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AIでタイトル案を増やしても、動画の中身を軽くしない方法

※「配信者のためのAI実践ノート」#6

AIにタイトル案を20本出してもらうと、いちばん強い言葉を選びたくなります。でも、その言葉を動画の中身が支えていなければ、タイトルだけが先に走ります。

タイトルは、動画の外側に付ける飾りではありません。視聴者に「この動画では、ここまで分かる」と約束する一文です。

前回は、過去動画を棚卸しし、次の企画に変える方法を書きました。AIで過去動画を掘り起こし、次の企画に変える方法

タイトルは「クリックさせる言葉」より先に、約束を決める

タイトルを考える前に、動画について三つだけ書き出します。

  • この動画は、誰のどんな疑問に答えるのか

  • 最後まで見た人は、何を判断できるようになるのか

  • 動画の中で言っていないことは何か

三つ目が特に大事です。AIは、入力された材料からもっとも強そうな表現を組み合わせます。そのとき、動画内にない結論や数字まで約束させないための線を、先に引いておきます。

AIに頼むのは「答え」ではなく、見せ方の違い

同じ動画でも、入り口の作り方はいくつかあります。

  • 疑問型:なぜ起きるのか、どこが分かりにくいのかを前に出す

  • 対象型:誰に関係する話なのかを明確にする

  • 比較型:似た制度・立場・選択肢の違いを見せる

  • 誤解修正型:よくある見方の、どこを確認し直すのかを示す

AIに20案を出させる意味は、強い言葉を探すことではありません。同じ内容を、どの入口なら誤解なく届けられるか比べることです。

タイトル案は、動画の材料とセットで出させる

「タイトルを考えて」だけでは、理由のない煽りに寄りやすくなります。AIには、タイトルの根拠も一緒に出させます。

以下の動画の要点だけを使って、YouTubeタイトル案を12本出してください。
各案について、①どの視聴者の疑問に答えるか ②動画内のどの説明が根拠か ③タイトルで約束していないこと、を一行ずつ添えてください。
動画内にない事実・数字・結論は加えないでください。過度な断定、恐怖をあおる表現、「必ず」「知らないと損」などは使わないでください。

これなら、タイトルだけを並べるより、採用しない理由も見えます。「言葉は強いが、動画の後半でしか答えていない」「対象が広すぎる」といったズレを、人が選ぶ前に確認できます。

タイトル、サムネ、冒頭は同じ約束をしているか

公開前には、この三か所を並べて見ます。

  • タイトル:動画を見る理由を一つに絞れているか

  • サムネイル:タイトルを繰り返すだけでなく、何を確かめる動画かを補えているか

  • 冒頭:タイトルで約束した問いを、すぐに言い直しているか

たとえばタイトルが「○○は誰に届くのか」なら、サムネイルは「対象は?」のように補い、冒頭では「今日は対象と条件を資料で確認する」と宣言する。この三つがずれると、どれだけタイトルが良くても、動画は軽く見えます。

最後は、AIではなく“削る判断”をする

候補が多いほど、全部を入れたくなります。しかし一本のタイトルには、主語も問いも一つで十分です。

次の三つに一つでも「いいえ」があれば、候補から外します。

  1. この言葉を見て来た人に、動画は答えているか

  2. 動画を見終えた人は、「聞いていない」と感じないか

  3. この一本をチャンネルの一覧に置いたとき、普段の約束とつながるか

AIは候補を増やせますが、何を捨てるかまでは決めてくれません。配信者が守るべきなのは、クリック率のための言葉ではなく、見に来た人との約束です。

20分で回す、タイトルを決める流れ

  • 5分:動画で答える問いと、言わないことを一文ずつ書く

  • 10分:AIに入口の異なる案を出させ、根拠も添えさせる

  • 5分:タイトル・サムネイル・冒頭を並べ、約束が一つか確認する

最後に残すのは、「一番強いタイトル」ではありません。
「この言葉で来た人に、動画のどこで答えるか」が分かるタイトルです。

有料記事にするなら、売るのは案の数ではなく“照合の型”

無料記事では、タイトルを動画の約束として扱う考え方を共有しました。有料記事にするなら、役立つのは実務で使える照合の型です。

  • 動画の要点をタイトル用に整理するシート

  • 入口別に案を出すプロンプト集

  • タイトル・サムネイル・冒頭を照合するチェックリスト

  • 誇張やズレを除くための禁止表現リスト

AIは言葉を増やせます。でも、動画の信用を積み上げるのは、約束を守る一本ずつです。


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・AIで公開後の反応を見ても、数字だけに振り回されない方法

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