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今見る『ドラキュラ』|耽美ゴシック&恐怖のローテクB級映画、衣装とキャストが豪華!

昔キアヌ・リーブス目当てで見て以来、もう一度観たい!と思っていたフランシス・フォード・コッポラ監督作品『ドラキュラ』(1992年)。

ついに、Amazonプライム 見放題に登場!

中学生だった当時は、ゴシックな世界観と生首のホラー場面の鮮烈な記憶がありましたが、改めて見てみると、内容はほぼ覚えてなかったです…。

今見ても、すごく独特で、クセがスゴい!。
古典小説の映画化でいて、ラブストーリー仕立てのホラーで、映像も、衣装も、変幻自在の特殊メイクも、豪華俳優陣も見どころ。

私が見れるくらいなので、ホラー映画というほどの怖さはありません。

ゴシック・ホラーだけど、
究極のラブストーリーでもあって興味深い。

ストーリー

15世紀中頃ルーマニアのトランシルヴァニア城のドラクル伯爵は、キリスト教圏を守るためトルコ軍との死闘に勝利し城へ戻るが、戦死したという偽の情報を信じた最愛の妻エリザベータが、投身自殺していた。
自殺した霊魂は神に救われないという司祭の言葉に、絶望したドラクルは神への復讐を誓い、血を糧に生き長らえる吸血鬼となった。

時を超えて19世紀。
ロンドンの若き弁護士・ジョナサンには、エリザベータに瓜二つのミナという婚約者がいた。
依頼を受けてルーマニアのドラキュラ伯爵の城に向かったジョナサンだが、ミナの写真を見た伯爵から城に監禁されてしまう。
一方、ロンドンへ渡ったドラキュラはミナと出会い、ミナを我がものにしようと画策する。

なんだその甲冑は?!
石岡瑛子の衣装デザインも話題

冒頭でまず気になるのが、ドラクル伯爵の鎧。
「なんだ、そのウサ耳の筋肉甲冑は!」
皮を剥がして剥き出しになった筋肉のような、奇抜な赤い筋のデザインです。

そう、『ドラキュラ』は、石岡瑛子がアカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞したことでも話題になりました。

日本の武将の兜では動物の耳を模したデザインも珍しくないですが、西欧の兜(ヘルム)では見たことないので、日本人らしい感性とも言えるかもしれません。

石岡瑛子が手がけた、ジェニファー・ロペス主演ターセム・シン監督の『ザ・セル』でも、これによく似た筋肉スーツが出てきます。
こちらも、石岡瑛子ワールド炸裂の衣装が満載の映画です。

他の衣装も、スゴいです。
花嫁衣装で死装束ともなった、豪華絢爛な真っ白なデカレースの襟を着て、吸血鬼となったルーシーは、口紅や血や牙を伴って、絵的に一番ホラーでした。

異色のドラキュラ映画

監督は、『地獄の黙示録』や『ゴッドファーザー』のフランシス・フォード・コッポラ

見た感想は、きっと賛否両論あるでしょう!という、印象。

この作品では、今までの黒髪黒マントイメージのドラキュラを覆す、新たなドラキュラ像を創り出しています。

鮮やかな赤いローブを纏い、長い白髪をハート型にした老伯爵。
老伯爵の顔は、スターウォーズのダース・シディアスのようでした。
影の動きが怖いので、ご注目。

私が最初にこの映画を見たのは、多分、中学生か高校生でした。

ゲイリー・オールドマンについても当時は無知でしたが、今見ると、ドラクル伯爵は彼じゃないと成り立たないです。

若返った姿のロン毛のウラド・ドラクル伯爵は、シルクハットを着て色眼鏡をつけて、若干チンピラっぽいですが(笑)、艶のあるオーラを纏っていて惹かれます。

中世の貴族で、不気味な老人で、今の世の妖艶な紳士で、化け物で…って、同一人物なのに様々に姿形を変化させています。

全体的にヘンテコな感じがするのは、原作に忠実だからっぽいですね。
狼男やコウモリ男になったり。緑の煙で忍び込んだり、あからさまではないかもしれませんが、性的なシーンもあります。

独特の映像感は、
CGなしのローテク撮影から

今の映画の映像に慣れていると、タイムスリップしたような「作り物感」が少し気になります。

東映で作られた?十字軍の戦いが人形の影絵じゃない?ミニチュア撮影?セットがちゃちくない?あれ?1992年ってそんな昔だっけ、みたいな。

名だたる映画スターの共演や衣装の豪華さと対照的で、余計に目につくかもしれません。
お金かかっているけど、B級映画の香りがプンプンします。

この作品の他にないユニークな雰囲気は、コッポラ監督こだわりの、CGを使わないローテク撮影から生まれているようです。

今見ると、めちゃ豪華なキャスト

『レオン』前のゲイリー・オールドマン、『羊たちの沈黙』でレクター博士を演じた翌年のアンソニー・ホプキンス、『スピード』でのブレイク前の初々しすぎるキアヌ・リーブス、全盛期のウィノナ・ライダー、その後2000年頃から大ブレイクして「イタリアの宝石」となったモニカ・ベルッチがちょい役で出てるなど、豪華なメンバーが出てくるのも楽しいです!

ドラキュラ伯爵役:ゲイリー・オールドマン
伯爵に監禁される若き弁護士ジョナサン:キアヌ・リーブス
ジョナサンの婚約者ミナ:ウィノナ・ライダー
悪魔祓いヴァン・ヘルシング役:アンソニー・ホプキンス
妖艶な吸血美女の1人:モニカ・ベルッチ

ちなみに、ルーシー役のサディ・フロストは、元ジュード・ロウの奥さんです。
ルーシーの求婚者アーサー・ホルムウッド卿ケイリー・エルウィスは、『アナザー・カントリー』の主人公が恋する可愛い男子高校生役でした。(ゲイカップル)

ついでに、キアヌ・リーブス

『ドラキュラ』のジョナサン役キアヌは、ボサっとしたお坊ちゃんで、3人の妖艶な吸血美女に弄ばれ血を吸われながら、命からがら逃げてくるちょいおマヌケな役です。

『ジョン・ウィック』でも、ホテルのオーナーから「ジョナサン」って呼ばれているので、縁のある名前なのかもしれません。

(若い時に読んだはずの『かもめのジョナサン』も、どんな話だったか全く思い出せません。)

強烈な何かを見たい時におすすめ

若い時の記憶や印象なんて、全く当てになりませんね。
今回の『ドラキュラ』も、すごく新鮮に楽しみました。

何か強烈なもの、普通じゃないものみたいな、って時におすすめです!

『ドラキュラ』に似たゴシック・ホラー映画

ディアボロス
キアヌ・リーブスは、『ディアボロス』(1997年)でも若手弁護士で、悪魔に魂を狙われる役で、雰囲気が似ていますが、こっちのキアヌは冴えているので、キアヌ目当てなら、こちらが良いでしょう。

スリーピー・ホロウ
現代的映像美の首なし騎士伝説なら、ティム・バートン監督ジョニー・デップ主演の『スリーピー・ホロウ』が好きです。
ホラーファンタジーで、ジョニーが美しくちょっとコミカルでいて、怖さは控えめです。

ヴァン・ヘルシング
アンソニー・ホプキンスが演じたモンスター・ハンター『ヴァン・ヘルシング』が主役の映画。こちらの主演はヒュー・ジャックマンです。

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アンドレ安堂 記事にご満足いただけたら、とっても嬉しいです☺️