、涙なしには読めなかった。軽妙な語り口なのに、なぜこんなに泣けるのか。喜怒哀楽の「哀」と「楽」って両立するのか。テーマはもちろん感動モノなのだが、文章力の高さを感じずにはいられない。
そして、この記事書きながら後日談を読んで、また泣いてる。
22.ペトリコール/最東対地
怖すぎ(3回目)。授賞式で一番笑いをかっさらっていった人が、こんなおぞましい小説書くのかとおったまげた。描写エグすぎるって。
また、ホラー力の強さもさることながら、歴史に関する造詣の深さに唸った。設定や背景が現実とリンクしていて、妙に生々しい。
23.死、のち殺人/風沢氷花
話の筋が最高に美しい。序盤から中盤にかけての物々しさ、終盤の伏線回収と、見事な流れだった。エピローグも好き。ミステリーがもっと好きになった。
タイトルとあらすじが物騒だけれど、実際はめちゃくちゃヒューマンドラマで、いい意味で裏切られた。
24.お見合いが嫌なのでギャルのふりをしたら、相手が初恋の人でチョベリバでチョベリグでテンサゲでテンアゲ↑↑/朱里雀
タイトルのインパクトがすごい。でも中身は負けていない。スタートの全開っぷりが気持ちいい。そして、だんだんとコメディから恋愛の色に変わっていくのに違和感がない。淑子の通常時とギャル時でどう違うのか、ぜひ漫画で比べてみたい。
余談ですが、授賞式の帰りのエレベーターで「テンアゲの人です」と話しかけてくださったのに、挙動不審な反応をしてしまってすみませんでした。
25.フラワーシンドローム/川奈あさ
青春恋愛の甘酸っぱさの中に奇病がうまく馴染んでいて、新鮮な読みごたえがある。主人公が少女漫画を参考に恋愛指南をするなど、キャラクターがしっかり確立しているように思った。
また、漫画原作の書き方として、小説スタイルがすべてではないと気づかせてくれたのはこの作品。
26.祓魔師とシガナイくん/広路なゆる
和とSFとがミックスした、新感覚の世界観。補足用記事を読むと、緻密に計算してストーリーを作ったことがわかる。なるほど、こういう考え方があるのか。内容の面白さはもちろんのこと、既存作品との差別化という点で非常に参考になった。
それにしても、シガナイくんのネーミング、上手いなぁ。
27.天界食堂の調査官/千夜ねこ
シリアスな雰囲気で始まったと思ったら、ヒューマンドラマしてる。“思い出の味”の使い方に唸った。そうきたか。
一話完結型であるものの、物語の核心にも少しずつ近づいている感があり、毎回続きが気になる。これが入賞作品の構成力なのか。
28.逆襲のNPC/星川銀河
「NPCにも自我がある」や「プレイヤー側が悪」という設定が新鮮。
ページやコマ割りの指定など詳細に書かれており、漫画にすることを前提とした表現になっている。きっと星川さんの頭の中では、漫画として完成した作品になっているんだろうな。
29.未完のものたち/あきばさやか
プロアマ問わず、創作に関わる人間は読んだ方がいい。「完璧より完成」という言葉を思い出すほど、一つの作品を作り上げることの大変さと偉大さが伝わってくる。言い訳するごとに次々と増えていくキャラクターたちが、とても愛おしい。段取り探偵、キャラ強すぎだろ(推し)。
30.枯れない愛は宙を舞う/ますだみく
読み始めと読み終わりで、“彼”に対する印象が180度変わった。こいつ絶対クズ男だと思ったのに!(言い方が悪い)
二人の思いがすれ違っているようで通じ合っているようで、なんとももどかしい。モノクロなのがまたニクい。荒んだ心をそっと撫でるような、切なくも優しい物語。
31.子どもが不登校になったのでいろんな人に頼ってみた。/川口真目
同じような悩みを持っている人って、たくさんいると思う。この作品は、そういう人たちに寄り添う安心材料だ。人に頼ることは悪じゃないし、学校に行くことがすべてではない。
実は、創作大賞の応募作品とは知らずに、Xで読んでた。そして感動した。入賞するわけだ。
32.インド民の代表的言い訳とその対応/インド麦茶
インド民とコミュニケーションをとったことがないだけに、とても勉強になった。インド民ってこんな感じなんだ。実際にこういう言い訳されたら発狂しそう。あらかじめ知っているというのは、思った以上に武器になるのだなぁ。
ビジネス部門は総じて、構成と説明が整っていて読みやすい印象。伝わる文章の組み立て方が、非常に参考になる。
33.人は四季報写経を1000社続けるとどうなるのか?/四季報写経ウーマン
いやすごいな。でも確かにこれだけやればいろいろなことを知れるし、考えるクセがつきそう。
受賞作品の中でトップクラスの熱量を持った作品だと思う。まさに「好きこそものの上手なれ」だ。「情熱」×「人がやらなさそうなこと」のかけ合わせは、かなり強い。
34.コンサルと外資で学んだ、「アクション動詞」でタスクを書くと生産性が高まるという話/萩原雅裕
構成がわかりやすくてスラスラ読めちゃう。
一つひとつの行動を細分化するのって、本当に大事なこと。可視化することで整理や共有もしやすくなるし、スケジューリングにも活用できる。
ただ、わかっていてもなかなかできないのが人の常。何度も読み返して、自分の生活に落とし込んでいきたいと思う。
35.自分の強みをどう伸ばすか:凡人のための戦略的自己成長論/真鍋希代嗣
「リスクを取る」や「極端なことをする」など、振り切ったアイデアが満載。でもそれは無責任な提案なんかじゃなく、経験則に基づいた納得感のあるものになっている。
最後の「戦略とは選択」「攻めると守りに隙ができるように、全ての戦略を同時には実現できません」という言葉がすごく響いた。
36.「頭の回転が速い」を科学する/宮脇啓輔
“とてもわかりやすい論文”のような作品。頭の回転を速めるための具体的な方法まで書かれており、解説→提案の流れがきれい。「日頃から思考を積み重ねておく」と「引き出しやすい状態に構造化しておく」は肝に銘じておこうと思う。
余談だが、「新幹線500系の先頭形状は、開発者が趣味のバードウォッチングでカワセミを見てひらめいた」という話を最近聞いて、まさにこれが累積思考だなと。
37.なぜ、最悪の業績なのに年商の20%にもあたる1億円の売上を手放してまで楽天市場から退店するのか/鷲尾岳
「商品を売る」のではなく「価値を届ける」。すごく素敵な理念だ。もちろん商売なので売れないことにはどうにもならないんだろうけれど、こういう信念を持った企業は存続してほしい。
もちはだ、冬の北海道には需要高いはず。割と本気で買おうかと思っている。
38.キャベツは主役!キャベツの為の料理 10皿/tiico
「レシピ部門」っていうくらいだから作り方の説明書みたいなものかと思ったが、違った。童歌のような調理説明がなんだかワクワクして、楽しく作れそう。そして美味しそう。
メイン食材(キャベツ)への愛がひしひしと伝わってくる。キャベツ、最近値段が高騰してるから、より一層ありがたみを感じる。
39.ハーブが香る|手作りソーセージのエッグマフィン/美窪たえ
ソーセージの下ごしらえがびっくりするほど簡単。そしてその後にも難しい工程がないので、簡単に作れそう。で、美味そう。
作りやすい分量にしていたり、動画を載せていたりと、至れり尽くせりな親切レシピ。これだけのためにオレガノとマフィン欲しいまである。
40.いるはずのない親戚がXで見つかった話/岡田悠
タイトルが強い。こんなん読みたくなるに決まってるわ。
文字だけだとこんがらがってしまいそうなものを、図で整理しているのでわかりやすくなっている。読む分には楽しいが、家系図を作った岡田さんは相当大変だったんだろうなぁ。
最後の一文も、素晴らしいの一言。
41.親子別姓だった夫の話/バニラファッジ
僕は苗字にあまりこだわりがないのだが(兄に息子が3人いるので、我が家の姓は継承された)、親子別姓であることはどういうことか考えさせられた。重めのテーマだが、コミックエッセイなので読みやすい。
子どもって、親の都合で振り回されがちだよなぁ。だれもが姓名にかかわらず幸せに生きる世の中を願ってやまない。
42.『妻が怒りの赤鬼化』/フジワランド
奥様がひたすらキレ散らかす話かと思いきや(いや実際そうなんだけれど)、主役は7歳の長女。
「子供が親から怒られる1番の時期かもしれない」って本当そう思う。怒られた長女を、フジワランドさんがフォローする。めちゃくちゃいいお父さんじゃないか。
あ、「耳痛いやろ?」のくだり、上手いっすね。
43.創作大賞感想 | わたしの子宮は胎児を殺す。/青豆ノノ
エッセイは、必ずしも楽しい話ばかりではない。いわゆるセンシティブな、書き手が苦しんだ末に生まれたものだってある。そのようなエッセイの感想を書くのは難しいはずだが、青豆さんは真摯に向き合い書ききった。淡々とした語り口ながら、作品に対する敬意が強く感じられる感想。
44.「おもしろさ」ってなんだろう? お仕事小説。/神崎さやか
ドラマや映画の宣伝のような、伝わりやすく読みたくなるような感想。オススメする読者層やおもしろポイントが盛り込まれているので、「ちょっと読んでみようかな」と思わせてくれる。レビューのお手本といっても過言ではないと思う。
45.【創作大賞感想】優しくて明るかったミーミーさんは何処へ/コッシー
書き手(ミーミーさん)のキャラクターを知っているからこそ書ける、このタイトルと本文。感想の内容も、読みやすい文体かつ過不足ない説明となっており、作品を読みたくなるような工夫がなされている。ハンカチのくだりも見事。
46.創作大賞感想 ユキミとペローとレオンさん/コニシ木の子
感想文のはずなのに、これだけで一つのエッセイとして完成されている。その分析力には目を見張るものがあり、「この作品がなぜ面白いのか」という部分が納得のいくものになっている。作品だけでなく書き手(猿荻レオンさん)の魅力までもが伝わってきた。
47.みんなの #創作大賞2024 note読んだまとめ100作/野やぎ
100作ってすごいな。
量は当然として、質も高い。軽い口調で書いているものの、それぞれの感想はていねいに読んだことが伝わる。すべての書き手へのリスペクトが強く、「来年も野やぎさんに読んでほしいな」と思わずにはいられない。
48.【#創作大賞感想】「夢と鰻とオムライス」日常にひそむファンタジー/はそやm
感想を通して、読み手を勇気づけてくれるレビュー。
「誰もがファンタジー小説の登場人物になれる」
「悩みの渦中にいるならそれは主人公の資格がある」
ファンタジー小説の魅力を端的に説明するのに、これ以上の素敵なフレーズはない。
後半のダフやんが究極的に癒し。
49.「優しい人々」の押し付けない優しさ/豆島 圭
作中の台詞を一部掲載することで、「読んでみたい」という気持ちをうまく掻き立てている。「※全部読まないと、最後だけ見てもホッコリしないよ」という一文は、書き手にも読み手にも親切。どんな人にオススメかもわかる、まさに“優しい”感想だった。
追記:こちらの感想、2023のものでした……大変申し訳ございません……看板に偽りあり……(で、でも豆島さんは昨年のベストレビュアー賞受賞者でもあるので……どうか寛大な心で……)
50.【創作大賞感想】傷を負った大人と傷の場所を知らない少年のお話/ミーミー
書き手の人って感想がどうしても書き手目線になりがちだと思うのだが、こちらは一人の読み手の目線となっている。飾らない文体だけに、良い意味で素人感があり、文章慣れしていない人にも取っつきやすいレビューになっていると思う。熱量も高めなので、どれだけ作品を推しているかがよくわかる。
51.創作大賞感想【大阪城は五センチ/ヱリ】/吉穂みらい
吉穂さんには先見の明があるのだろうか。「———大変なところに遭遇してしまった気がした」というのは、現実となった。小説の感想でありながら現実と結びつく考察もされており、この感想文から広がる世界は作品単体にとどまらない。読み手にも書き手にも響く、情熱のレビューだ。
◇受賞理由を考察してみた
冒頭で「わからん」と文章迷子になってしまったわけだが、自分なりに受賞の理由を考えたので述べてみる。これは読んでくれる人向けというより、自分のための備忘録的なものになるだろう。
【考察1】感情を引き出す力が強い(求心力)
ホラーなら恐怖心、エッセイなら笑いや涙を誘う力が強いように感じた。読み手の感情を引き出すことは、重要でありながら非常に難しい。工夫した部分とかあれば聞いてみたい(ていうか懇親会のときに聞いとけ)。
【考察2】読み手を惹きつける力が強い(構成力)
途中で離脱されることなく読ませること、これもまた重要かつ困難な要素である。ミステリーなら謎をどう明かしていくのか、という風に、ストーリーの押しどころ引きどころをしっかり把握している気がする。
【考察3】言葉選びのセンスが高い(語彙力)
特に小説を読んでいて思った。必ずしも読みやすさが絶対ではなく、難解な言葉が作品の雰囲気を彩るケースもあるのだと。創作においては、語彙力は多いに越したことはないと痛感した。
あと、ベストレビュアー賞に関しては、「熱量の高さ」が大事だと思う。
それは内容だけではなく、野やぎさんのように「たくさん読んでたくさん書く」といった行動で示すこともできる(アルロンが選ばれた理由もこのあたりにあると思っている)。
↓アルロンの創作大賞感想の一部
というわけで、長くなりましたが、以上が創作大賞2024受賞作品の感想と考察になります!
受賞者の皆さん、あらためておめでとうございます!
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なんと アルロンが おきあがり
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