見出し画像

AIで出した3企画から、一本を選ぶ「捨てる基準」

※「配信者のためのAI実践ノート」#13

AIに企画候補を3つ出させると、今度は「どれも悪くない」で止まりがちです。ここで再生数が高そうな案だけを選ぶと、チャンネルの軸とは別の動画になりかねません。

前回は、過去動画20本から次の3企画を選ぶ方法を整理しました。今回は、その3案から一本に絞るときの「捨てる基準」を決めます。AIには決定を任せず、候補ごとの欠けを見つけさせます。

最初に捨てるのは、材料のない企画

面白そうでも、今の手元に根拠や経験がなければ、その企画は後回しです。配信者が確認できない数字、読めていない資料、まだ答えを持っていない問いを、AIの文章で埋めると動画は薄くなります。

これは「二度と扱わない」という意味ではありません。企画メモに残し、必要な資料や取材、コメントがそろったときに戻します。

3案を、同じ五項目で比べる

候補ごとに、次の五つを一行で書きます。

  • 誰の、どんな問いに答える動画か

  • 結論を支える資料・経験・過去動画はあるか

  • 動画の結論を一文で言えるか

  • 直近の動画と同じ話を繰り返していないか

  • 公開後、次に見てもらいたい動画へつながるか

比較表がないまま選ぶと、タイトルだけ強い案に引っ張られます。まずは同じ問いで並べ、欠けている欄を見えるようにします。

AIには「選ばせない」。欠けを見つけさせる

AIへの指示は、人気予想ではなく比較の補助に絞ります。

以下の3企画を、想定する視聴者の問い、使える資料・経験、結論の明確さ、直近動画との重複、次の動画へのつながりで比較してください。どれが伸びるかは予測しないでください。各案について、公開前に足りないものと、今は選ばない理由になり得る点を示してください。入力にない事情は補わないでください。

候補を一位から三位まで並べさせるより、「足りないもの」を出させる方が、配信者自身の判断が残ります。

最後は、タイトルと最初の30秒まで想像できる案にする

一本を選ぶときは、仮のタイトルと冒頭30秒で伝える一文まで書いてみます。タイトルで約束したことを、動画の最初で示せるか。そこが曖昧な案は、今は捨てます。

タイトル案を増やすときの注意点は、第6回:AIでタイトル案を増やしても、動画の中身を軽くしない方法にもまとめています。

後回しにした企画は、失敗ではない

残り二つには、「何が足りないか」と「いつ見直すか」を一言残します。資料待ち、コメント待ち、直近動画との間隔待ち。理由が残っていれば、次にAIへ渡す材料も増えます。

AIで企画を増やす目的は、毎回三本とも作ることではありません。一番説明できる一本を、迷わず出せる状態にすることです。

有料にするなら、売るのは「選ぶ答え」ではなく比較表

有料記事にするなら、他人のチャンネル向けの正解リストより、自分の候補を比較できるシートに価値があります。五項目の記入欄、AIへ渡す指示文、後回しにする理由の選択肢をセットにすれば、読者は自分の判断を残したまま使えます。

連載全体の入口は、第1回:YouTube配信者がAIで「止まる時間」を減らす方法です。


▼あわせて読む

・今週、何をやったか思い出せない人へ。ChatGPT Workでつくる「週次レビュー」

https://note.com/poliplus/n/ncc28addb2b67

・1本の動画を複数媒体へ展開するAI運用設計――人間に残す判断と責任

https://note.com/poliplus/n/nfa84bc37af7a

▼このテーマのまとめ

・AI×発信ノウハウまとめ

https://note.com/poliplus/n/ncd6194c20727

いいなと思ったら応援しよう!

カネさん(政経プラスチャンネル) よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!