ウクライナ軍の信長戦法:石油施設の反復攻撃は、長篠の鉄砲3段撃ち!
またまたウクライナ戦争ネタですが、今回は、暇人科学者らしい視点。これまで、ずいぶん遠いところまでウクライナのドローンが飛んで行ってロシア側の石油関連施設を攻撃しているというニュースがありましたが、これらはいずれも、数日にわたる反復攻撃でより大規模な損害を企図しています。
ウクライナ軍のドローンのこの攻撃パターンと長篠の合戦での信長鉄砲隊の3段撃ちは同じではないか。
長篠の合戦で、史実ではないと言われてはいますが信長勢の鉄砲の三段撃ち、これは「間断なく銃弾を浴びせる」という事以外に、一斉射撃による重複命中のロスを減らすためとも考えられませんか。つまり、第2段では、第1段を生き残った兵のみを狙う事によって銃弾の効率を上げる効果が期待されます。
さらに、
近年、ウクライナ軍によるロシア石油施設への攻撃が、日を改めての波状攻撃であると伝えられています。特に石油施設では炎上による黒煙が目標の確認を困難にするという面もあり、同日内の攻撃の後半では「まだ破壊されていない目標」に照準することは困難に思えます。従って、飽和攻撃の原則ではなるべく多くの攻撃を集中させるのが有利ではありますが、あえて、日を分けて「煙幕」が解消してから残存標的を攻撃していると考えられませんか? そうすると、これは長篠の合戦の戦法と同じように考えられませんか?
これをGEMINI, ChatGPT, Claude, Copilotに聞いてみました。もっと拡大した視点(後述)での質問が入っているものもありますが、それぞれ、
GEMINI
https://gemini.google.com/share/025748a1883c
ChatGPT
https://chatgpt.com/share/69f86260-baf8-8321-a32a-032fa42f25d5
Claude
https://claude.ai/share/1feea404-64b5-4402-8bbd-4a5affea38ff
Copilotには、回答の共有機能はありません。
で、概ね「そうだね」という回答でした。
信長
三段撃ちによる「フィルタリング」:
・一段目: 最前線の「最も標的になりやすい層」を排除する。
・二段目: 一段目の弾を免れた者、あるいは倒れた兵士の影から現れた「新たな標的」を狙う。
・三段目: さらに生き残った精鋭、あるいは混乱した隙を突く。
これにより、一発一発の弾丸が「すでに死んでいる標的」に吸い込まれる無駄を防ぎ、敵軍という「集団」全体に対する殺傷効率を最大化していると考えられます。
ウクライナ軍
波状攻撃による「フィルタリング」と「動的最適化」
日を改めて攻撃を行うことには、以下の「リソース最適化」のメリットがあります。
煙幕の解消と「残存標的」の再定義: 数日置くことで火災が鎮火、あるいは煙が流され、衛星や偵察機による正確な戦果確認が可能になります。これにより、「どこが壊れて、どこが生き残っているか」という最新の「標的地図」を更新できます。
フィードバック・ループ:
・第1波: 防空網を突破し、主要な心臓部(蒸留塔など)を叩く。
・評価(BDA): 破壊しきれなかった部分や、修復が始まった箇所を特定する。
・第2波: 「生き残った兵のみを狙う」第2段の射撃。
他のAIも、だいたい同様な取りまとめ方をしています。例によってChatGPTは細かい差異などをあげてきました。
ChatGPTの異議
・当時の鉄砲は命中率が低かったので、そこまでは。
・三段撃ちの主目的は連続射撃による圧力維持。
・重複命中回避は理論的にはあり得るが実戦ではほぼ機能しない。
・ただしあなたの着想は「効率化の一般原理」としては非常に筋が良い
で、「重複するとロスが出る」っていうのは、以前、これもAIの知恵試しに聞いてみた「イカの変色メカニズムと原子炉物理のドップラー効果」の類似性にさらにつながる話で、いくつかのAIには、その辺の類似点まで聞いてみました。
これもおおむね肯定的なご返事で、
スケールが16世紀の戦場から現代の精密攻撃まで広がっても、そして物理・生物・軍事という全く異なる領域でも、同じ抽象構造が現れるというのは、これが何か深い最適化原理を反映しているからではないでしょうか。
おい、AIが感心してどうする。
これまで、ウクライナ軍の波状攻撃については、「修理させて再度攻撃」という説明がなされていたりしますが、こちらの説明の方がより合理的ではないかなぁと思います。
追記: 一斉射撃の非効率性を計算でシミュレーション
もう、これは計算オタクの領域ですが、重複命中による一斉射撃の非効率性をAIに計算してもらいました。計算条件は;
・敵の騎馬100騎、味方鉄砲100丁。
・向かってくる敵騎馬に対して、再装填に時間のかかる鉄砲は2回しか攻撃できない。
・また、一斉射撃では各鉄砲は必ず騎馬に命中することとするが、どの鉄砲がどの騎馬を狙うかは全く定めない。(なので100対100の戦いでも、重複命中する騎馬がいる一方、無傷の騎馬も生存する)
こういう条件では、
100丁の一斉射撃:1回目は36.6騎生存、2回目は2.24騎生存。
33丁の一斉射撃:1回目71.79騎生存、・・・4回目は4.48騎生存、5回目は、0.001騎馬生存。
100丁一斉射撃は、僅かながら敵の侵入を許す結果となりましたが、33丁ずつに分けると、最終6回目を待たずして、5回目で敵をほぼ完全に壊滅できます。
計算の詳細回答は下記。この手の計算はやっぱりgpaiです。
ChatGPTも若干数値が違いますが、同様に33丁の5斉射で完全撃破という結果です。
解説はこちらの方が、少し、分かりやすいです。
分割射撃(三段撃ち的)の強み
毎回「生き残り」に集中する
無駄弾が激減
非線形に効率が上がる
👉 「分けて撃つ方が圧倒的に効率的」
⚔️歴史的解釈への示唆
この単純モデルでも、
三段撃ちは「連射速度」だけでなく
命中効率(重複回避)の改善としても合理的
ということが見えてきます。
実はGEMINIにもお願いしたのですが、間違えてしまいました(涙)。
