折田楓社長のnote更新|反省・説明責任・コメント欄閉鎖
※この記事は2026年8月8日公開の動画をもとにしています。
こんばんは、カネさんです。
兵庫県知事選挙をめぐる一連の疑惑で不起訴処分となった折田楓氏。時間が経ち、少しは「巻き込まれた面もあったのかな」と思っていた私の気持ちは、あるnote記事を読んで完全に吹き飛びました。
折田氏が代表を務めるPR会社・Merchu(メルチュ、兵庫県西宮市)が創業10年の節目に公開したnote記事には、「反省」や「総括」の言葉がどこにも見当たりません。それどころか、批判コメントは次々と削除され、最終的にコメント欄そのものが閉じられていました。
今回は、このnote記事の中身と、そこに寄せられ、そして消されていった声を一次資料から丁寧に読み解きながら、折田氏が本当に「反省」しているのかを検証していきます。
Merchu創業10年、折田楓社長が沈黙を破った「note」
折田楓氏は、2024年の兵庫県知事選挙において、斎藤元彦氏側のPR業務に関わったとされる人物です。この件は公職選挙法違反の疑いで告発されましたが、斎藤元彦氏・折田楓氏ともに2025年11月22日、嫌疑不十分で不起訴処分となりました。「嫌疑なし」ではなく「嫌疑不十分」ですから、完全な「シロ」だったわけではありません。
不起訴処分を受け、折田氏は自身のInstagramで「不正な対価の授受はもちろんのこと、いかなる不正行為の事実も断じてございませんが、私の発信で誤解を招いたことを深く反省しております」とコメントし、以降は近況報告を中心とした発信に切り替えていました。
そして2026年7月31日、Merchuが10期目を迎えたことを機に、折田氏名義のnoteが更新されました。広報チームが折田楓社長にインタビューするという形式で、いわば「自作自演」のインタビュー記事です。私は冷静に、この記事を最初から読んでいきたいと思います。
コメント欄はなぜ閉じられたのか
まず結論から言ってしまいますが、このnoteは当初コメント欄が開かれていました。noteというメディアについて、折田氏自身が「伝える場であり、届ける場であり、そして交流の場」と語っていたにもかかわらず、です。
ふたを開けてみると、批判的なコメントは一瞬で削除され、最終的にコメント欄自体が「無効」にされていました。8日間かけて何が起きたのかを見ていくと、亡くなった元県民局長や竹内さんへの言及がないことへの疑問、公選法違反が指摘された経緯についての説明を求める声、そして立花孝志氏への感謝を過去に述べていたことを指摘する声など、厳しい意見が相次いで投稿されては消えていったことが分かります。
この記事は7月30日公開で、私がこの動画を収録している8月7日時点でも、いいねの数はわずか77件です。8日経っても反応が極めて少ない状況からも、この記事がどう受け止められているかがうかがえます。
兵庫県政をめぐるこの問題については、一次資料に基づいて丁寧に検証した書籍も出ています。当時の経緯を体系的に振り返りたい方には、こちらもあわせて読んでいただきたいです。
兵庫県告発文書問題 なぜ日本を揺るがすのか(奥山俊宏 著) https://amzn.to/42VHZsJ
楽天ブックスでの購入はこちら:https://item.rakuten.co.jp/book/18564660/
インタビュー形式noteの中身:目線は「応援してくれた人」だけ
noteを更新した理由について、折田氏は「一昨年と去年の出来事」を経て「視点が日本全体へ広がった」と語っています。ですが、その先を読み進めると、私はこの言葉に強い違和感を持ちました。
折田氏は「今回の兵庫県問題のいろいろな騒動では、直接的にも間接的にも被害や迷惑を被った方がいる」「兵庫のおかしな状態が続いている」ということには触れつつも、実際に語られるのは「応援してくださった人以外は眼中にない」と読めるような内容が中心です。オフィスや自宅、娘の通う保育園にまで記者が殺到し、周囲に迷惑が及んだつらさは語られますが、元県民局長や竹内さん、あるいはその他さまざまな形で攻撃を受けた人たちへの言及は、私が読む限りほとんど出てきません。
「自分を持つこと」「自分を信じること」「自分らしさを大事にすること」。折田氏はこの3つを、去年と一昨年の経験から得た「強くいられる秘訣」として語っています。個性を大切にすること自体は、もちろん否定しません。ですが、命を落とした方や、今も攻撃を受け続けている方がいる状況で、主語が最後まで「自分」のままであることに、私は強い違和感を覚えます。
「反省」ではなく「プラスに変える」という言葉選び
このnoteの中で、折田氏は今回の経験を「プラスに変えてリブランディングにつなげたい」と表現します。
過去への反省や総括を丁寧に示すのではなく、過去をいったんくしゃくしゃにして、新しいビジョン「Make a Flagship」を掲げて前に進もうとしている。そう見えてしまうのです。
「伝えることにこれまで以上に真摯に向き合う」という一文もありますが、「真摯に向き合う」は斎藤元彦氏がたびたび使ってきた言葉でもあります。その言葉を、今回の当事者である折田氏自身が使っていることに、私は皮肉としか思えない感覚を覚えました。
そもそも、10年目の節目で発信への向き合い方を新たにする「大きな一発目」が、このnote記事だったのだとすれば、本当に真摯な姿勢とは言い難いのではないでしょうか。
女性自身が指摘する「折田氏の最大の問題点」
このnote更新について、週刊女性誌「女性自身」も記事化しています。その中で識者は、折田氏の問題点を次のように整理しています。
疑惑発生後も自ら説明責任を果たさず、沈黙を続けた点
企業代表としての務めを欠き、利用者や関係者の不信を増大させた点
警察捜査への協力の形跡も乏しく、事実解明への姿勢も疑問視される点
不起訴は刑事罰を科さないという判断にすぎず、社会的な説明責任は依然として残っている点
不起訴になったことと、有権者が抱いた疑問がすべて解消されたことは、必ずしも同じではありません。識者からも公職選挙法違反の可能性が指摘され、大きな社会問題となった以上、会見などの公の場で経緯や事実関係を説明することも、有権者への説明責任の一つだったはずです。一方的にnoteで発信し、批判を受けるとコメント欄を閉じてこもってしまう。この対応そのものが、経営者としての器を問われる部分ではないかと私は感じます。
斎藤元彦知事も就任5年、「自己採点」せず
折田氏のnote更新とほぼ同じタイミングで、斎藤元彦・兵庫県知事も8月1日に就任から5年の節目を迎えました。内部告発をきっかけに不信任決議を受け、出直し選挙も経験した斎藤氏ですが、会見で5年間の自己採点を求められると「点数は難しい」として、自ら問題に踏み込んだ言及はありませんでした。
よほどの熱心な支持者でない限り、この5年間を高く評価することは難しいでしょう。折田氏の今回のnoteも、斎藤氏の会見での姿勢も、根っこにあるのは同じ「振り返らない姿勢」だと私は感じています。
兵庫県政のこの5年間、そして知事選をめぐる一連の経緯を体系的に整理した書籍もあります。今回の一件を機に、当時から現在までの流れを整理しておきたい方にはこちらをおすすめします。
兵庫県知事問題 失敗の本質――情報不信はなぜ生まれたか(小林和樹 著、ちくま新書) https://amzn.to/4u5KR1h
楽天ブックスでの購入はこちら:https://a.r10.to/hPeWju
▼動画で全編をチェックする
https://youtu.be/14RCqEzlglU
まとめ
今回のnote記事を通じて感じたことを、あらためて整理します。
Merchu創業10年を機に公開された折田楓氏のnoteは、批判コメントが次々と削除され、最終的にコメント欄自体が閉じられた
記事の中で語られる「視点の広がり」や「自分を持つ・信じる」という言葉には、亡くなった元県民局長や竹内さんへの言及がほとんど見られない
「反省」ではなく「プラスに変える」「リブランディング」という前向きな言葉選びに、私は強い違和感を持った
女性自身の記事でも、疑惑発生後の説明責任の不十分さが折田氏の最大の問題点として指摘されている
斎藤元彦知事も就任5年の会見で自己採点を避けており、「振り返らない姿勢」は双方に共通しているように見える
兵庫県政をめぐる問題は、まだ終わっていません。今後もMerchuや折田氏の発信、そして斎藤知事の県政運営の両方に注目していく必要があると私は考えています。もし新しい動きがあれば、また皆さんと一緒に一次資料から検証していきたいと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
参考資料・引用元
折田楓氏 note「Merchu10年目の節目に、自分の言葉で伝えたいこと」(2026年7月30日公開)https://note.com/kaede_merchu/n/n293c2e051fb6
女性自身「兵庫県PR会社女性社長、疑惑発端のnoteを更新『このままの日本で良いのだろうか』日本を憂う前に」https://news.yahoo.co.jp/articles/b0ee8722e0d4040e97f8962f4e82b007b040b4f2
──────────────────
政経プラスは、政治・経済・法制度のニュースを 一次資料からわかりやすく解説しています。
▶ YouTube:日々のニュース解説を毎日更新 政経プラスチャンネル https://youtube.com/channel/UC-XcLyfIh3bfc6GikZAcWjw/
✎ note:この続き・関連論点の深掘り連載
「私とFable5で読み解く」ほか https://note.com/poliplus
🔔 最新情報はXで https://x.com/okane_plus
「スキ」やフォローが、次の記事を書く力になります。 ──────────────────
▼あわせて読みたい
この記事を含む兵庫県問題の解説記事は、下のマガジンにまとめています。
この記事は、政経プラスチャンネルの動画・ライブをベースに、生成AIを利用して文章化したものです。内容については、アップロード日をベースに書き起こしていますので、その点ご理解ください。
▼あわせて読む
・「告訴を受理された」は、何が決まったのか――被害届・告訴・送致・起訴を5段階で読む(¥300)
https://note.com/poliplus/n/nb3a9d2f501ea
・神戸の夜景(かまやみひ)アカウント調査
https://note.com/poliplus/n/n8e6beb33b6ba
▼このテーマのまとめ
・兵庫県問題まとめ(総合入口)
https://note.com/poliplus/n/ndae47bad720e
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!