この世来て 間もなき赤子 抱きつつ 小さき声に 愛しさあふる丨特別養子縁組丨乳児院実習①
11月の登録前研修から少し間を置き、1月には2日間の乳児院実習があった。私は1日目は乳児クラスで2日目は幼児クラス、主人はその逆でそれぞれに分かれての実習だった。
乳児の部屋へ行くと、まだ首がすわっていない赤ちゃんもいて、産まれたてのあの声を久々に聞きながら、11月生まれだと知り驚いた。2か月前に私達が京都で登録前研修を受けていたあの頃、この子は産声をあげ産まれてきたのかと思うと、何だか色々な感情がこみ上げてきた。
そんな中、施設の方が保育環境などについて一旦説明しようとするものの、10月の時に同じような説明を受けていたので「 この間の時に教えてくださっていた感じですかね…」と私が伺うと、「 そうでしたね、その辺りはもう説明しなくても大丈夫ですかね…」といった感じで、その場が和んでいた。
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いつもと違う声が聞こえ何かを感じて泣き始めたのか、赤ちゃんの小さな声が聞こえてきた。施設の方がベビーベッドの方へ行き、慣れた手付きで優しく抱いてすぐにあやすも、赤ちゃんのあの声が響き始める。
施設の方が、「 抱っこしてみますか?」と私に渡してくださるも泣き声は続き、「 誰?って感じやなー…初めて聞く声やもんなー…」と、そんなようなことを言いながら抱っこしては、私達のもとにどんな子どもが来てくれるのだろうと、いつ来るのか分からないのに、何とも言えない希望に包まれ、その声を聞いていた。
首がすわっていないので、いつものようにいかないと思いながらも、優しく背中をトントンしていると、落ち着いて泣き止み、スーッと寝入っていく。仕事の時は幼児相手だったので、赤ちゃんをあやすのは初めてと言ってよいくらいで少し緊張していたが、そのドキドキが伝わってまた泣き出さないようにと、小さな声できらきら星の鼻歌を歌い、ゆらゆらしていたのを今でも覚えている。
こんなに愛らしい赤ちゃんが、なぜ生みの母親と離れなくてはならないのかと色々と想像するも、私達がその本当の理由を知る由はないが、柔らかいぷにぷにのお手々に小さなお口。鼻も耳も目も眉も、すべてが小さく愛おしく何とも言えない温もりに包まれていた。
数分後、スーッと寝入ってくれてはベビーベッドに下ろして寝かせ、今度は遊んでいる子どもたちの所へ行こうとしたら、子どもたちから私に近寄ってきてくれた。
色々遊んでいたことを話してくれては、その遊びの所へ案内されて一緒に遊ぶことができたが、大人の事情で親と切り離されるも、そんなこと関係なく楽しそうに遊ぶ子どもの姿を見ては、純粋な子どもの眼差しに、やはり心は痛むのだ。
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