記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ギャフンと言わしめたトム・クルーズ異色作『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』|ブラッド・ピットと奇跡の共演!人気No.1吸血鬼映画

今まさに貴重なツーショットとして話題になってる、ブラッド・ピットとトム・クルーズが、若い頃に共演した奇跡の作品。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年公開)

美しいセットに俳優陣も豪華な、BL的要素を持つ耽美なゴシックホラー映画です。
当時の映画関係者の評価以上に、人気がある作品。

数あるヴァンパイア映画の中でも、1番人気じゃないでしょうか?


この作品のすごい点!

あの典型的アメリカンの健康アイドルだとみんなが思っていたトム・クルーズが、麗しきヨーロピアン風金髪色白貴族レスタトを見事に体現したってこと。

当時10代だった私だって、仰天したからね。
それまでのトム・クルーズ像を180度変えたと言っても過言ではない。

そして、もう1つ。
今なおハリウッドの第一線で活躍する、90年代イケメン俳優黄金期のトム・クルーズとブラッド・ピットの共演が見れるレアな作品だってこと。

当時のトムは、すでに「トップガン」とか「レインマン」でスターの仲間入りを果たしていました。
ブラッド・ピットは『テルマ&ルイーズ』『リバ・ランズ・スルー・イット』あたりで、トム・クルーズとのW主演のような役は大抜擢の域。
その後『セブン』『ファイト・クラブ』で、スターへの階段を着実に上がっていくのでした。

この作品で、二人はゴールデンラズベリー賞のワーストカップル賞なんかとっちゃっていたけど、彼らのその後のハリウッドを牽引する活躍のおかげで、今や歴史的なお宝映画と化したよ。

単なる一世を風靡した美男子アイドル映画で終わらない!
当時批評してた奴らをギャフンと言わせたのでは、なかろうか。
(ギャフンって言葉は、のび太からしか聞いたことはないが。。)

ヴァンパイア映画だから、
ちょっと血みどろでグロいけど、
ホラーってほどではない。
平気だったら、ぜひ観て♡

あらすじ

200年生きたヴァンパイアのルイが、現代のロサンゼルスの夜にラジオ放送の記者ダニエルに声をかけられ、インタビュー形式でヴァンパイア人生を語る話。
1971年に妻をお産で亡くし自暴自棄になったルイは、自分をヴァンパイアにしたレスタトとともに生活を始めるが、罪悪感に苛まれて人の血も吸うのも躊躇う。
ペストで母を亡くした少女クローディアを仲間にして暮らすが、それも長くは続かなかった。
ヴァンパイアの存在意義を探るルイは、探し求めていたヴァンパイアにパリで会うも、とんでもない運命が待ち受けていた。
ダニエルは、ルイのヴァンパイアの人生に徐々に興味を持っていくが…

若き才能が集う、豪華キャスト

ブラッド・ピット(30歳)、トム・クルーズ(32歳)に加えて、見た目は少女だけど中身は大人になるヴァンパイア役として存在感を放ったキルスティン・ダンスト(11歳)。
ついでに、アントニオ・バンデラス(33歳)とクリスチャン・スレーター(24歳)が出てくる、若きスターの集まりでした。

そんなに若くない人としては、アーマンド(バンデラス)の腹心サンティアゴ役のスティーブン・レイくらい。
先日観たナタリー・ポートマン主演『V フォー・ヴェンデッタ』では、刑事役をやっていましたね。

今回よくみたら、ミッション・インポッシブル2のヒロインのタンディ・ニュートン(21歳)も出ています。

冒頭インタビューに応えるルイ役のブラッド・ピットが主役っぽいですが、真の主役はレスタト役のトム・クルーズでしょうね。

話題をかっさらったもう1人は、子役のキルスティン・ダンスト。
(『ヴァージン・スーサイズ』『スパイダーマン』『マリー・アントワネット』が代表作)
レスタトに教育された、大胆不敵な愛らしい殺人鬼クローディアを熱演します。

ブラピ演じるルイは、罪悪感に苛まれ嘆く姿が「美しい」とヴァンパイアにモテモテですが、大胆冷酷なレスタトとクローディアの狭間で、優柔不断に迷いまくっている陰キャのヴァンパイアです。

しかし結果は、キレるとすぐ火をつけちゃう放火魔で、ヴァンパイアの大量殺戮をやってのけます。
本当のヴァンパイア・キラーやないかい。

誰もが目を疑う、長髪ブロンド色白貴族。
見よ!トム・クルーズの底力を。

太陽の下で元気はつらつ、短髪ジーンズで、ヤンチャにぶっ飛ばすアメリカ男子の代名詞トム・クルーズ。
闇夜の下のパリ風色白貴族ヴァンパイア役なんて、絶対に似合わない!と誰しも思っていたのに。。
それを大きく覆した話題作!

少年漫画の主人公が、少女(BL?)漫画の主人公もいけるって感じ?
トムの金髪も珍しいし、長髪も珍しい。
後にも先にも、この作品しかないんじゃない?

脚本を書いた『夜明けのヴァンパイア』の原作者のアン・ライスさんだって「レスタト役がトム・クルーズなんてうまくいきっこない」って批判していて、出来上がったものを見てトムを大絶賛して、謝罪広告出したって話は有名。
(欧米のああいう潔さって好きだな。)

減量してほっそりした、色白肌に長い巻き毛ブロンド、中世風貴族の出立ちのトム・クルーズは、完全に美形でしたね。
圧倒的に妖艶な美しさを湛えたレスタトは、いつだって雅で、カリスマ性があって、他のどのヴァンパイアよりもヴァンパイアらしかった。

さすが映画の権化!
トム・クルーズのスター性を、改めて感じた作品でした。
(『ワルキューレ』のトムは、あまりドイツ軍人感は出せてなかったけど…)

印象的な5つのシーン(完全ネタバレ)

①飢えのあまりメイドに手をかけてしまったルイは、自分の屋敷に火を放ち、倒れてしまう。
そんなルイを助けるため、窓から火の中に飛び込んで来たレスタトは、王子様さながらでした。カッコいい。
いつもは不敵な笑みを浮かべるレスタトですが、この時ばかりは怒ります。
ルイの放火を見て「お見事!パーフェクト!」と叫んでいました。

②次は、少女ヴァンパイア誕生後の、儚くも幸せな3人の共同生活。
レスタト先生と愛弟子クローディアの殺人鬼カップルが、「家でやっちゃいけないと注意しただろう」と、周囲の人を無邪気に吸血していく感じが好きでした。

③クライマックスは、体が成長しないことに気づいたクローディアがレスタトを焼き討ちにするシーン。
まだ生きてるんかい!レスタト!
でも、いないとやっぱり寂しいよ。

④ルイは、クローディアと娘を亡くしたマドリンに懇願され、マドリンをヴァンパイアにしてしまいます。
すぐ後の展開を思うと、二人が孤独な最後じゃなくて良かったなって、思ってしまった。

⑤最後は、意外なエンディングですかね。

棺桶はいるんかい!というツッコミどころも、好きでした。

実は二人はグルなの?
レスタトの復活劇。

最後に、意外な形で大復活を遂げるレスタト。
「自己紹介は不要だな!」
パワーがみなぎって、陽気な曲とともにロサンゼルスの大都会を車で突っ走り、爽快にエンディング。

レスタトは弱っているとはいえ、ルイのストーカーです。
ルイは、獲物のダニエルをレスタトに譲った?
実は二人はグルの詐欺コンビ?とも勘繰れる。

ただクリスチャン・スレーターは芸歴長いけど、決して美男枠じゃない。
本来リバー・フェニックスの役だったけど、急逝したので彼になったってね。

ここが、元々のリバー・フェニックスや、代役でキアヌ・リーヴスやジョニー・デップだったら…なんて、BL妄想した女子がたくさんいたと思う!

クリスチャン・スレーターだったから、私は、その後のストーリーを妄想せずに済んだけど。
(いい役者には違いないんだけど。)

ラテン男のアントニオ・バンデラスも、結構意外な配役だったね。
とにかく黒々とした毛量がすごかった。
最初の凄みはあったけど、仲間のクローディア殺しを黙認し、ルイを助けるも、ルイにフられて自滅。

もう、ヴァンパイアなりたてのルイじゃないのよ。
レスタトにも同じような仕打ちをしたのでは、と疑惑の目。

新大陸でのヴァンパイア連中の下劣さを知って、レスタトとレスタトの抱える孤独を理解したルイは、弱ったレスタトに再会した時、優しい眼差しを向けるのでした。
(最終的に、もう一度フるけど。)

当時の不評なんて、なんのその。
今や貴重な歴史的作品。

当時、トムとブラピが仲悪かったとか色々な話が出てましたが、還暦過ぎた今では、もはやハリウッドの戦友みたいなものでしょうね。

ブラピ主演の映画『F1/エフワン』のプレミアで、仲良く肩組んでたりしてるもんな。

キルスティン・ダンストの初キス相手がブラピだっとか、いろんなネタが上がってて、いまだに多くの人に愛されていることがわかります。

ヘンテコなタイトルだけど
本当にインタビューだから。

ちょっと変わったタイトルとストーリーの入り方が異色だけど、クセの強い『ドラキュラ』(1992年)より断然見やすい正統派な映像作品。

なんだよ「インタビュー」って。
と思ったら、普通に一室でインタビューが始まる映画。

ドラキュラやヴァンパイア好き、ゴシック好き、貴族ファッション好き、BL好き、トムやブラピが好き、耽美好きなら、おすすめです。

ヴァンパイアメイクが、とても良かった。
やっているのは、『シザーハンズ』の特殊メイクの方らしい。
(スタン・ウィンストンさんって有名なんですってね。)
目の色も青筋たっている額や頬も、不気味でゾクゾクしました!

BLじゃないけど、BL風

特に、完全なるボーイズラブ的な表現はないけど、みんな「人生の伴侶に」ってルイを奪い合う。

ルイを欲するアーマンドに、キスしそうなくらい顔を近づけてルイが話すとこなんか、ルイの復讐心が出てるもんね。

レスタトも、多分ルイの追っかけをやめないでしょう。

美女が裸で出てくるのも、1、2箇所だけあります。
エロというより、グロのシーンです。
怖いですので、お気をつけて。


↓ 似たゴシックホラー作品の感想文

↓ 同時期に公開されたブラピ作品の感想文

↓ クリスチャン・スレーター17歳の映画感想文

↓ トム・クルーズの、実在したドイツ将校の映画感想文


いいなと思ったら応援しよう!

アンドレ安堂 記事にご満足いただけたら、とっても嬉しいです☺️