見出し画像

“自分を大切にする”ということ #152

きっかけは、母が家に来た時に言われた、
何気ない一言だった。

「最近、キッチン汚いんじゃない?」

普段そんなことは言わない母の言葉に、
私はふと、キッチンを見渡した。

確かに、少し汚れていた。


キッチンだけじゃなかった。

床も。

棚も。

洗面所も。

少しずつ汚れが溜まっていた。

「掃除しなきゃ。」

そう思って、久しぶりに家の中を整えた。

掃除が終わる頃には、
家の中に、少しだけ輝きが戻っていた。

そのあと、お風呂に入った。

鏡を見ると、
いつもなら頻繁に整えている眉毛が、
少し伸びていることに気づく。

お風呂ついでに、カミソリで整えた。

すると、最近、化粧をしても
どこか冴えなかった顔が、

少しだけ、すっきりして見えた。


疎かになっていた。

家のことも。

自分のことも。


よく、

心が乱れると、部屋も乱れると言う。

まさに、今の私だった。

部屋の中が乱れて。
自分の身だしなみも乱れて。

その日その日を過ごすだけで精一杯で、
少しずつ崩れていく自分を、
ずっと見ないふりをしていた。

でも、ちゃんと向き合ってみると、
自分の中に溜まっていたモヤモヤや、
重たかったものが、

少しだけ、
スッと軽くなった気がした。

「最近、キッチン汚いんじゃない?」

という母の一言は、

きっと深い意味なんて
なかったのだと思う。

でも私には、
少しずつズレ始めていた自分に
気づかせてくれる言葉だった。

もちろん、
毎日うまくできるわけじゃない。

その日を生きるだけで、
精一杯の日だってある。

でも、毎日ほんの少しだけ。

家を整える。

自分を整える。

そんな時間を、
これからも大切にしたい。

それが、
今日の自分から、明日の自分への、
小さな贈り物になると思うから。


◯関連記事

いいなと思ったら応援しよう!