見出し画像

異星人アリサと閻魔さまのトリセツ第34話「創造主が引退後の世界」【連載小説】


(注:この物語は昨年2024年10月を起点としています。)

2025年に様々な出来事が起こると予言するスピリチュアル系の人は多い。その背景には、たつき亮氏の「私が見た未来」の影響もあるだろう。

しかし、それ以上に天体の大きな移動が関係していると予測する人もいる。そして、ドクター・ミネルバは、さらに別の事情があると語った。

「信じがたい話かもしれませんが、もうすぐ創造主の期限が終わります。2025年1月29日頃です。長年、創造主の考えた仕組みを変えようと試みていた人々がいましたが、ついにその時が来ました。創造主は銀河を去り、その後は別の神々が地球や他の惑星を統治するでしょう。より自由で制約の少ない世界が広がることになります。エネルギー体と言われても理解しにくいかもしれませんが、要するに元へ帰るということです。創造主は、もはやこの世界に留まれない存在となっていて、強制送還されるようなものなのです」

その言葉を聞いた真由美は、少し戸惑いながらも興味深そうに頷いた。
 
「そうですか……。多分、数年前ならショックを受けていたかもしれませんが、今の私は違います。創造主は身勝手な存在でしたし、新しい時代には新しい神がふさわしいと感じています。ある時期までは『創造主が絶対的な存在で従うべきもの』だと信じていましたが、もうそのような考えを手放す時が来たのかもしれません。本当に大切なのは『人間同士の交流と協力』、そして『人間・自然・動物の平和的共存』なのではないでしょうか。創造主が本当に崇高であれば、人類の成長のために無残な歴史を避ける工夫をしたはずです。縄文時代のような平和な時代が続けば、生きることに飽きる可能性もありますが、それでも平和の中で進化する道はあったでしょう。それから一つ疑問があります。人間は創造主という大きな塊から千切られて生まれてくると聞いたことがあるのですが、もし創造主が消えたら、これから生まれる子供たちは誰から千切られてくるのでしょうか?」

ドクター・ミネルバは少し考えるように息を整えた。そして、真由美が聞いてきた話との違いを優しく説明しようと、ゆっくりと言葉を紡ぎ始めた。

「そうですか、そのような話を聞いていたのですね。確かに“千切られてくる”というイメージは理解できます。ただ、“大きな塊から千切られる”のではなく、“創造主が編集した記憶の種を霊魂に植え付けて送る”のです。創造主が消えた後は、旧い神々がその役割を担うでしょう」
 
真由美は、閻魔さまも“記憶の種”について似たような話をしていたことを思い出した。その言葉が頭の中で重なり合い、何か大きな意味を持っているように感じられた。


第35話へ続く

ここからはつり革広告のようにご覧ください🐶


いいなと思ったら応援しよう!