いきなりウラル方面にドローン攻撃:ロシアの縦深性はなんぼのもんや?
ついこの間までドローン空爆で黒海沿岸のロシアの石油施設が壊滅的打撃を受けされて、えらいことになってました。隣接する街(トゥアプセ)を黒い雨、大気汚染が襲い、黒海に石油が流れ出して海洋汚染に及んでいます。
街の経済と環境は、過去に例を見ないほど困窮した状態にあります。
と、思ったら次はペルミとか、オルクスというところが空爆されて、ペルミでは甚大な被害のようですが、場所がえらい遠い!!

ペルミはウクライナ国境から約1,500km以上離れています。これはモスクワ(国境から約500-600km)の2倍以上の距離です。ウクライナ側は、ドローンの航続距離を侵攻初期の2.5倍以上にあたる1,750kmまで伸ばしたと発表しています。
ペルミや同時期に攻撃を受けたオルスク(カザフスタン国境近く)への攻撃は、ウクライナの打撃力がロシア全土の広範囲に及んでいることを証明する形となりました。
こうなってくると、伝統的なロシアの強み、「縦深性」はなんぼのもんや、という状況になってきました。
かつてナポレオンやヒトラーを絶望させたロシアの最大の防御壁である「広大な領土(戦略的縦深性)」が、安価で長射程なドローンの普及によって、皮肉にも「守りきれない広大な弱点」へと変質しています。
結論から言えば、「ドローン時代の到来によって、ロシアの伝統的な最大の強みであった“縦深性(戦略的奥行き)”は、相対的に大きく損なわれている」と評価することは十分に可能です。
今回のペルミ攻撃やトゥアプセへの連続攻撃が示すように、ウクライナは1,500km以上離れた製油所・パイプライン中継施設を繰り返し攻撃できています。後方の経済インフラが「聖域」でなくなっています。
縦深 → 防御資産の分散負担
後方 → 攻撃対象の広がり
つまり、強みが「弱点と表裏一体」になった。
しかし、
占領に対する縦深は依然有効
ドローンでは:
領土は取れない
政権は崩せない
地上戦になれば依然としてロシアの広さは圧倒的に有利
生産分散である程度は耐えられる
ロシアは:
工業を分散配置(ソ連時代の遺産)
修理・復旧能力が高い
完全な機能停止にはなりにくい
というようなことのようでした。
とはいえ、ロシアの持つ縦深性が、「広さゆえの守りにくさ」という面を持つようになったのは、時代の流れですねぇ。
もとより、ウクライナ側はガチな地上攻撃は難しく、局面が消耗戦・持久戦になってきているので、そういう意味では、こんな遠くまで攻撃されて縦深性の値打ちが下がっているはロシアにとって痛いところ。
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