AIで選んだ企画を、台本前の「一枚メモ」にする方法
※「配信者のためのAI実践ノート」#14
企画を一本に絞ったあと、すぐAIに台本を書かせると、話す順番だけ整った薄い原稿になりがちです。先に必要なのは、台本ではなく「この動画で何を約束し、何で支えるか」を一枚にしたメモです。
前回は、3企画から一本を選ぶ「捨てる基準」を整理しました。今回は、選んだ企画を撮影前の設計図に変えるための、短い一枚メモを作ります。
台本を書く前に、四つだけを決める
メモに入れるのは、次の四つです。長文にしません。
視聴者の問い:誰が、何を知りたくて見るのか
先に出す結論:見終えた人に残したい一文
根拠:資料、経験、過去動画、コメントのどれで支えるか
次の行動:見終えたあと、何を確認するか、どの動画へ進むか
この四つが埋まらない企画は、台本に進めません。AIに文章量で補わせる前に、足りない材料を見つけます。
一枚メモは、結論より「根拠の置き場」を先に決める
結論だけなら、もっともらしい言葉はすぐ作れます。けれど動画では、なぜそう言えるのかを途中で示さなければなりません。
根拠の欄には、使う資料名だけでなく「どの場面で出すか」も一言書きます。冒頭で見せる数字なのか、途中で説明する資料なのか、最後に残す視聴者コメントなのか。置き場まで決めると、台本が話題の寄せ集めになりにくくなります。
AIには、構成案ではなく「抜け」を出させる
一枚メモを渡したら、AIには次のように頼みます。
以下の企画メモを確認してください。視聴者の問い、結論、根拠、次の行動のつながりが切れている箇所を指摘してください。新しい事実や経験は足さず、根拠が弱い主張、結論が広すぎる箇所、視聴者が次に取る行動が不明な箇所を箇条書きにしてください。台本そのものは書かないでください。
この段階でAIに台本まで書かせないのは、設計の穴を文章の流れで隠さないためです。
30分でやるなら、この順番
5分:視聴者の問いと結論を一文ずつ書く
10分:使う根拠を三つまで選び、出す場面を決める
5分:次に見てほしい動画や確認資料を一つ置く
10分:AIに抜けを見つけさせ、自分で直す
ここまでできれば、台本作りで迷うのは言い回しや順番の問題になります。企画の核が曖昧なまま原稿を直し続けるより、ずっと短く済みます。
台本は、そのあとでいい
一枚メモが固まったら、初めて台本のたたき台を作ります。AIに台本を書かせても配信者の言葉を失わないための考え方は、第3回:AIに台本を書かせても、配信者の言葉を失わないためにまとめています。
AIが得意なのは、空白の文を埋めることです。どの問いに、どんな根拠で答えるかを決めるのは、撮る側に残しておきます。
有料にするなら、一枚メモそのものを渡す
有料記事にするなら、完成台本の見本より、読者が自分の企画で使える一枚メモのひな型に価値があります。四つの記入欄、AIへの確認指示、根拠の置き場を書く欄まで用意すれば、台本前の迷いを減らせます。
連載全体の入口は、第1回:YouTube配信者がAIで「止まる時間」を減らす方法です。
▼あわせて読む
・今週、何をやったか思い出せない人へ。ChatGPT Workでつくる「週次レビュー」
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https://note.com/poliplus/n/nfa84bc37af7a
▼このテーマのまとめ
・AI×発信ノウハウまとめ
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