「器用貧乏」は最高の才能だ! 広く浅く人生を楽しむススメ
「まこさんって、何でも簡単にできちゃうよね」
先日、友人と話していて、ふとそう言われました。昔からよく言われる言葉です。あまり苦労せずに、小手先のテクニックで、短期間に一定レベルまでこなせる。私はいわゆる「器用貧乏」かもしれません。
「器用貧乏」は一般的に褒め言葉ではなく、「何でもそつなくこなせるが、どれも中途半端で大成しない」というネガティブな意味で使われます。
この言葉は、ネガティブに使う単語なのでしょう。長続きしない感じがしますからね。しかし、私はこの器用貧乏を、「人生を豊かにする」最高の才能だと捉えています。
今日は、そんな私の器用貧乏ならぬ、「器用裕福論」について、いくつかのエピソードを交えながら書いてみます。
そもそも「器用貧乏」って?
辞書を引くと、「器用貧乏」とは「何でも器用にこなせるが、どれも中途半端で大成しないこと」とあります。一般的には、一つの分野で突出した強みを持てなかったり、都合よく使われたりする人を指すことが多いようです。
確かに、器用貧乏には、広範囲なスキルの習得に対して、新しいことでもすぐに覚え、そつなくこなせるけど、中途半端さがあります。 一つのことを深く極めるのが苦手で、広く浅く手を出している感じですね。
ネガティブに捉えられるこの特徴は、私はポジティブに受け止めています。多様な知識やスキルを持ち、どんな状況にも柔軟に対応できるんですから。
会社員の時、いろんな部署を体験できたのも、この特徴のおかげです。これからの時代を生き抜く上で、この順応性こそが大きな強みになると思っています。
学生時代に気づいた「ブルーオーシャン戦略」
オリンピックが無観客開催だったこともあり、一度は新国立競技場に入ってみたいという思いから、世界陸上を見に行きました。
実は学生時代陸上部でした。テレビで100メートル決勝を見て感動していると、妻から「ねぇ競技場に世界陸上を見に行こうよ」と誘われ、ひとつ返事で、すぐチケットを取りました。いつでもやりたいことをすぐ実行できる環境が楽しいです。
◇ ◇ ◇
私がこの「器用貧乏」を自覚した原体験は、学生時代の陸上競技にあります。
足が早かったので陸上部に入部したものの、いわゆる陸上の花形である100mや200mの短距離走では、私は速い選手には到底かないませんでした。
そこで、上位に入るための「穴場」を探し始めます。800mや1500mの中長距離は専門の選手がいるし、そこで目をつけたのが、当時はまだ選手が少なかった400mでした。
しかし、400mでも強豪選手には勝てないことがわかると、次に挑戦したのは110mハードル、そして最後は棒高跳びです。棒高跳びは、出場選手が少ないニッチな競技でした。有力選手ほど短距離走にエントリーしますからね。私はそこで、ほんのわずかな練習期間で県大会に入賞するという幸運に恵まれました。
短期間で結果が出たのは、陸上競技全般の基礎があったことに加え、常に「最も効率的に、短期間で結果を出せる場所はどこか」と考えていたからだと思います。
今思えば、これはまさに「ブルーオーシャン戦略」です。競争の激しい「レッドオーシャン」で苦労するよりも、まだ誰も挑戦していないニッチな領域に飛び込み、そこで独自の価値を見出す。
ハードルや棒高跳びは、テクニックを要する競技のため、「器用貧乏」には適していたんだと思います。
学生の頃から、無意識のうちにこの戦略を実践していたのかもしれません。そして、この「器用にニッチな隙間を縫う」という生き方は、その後の私の人生でも大いに役立っています。
「合格点」を自分で決める生き方
最近、ギターの弾き語りにハマっています。マイブームのスターダスト・レビューの曲を次々と弾き、動画に撮ってYouTubeにアップしています。
熱狂的なスタレビファンの友人に、私がいい加減に弾いている動画を送りつけると、「もう一回撮り直してよ!」なんて言われることもあります。
初めて聞く曲が多いため、コードや歌詞を間違えたり、メロディーまで違っていても気にしません。途中でネコが鳴いてもそのまま続行です。
なぜなら、私にとっての「合格点」は、人前で完璧に演奏できるレベルではなく、曲の雰囲気を掴んで、それなりに形になっていれば合格点としています。完璧を目指して一つの曲に時間をかけるよりも、たくさんの曲に挑戦して、広く浅く楽しみたいんです。
以前、サザンオールスターズの茅ヶ崎ライブに行く前に、100曲弾き語りを目標にしたことがあります。「100曲なんてすごいね!」と驚かれましたが、一日3~5曲ずつ練習すれば、一ヶ月で達成できる目標です。一曲一曲の完成度は低くても、100曲という量をこなすことで、音楽の面白さや奥深さをより深く感じることができました。
この「低い合格点でも良しとする」という考え方は、私の人生における重要な価値観です。100点満点を目指すには、膨大な時間と労力が必要です。しかし、60点くらいで合格として、どんどん次のことに挑戦していくことで、人生の経験値は飛躍的に積み上がっていきます。
この積み重ねこそが、私にとっての「器用貧乏」であり、人生を豊かにするための基礎になっていると考えています。
「器用貧乏」ではなく「器用裕福」だ!
私は、新しいことを始めることに躊躇しないようにしています。知識習得、新たな人との出会いなど、好奇心に任せて色々なことに手を出します。現在は、簿記を勉強中です。
なぜなら、一歩踏み出せば、何か一つでも新しいスキルや経験が身につくことを知っていて、それ自体が楽しいからです。
人はひとつの領域で「コンフォートゾーン」を確立してしまうと、どうしてもそこから出ることを躊躇する傾向にあります。コンフォートゾーンの外に興味関心はたくさんあっても、あえて自分の殻の中に閉じこもりがちですよね。
初めてのことは失敗しても構わないのだから、まずはやってみればいいと考えています。失敗も経験になるし。
人生は一度きりです。やりたいことがあるなら、失敗を恐れず、まず行動に移す。その積極性こそが、人生を豊かにする最短の道だと思い、実行しています。
人生を豊かにするとは、精神的な充実感があり、人間関係に恵まれ、周りの人を幸せにしながら、自分も幸せである状態と解釈して使っています。物や経済的な豊かさではなく、自分の価値観を見つめ、好きなこと、得意なことを素直に実行して、感謝の気持ちを持てることです。
◇ ◇ ◇
「器用貧乏」という言葉は、ネガティブな意味で使われます。でも私にとっては、この言葉を「器用裕福」と呼びたい。
一芸に秀でた「スペシャリスト」が成功者として重んじられますが、私は「ジェネラリスト」として、様々な経験を積むことで、人生をより豊かなものにしたいと考えています。多様な時代なんですから。
「多芸は無芸」と言われることもありますが、私はそうは思いません。器用貧乏、いや器用裕福は、様々な経験を「広く浅く」楽しむことができる最高の才能です。
そして、その経験の積み重ねこそが、何物にも代えがたい「人生の豊かさ」に繋がっていくのだと信じています。
関連動画↓
いいなと思ったら応援しよう!
NPO法人DaredemoHeroへ寄付します。
私の人生に大きな転機となった団体で里親支援を続けています。
子どもたちの教育資金に活用させていただきます。あなたのチップをお届けします。ご協力お願いします!
ホームページ→ https://daredemohero.com