『薔薇の名前』はクセ顔大集合!ショーン・コネリーの謎解き中世ミステリー
アマプラで検索していて目に留まった、ショーン・コネリー主演のコチラ。
うーん、昔観たことある気がするが、どんな話だったか?
宗教関連のドロドロしたイメージ以外、何も覚えていなかった。
見返してみての感想
2020年にこの世を去った故ショーン・コネリーのカッコよさを再確認。
当時56歳。今、いないよなあ、唯一無二だったよなあ、と懐かしんでしまった。
中世宗教ミステリー
舞台は14世紀の北イタリアのベネディクト会修道院における、連続殺人事件の話。謎解きするのは、アヴィニョン教皇庁の使節団とフランチェスコ会使節団の会談の調停役を務めるためやってきていたフランチェスコ会の修道士ウィリアムス(ショーン・コネリー)と、その弟子のアドソ。めちゃめちゃ若いクリスチャン・スレーターがアドソとして出てきてビックリ!(覚えてないんかい)
中世カトリック、修道院、異端審問、火炙り、魔女狩り、男色、禁書、キリスト教の黒歴史が満載で終始不気味な雰囲気です。
凄い顔が大集結
この映画の何が凄いかって、出てくる顔がみんな凄いのよ。出てくるのは修道士ばっかりなのだが、共通して癖の強い不穏な見た目なのよ。
インパクトのあるサルヴァトーレ(特殊メイク有)が出てきた途端、過去にこの映画を確かに見たと確信した。詳しくは言えないけれど(失礼な言葉を言ってしまいそうで)、顔のレベルが凄いの。絶対見てほしい。
対するショーン・コネリーのカッコよさ
癖のある凄い面々が次々に映し出される中にあって、ショーン・コネリーの顔がアップになる度に、そのレベチの顔面が際立ってしまう。神よ、世の中は不公平で溢れている。
だけど、よく考えてみて。007のジェームズ・ボンドで、胸毛モジャモジャで女性をブイブイ言わせていた(死語?)あのショーンが修道士だぜ。恋愛経験もないと言っている修道士で、こんな色気はあり得ないだろう!
渋いイケオジで大復活、
二度かっこいい俳優
007を代表する若く髭なし黒毛ショーン・コネリーに対して、全く見劣りせずさらに魅力の増した白髪白髭ショーン・コネリー。渋カッコよいショーンの復活・絶頂期を感じさせます。
この2年後のインディ・ジョーンズの父も素敵でした。
若きクリスチャン・スレーター
この時、17歳だって。中高年ばっかの中に若者1人。
若い女性が1人だけ出てきて、なかなか長めの性的シーンがあったけど、撮影現場もハードだっただろうな。そんなシーンがあるためR指定です。
修道士なので、彼もカッパ頭。(頭頂部の髪の毛を円形に剃った聖職者の髪型トンスラ)ただし、前から映せば見えない程度。直径6cm程度のハゲで済ませている。ショーンは剃っているか地毛なのか不明。
クリスチャン・スレーターって、それほどイケメンではないけど、目が特徴的で覚えやすいから、俳優としては得だよね。
《↓ここからは、ネタバレ》
ベネディクト会、フランチェスコ会、
異端のドルチーノ派とは?
この映画には、3つの宗派が出てきます。
それぞれの特徴と違いを簡単にまとめてみました。
◆ベネディクト会
529年、モンテカシーノ修道院を創建したベネディクトゥスが創設した修道会。修道士の定住を厳しく義務付け、祈り、労働、学問を重視し、戒律に従う修道生活を行う。モットーは「祈りかつ働け」。修道服が黒かったため「黒い修道士」とも呼ばれた。
◆フランチェスコ会
アッシジのフランチェスコが1208年に創立した托鉢修道会。清貧・愛徳・教育・宣教が特徴。托鉢や説教をして歩き回る生活方式。財産を所有せず信徒からの喜捨にたよる〈清貧〉の精神を重視。染色を施さない修道服を纏っているので、映画でも明るいグレーの服を着ているので識別できる。
◆ドルチーノ派
フラ・ドルチーノを教祖とした14世紀イタリアに存在した異端キリスト教。徹底した清貧を唱えて、富裕な聖職者を殺害し、富裕な教会を壊したりしていたらしい。ドルチーノさん自身は奥さんと一緒に1307年に火炙りにされて、ドルチーノ派は壊滅します。
より伝統的で絶対定住のベネディクト会修道院(黒服)と、移住OKで、笑いや喜びを大切にするフランチェスコ会(グレー服)。それぞれの特徴を知ると、より面白いかもしれませんね。
笑いと禁書
最近アニメ版の「チ。」を見てたから、異端と言えば、地動説のようなもっと人間中心の根本が覆るようなものを恐れていたのかと思えば…
この犯人が最も忌わしく感じていたのは「笑い」。そんなんで殺されるの?
終始暗く、宗教色の強い厳かな雰囲気の中にあって、論争テーマが「笑い」というのが、少々軽く感じてしまうのは、私がキリスト教の知識が薄いからでしょうか。
「イエス・キリストは決して笑わなかった」
男色が蔓延しているような修道院で、男色よりも笑うことに怒ってしまう盲目のホルヘさん。それに反論するウィリアムズ。
アリストテレスの笑い(喜劇)に関するページのインクに、ヒ素が混じっていて、そのページを読んだ者は死ぬという仕掛けでした。
ページの角が黒ずんでいる。なんで毒インクで死ぬのかというと、指を舐めてページをめくるからだ。ペロリストは年寄りだけではなく、当時は当たり前らしい。(若者も1人死んでいる)何人ものおじさんの唾液の付いた箇所…オエエと思ってしまう、現代の日本人。舐めるのは、やめよう!
「薔薇の名前」の楽しみ方(まとめ)
・当時の社会情勢や宗教的な背景を楽しめる
・バリエーション豊かな顔
・謎解き(ミステリー度は軽め)
・タイトルの由来(最後まで見ないとわからない)
・人間とは、宗教とは、信仰とは何か?を考えさせられる
・白ショーン・コネリーの美しさ
謎解き要素は多くなく、そんなに頭は使いません。中世キリスト教文化に触れたいとか、ちょっとエグい映画みたい気分の時に、おすすめです。
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