優しい言葉が、人を傷つけることもある
「頑張って」
「大丈夫」
「気にしないで」
どれも誰かを励ましたくて生まれた言葉です。
きっと悪気なんてありません。
相手を思う気持ちがあるからこそ、
自然と口にする言葉です。
でも、その優しさが届かない日があります。
それどころか、
相手を傷つけてしまうこともあるのです。

■言葉は同じでも、心は同じじゃない
元気な日にかけられる
「頑張って」
は励みになります。
でも、もう十分頑張っている日には、
「もっと頑張らなきゃ」
と苦しくなることがあります。
「大丈夫」
という言葉もそうです。
安心できる日もあれば、
「本当は大丈夫じゃないのに……。」
そんな気持ちになる日もあります。
言葉は変わらなくても、
受け取る心は毎日少しずつ違っています。
だからこそ、
同じ言葉でも温かく感じる日と、
痛く感じる日があるのです。

■私が気づいたこと
以前の私は、
「励ましたい」
その気持ちだけで言葉を選んでいました。
でもある時、
勇気を出して気持ちを話した私に返ってきたのは、
「気にしないで」
という一言でした。
もちろん、
相手は優しさで言ってくれたのだと思います。
でも私は、
「もうこの話は終わりなのかな」
「これ以上話さない方がいいのかな」
そんなふうに感じてしまいました。
その出来事があってから、
私は
「どんな言葉をかけるか」
よりも、
「相手は今どんな気持ちなんだろう」
と考えるようになりました。

■本当に人を救うもの
言葉そのものではなく、
「あなたを大切に思っている」
そんな気持ちが伝わること。
それが一番、
人の心を救うのではないでしょうか。
「話してくれてありがとう」
「つらかったね」
「無理しなくていいよ」
ほんの一言でも、
相手の気持ちを受け止める言葉には、
不思議と温度があります。

■私もまだ勉強中です
今でも、
「どんな言葉をかけたらよかったんだろう」
そう悩むことがあります。
正解なんて、きっとありません。
だから私は、
完璧な言葉を探すより、
相手の話を最後まで聞ける人で
いたいと思っています。
言葉は間違えることがあっても、
寄り添おうとする気持ちは、
きっと伝わると信じています。

■最後に
優しい言葉が、人を傷つけることがあります。
でも、それは優しさが
間違っているということではありません。
本当に大切なのは、
「何を言うか」
よりも、
「どんな気持ちで伝えるか」
そして、
相手の心に耳を傾けようとすること。
それだけで、同じ言葉でも温度は変わります。
この「言葉シリーズ」を通して
伝えたかったのは、
言葉には、
人を傷つける力も、
人を救う力もあるということ。
だからこそ、
今日も誰かに伝える言葉を、
少しだけ大切に選んでいけたらいいなと思います。
言葉について考える時間は、
私自身にとっても大切なものでした。
次回からは少しテーマを変えて、
「心の表情」について綴っていこうと思います。
◆関連記事◆
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・優しい人ほど「大丈夫」と言ってしまう
・優しい人ほど「頑張って」と言われると苦しくなる
・『気にしないで』だけでは救われない時がある
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