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自分語について


まえがき


 以下は最近の記事からの引用です。

 世界は一望するには大きすぎます。身体という「限界」のなかで生きている人間は、空間的にも時間的にも世界を俯瞰できません。
「限界」(枠・境)とは、「現界」(うつつ・現実)であり「言界」(言葉・文字)であり「幻界」(思い・夢)でもあるにちがいありません。
 人は一度に、複数、多数、無数の地点にも時点にもいることはできません。二つの地点と時点にさえ、存在することは叶わないのです。
(拙文「鏡がある限り、文字がある限り」より)

 言葉の処理とイメージの処理と事物の処理はレトリックだとつくづく思います。要するに、物は言いようなのです。つまり、別のレトリックも可能なのかもしれません。
「言葉の世界」と「イメージの世界」と「事物の世界」が重なるように感じられます。
 私の好きな言い方(自分語)だと、言界と幻界と現界(どれも「げんかい」と読みます)とが重なるのです。ただし、そのどれもが同時に限界でもあります。人は神ではありません。
(拙文「時計、眼鏡、宝石(時間・時刻・時計・03)」より)

 いま「追いつけない」と言いましたが、まず言葉が現実を描写するには圧倒的に言葉の数が足りません。言葉と現実にある事物は一対一に対応していないし、対応できないという意味です。
 もし一対一に対応していれば、言葉は現実になってしまいます。私の好きな言い方をすると(いわゆる自分語です)言界と現界(どちらも「げんかい」と読みます)が「同じ」になってしまうのです。
 でも、言界(言葉の世界)も現界(現実の世界)も限界(限りのある世界)なので、どちらにも限界(限度)があって重なることはありません。ちなみに、幻界(まぼろしや思いの世界)にも限界(限度)があるので限界(限りのある世界)です。
(拙文「作文、描写、実況中継」より)

     ◆

 今回は、最近投稿した記事のうち、以上の箇所で出てきた「自分語」(太文字の部分です)についてお話しします。

 自分語だなんて変な言葉ですよね。私もそう思います。

 この「自分語」というのは、まさに自分語でして、私が勝手に色付けして使っている言葉という意味です。ですので、「自分語」という言葉をつかっている、ひとさまの用法については知りません。

「自分語」と言っても、どのようにしてそれをつかうようになったかの詳細を、いま思いだして書くのは大変です。

 引用文で太文字を施した自分語がつかれている、前のアカウント(いまは削除してありません)で投稿した記事を再構成するのがいちばん簡単だと思います。

 そんなわけで、今回の記事は、以前書いた記事の一部に加筆した焼き直しです。

 どうか、文字通りご笑覧願います。

 本気でお読みにならないようにお願いいたします。以下の太文字の部分だけを、ざっと目を通すだけでかまいません。

10の「げんかい」


 
だいぶ前のことですが、「10の「げんかい」をつくろう」なんてことをやっていました。

 どうして、そんなことをしていたのかについては、話せば長くなりそうなので省略して、結果だけを紹介いたします。

*幻界、言界、現界、限界、原界、Gen界、眼界、弦界、減界、絃界。

 こうやって書き並べると、怪しいですね。とてもじゃないけど、尋常ではない――。自分でもそう思います。

 これ、ぜんぶ、「げんかい」って読むのです。それだけでも、十分に怪しいし、妖しくもあります。

 では、いきます。ひとつひとつ並べていきますが、太文字の部分だけをざっとご覧になるだけでかまいません。

幻界、言界、現界、限界


*幻界:
・げん・幻・幻想・まぼろし
・魔を滅ぼす・間を滅ぼす・(隔たったものを)近くする・知覚する

*言界:
・げん・言・言語・ことば
・言葉・言の葉・事の端

*現界:
・げん・現・現実・うつつ
・打つを打つ・うつをうつ・うつ(全・空・虚)をうつ・うつうつ

*限界:
・げん・限・限界
・限度・境い目・ふち・へり・端っこ・かぎり・かぎる・限る・かげる・翳る

     *

 ここで一息入れます。

 以上の4つですが、実はいまでもつかっています。この4つは、私のパソコンの入力ソフトに登録されているのです。

「げんかい」と入力すると候補がずらりと出てきます。別に登録したつもりはないのに入っています。

 実は、もっとあるのです。

 以下の残りの「げんかい」のことです。悪いことはできないものですね。いや、別に悪いことはしていませんけど、こうやって過去にやったことの痕跡がパソコン内に残っているのは不気味です。

 え? 「あなた自身のほうが、よほど不気味だよ」ですか? 

 返す言葉がありません。次に参りましょう。

原界、Gen界、眼界


*原界:
・げん・原・源・元・みなもと・もと
・本・基・原子・元素・根っこ・ルーツ・泉・湧く・わく・わくわく・出る・でるでる

*Gen界
・げん・Gen(※ドイツ語)・遺伝子・gene・gen-
・因子・ジン・仁・gene-・うまれる・生じる・うむ・産む・発生・子宮・卵・可能性・生殖・生命・いのち・あらわれる・でる・でちゃった・できる・できちゃった・わく・わくわく

*眼界
・げん・眼・がん・まなこ・め・見(げん・けん)
・みる・みわける・わかる・わける・しる・おしっこ・しるす・しるし・知る・ち・じめん・地・なわばり・あらそう・血・あやめる・なくす・なくなる・無・むっ・m・n ・ん

 もう限界ですか?

 すみません、もう少しお付き合い願います。すぐに済ませますので。あと、3個です。

弦界、減界、絃界


*弦界:
・げん・弦・つる・ぶらさげる・ぶらさがる
・ぶらぶら・ゆらゆら・宙づり・宙ぶらりん・おまかせ・どうにでもしてちょうだい・おてあげ・白旗・偶然性・さいころ・なげる・ばくち・ギャンブル・まける・まかす

*減界:
・げん・減・へる・hell・経る・たりない
・欠乏・お腹がすいた・こまった・満足できない・ほしい・欲求・もっともっと・食べてもまた腹がすく・へらす・引き算・ひく・無限小・マイナス・ネガティブ・負・陰・だめ・だめだめ・否定・否・非・被・ちがうちがう・そうじゃない・ひっくりかえす・ひっくりかえる・ひっくりかえそう・反対・あべこべ・さかさま・かえす・かえる・もとにもどる・堂々巡り・おなじこと・減即増・増即減・減=増・無限小=無限大・一定・差し引きゼロ・ゼロサム・ゼロ・zero・零・0・○・輪・和・わ

*絃界:
げん・絃・糸・張る・渡す・つたえる・つたわる・つながる・つなげる・ひびく・ひびき・ぴーん・おと・ふるえる・震動・ぶるぶる・ゆらぐ・なみ・波動・ひかり・つぶ・ゆれる・上下・左右・うごく・動力・ちから・熱・エネルギー・エントロピー・増大・でかい・確率大・無秩序・でたらめ・でまかせ

 なんだか、最後のほうになってくるとエスカレートしています。しかも、「無秩序・でたらめ・でまかせ」で終わっているなんて……。

     *

 ここまで付き合ってくださった、みなさま、ありがとうございます。これで、おしまいです。

 合掌。

 ようやく、供養が済みました。文供養(ふみくよう)というか言供養(「ことくよう」と読みますが、これも自分語でしょうか?)です。

     ◆

 10の「げんかい」のうち、いまは言界、幻界、現界、限界を、ときどき記事でつかっています。

 上では供養してしまいましたが、ほかの「げんかい」については、いつかつかってみたいという気持ちがないことはありません。

 自分から出たものは愛おしいものです。懐かしさが込みあげてきました。

 言霊ってありますよね? 私は信じています。供養は取り消そうという気持ちに変わりました。

     *

 また、来てくださいね。

#振り返りnote #今こんな気分 #自分語