買い揃え 喜ぶ姿 白昼夢 まだ現実に ならぬままにも┃特別養子縁組┃初顔合わせ前の心境②
実際に特別養子縁組で子どもを迎えることになっても、戸籍を移すまでは、半年の監護期間というものがある。まだ完全に戸籍を移すことができないため、保険証や母子手帳は生みのお母さんの姓で登録されている状態だ。
この監護期間というのは、この家庭に子どもを託して本当に大丈夫か…どのような子育てをしているのかを確認される期間で、家庭裁判所調査員に児童相談所からの児童福祉司、児童養護施設や乳児院からの里親相談支援員の方が、半年の間に何度か家庭を訪問される。
まだ我が家に委託が決まったわけでもないし、監護期間が始まるというスタート地点に立ったわけでもない。なのに、どうしたらその期間に安心して任せられる家庭だと思われるか、まだ我が家に来ることが決まってもいないのに、色々と考えていた。
せっかくのご縁があっても部屋が汚いことで家庭環境が悪いと見なされ、この家には委託できないな…話は無かったことに…なんて、そんなことは想像したくもない。色々考えるも行き着く所は、やはり家をきれいにすることだと話していた。
まだ早すぎるその思いに、今まで服やベビーグッズのあれこれ揃えたい物を色々話す度に、まだ決まったわけではないからね…と何回も落ち着かせる主人も、「 家を片付けるのは良いことやね…」と、日々部屋が散らかっていたからか、それに関しては全く止めはしなかった。
希望通りの0歳児。もし本当に来るとしたら…なんて考えては、まだ何も分かっていない年齢なので、段々とおしゃべりができるようになってきてから、子どもの理解力に合わせて真実告知も徐々にだよね…と話したり。お誕生日には手形と足形と取って、お祝いの写真を切り貼りして可愛くして、オリジナルの本を作ってあげたいな…と、頭の中にずっと描いていたやりたいことを次々話し浮かれてしまう私。
そして、まだまだどうなるかも分からないのに、漢字一文字ひらがな三文字の、付けたかった憧れの名前リストを改めて話し出す。どれだけ気が早いのかと笑われつつも、周(あまね)、環(たまき)、円(まどか)…この3つはずっと昔から心にあった、付けたかった名前で外せない。
私の仕事のこともあり、すぐに迎えられなかった場合は、監護期間を始めるまで実際どのくらいの期間お願いできるのか、それまで日数によってのお金はかかるのか…など、迎えることが確実に決まったわけでもないのに、そんなことまで色々よぎっていた。
子どもを迎える時に考えていたことについて
前回の話も是非お読みください↓
民間の特別養子縁組あっせん機関にて、1番最初に教えていただいた話の中に、子どもを迎えてからの監護期間、毎日の記録は絶対につけた方がよいとのことがあった。難しいと思っても半年の監護期間は記録を取っておくとよいとのことで、訪問の際、こんな感じだったと子どもの様子を話しながら、毎日つけてきた記録を見せることで、きちんと子育てしていると見ていただけるとのことだった。
実際に養親となり監護期間の過ごした方の記録の話を見聞きし、色々と知ることができたが、毎日毎時間細かく記録していた内容は、ミルクの時間と飲んだ量、おむつ交換の時間に排泄内容、睡眠時間、遊びやお風呂の様子から入眠時間や夜泣きの有無など、1日の流れとともに詳細を書き込むものだった。
とても細かい記録に驚いたのと、自分がそれをできるのかという思いと、初めて見た衝撃を思い出しながら、「 あれは凄かったなー…」「 あそこまで出来なくても、あったほうがいいよね…」と、そんなことを言いながら色々夢を描き続ける私達。
今思えば、あの時車窓から見えていた景色が、どんよりした曇り空ではなく、きれいな青空だったこと、そして、その空の色が映る海もまた美しく感動していたことが、そういった想いをさらに高めていたのだろう。まだ我が家に確実に来ると決まったわけでもないのに、白昼夢で終わらせたくない私の想像は、話せば話すほど限りなく広がっていく。
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次は【 初顔合わせ① 】
こちらも是非お読みください↓
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