関東鉄道常総線 花火大会5分間隔運行・非電化複線の本気!古株から幕車まで大活躍!
今回は、茨城県で最も都心寄りに位置する取手市からお届け。前回は花火大会のドローンエキシビションをご紹介しましたが、今回は都心の通勤路線の顔も有するローカル線の話題から。鉄道ファンの皆様、お待たせ致しました。一般の方にも読みやすくしてあります。
1.取手の街を軽く散策

まずはJR常磐線の取手駅からスタート。茨城県に入って初めの駅ということもあり、都心通勤を意識した東京メトロ千代田線・小田急線直通も有する常磐緩行線も設定があります。…が、段階的に取手まで入る電車は削減されており、コロナ禍近辺で遂に休日乗り入れが消滅。
現在は平日朝夕に一部の緩行線の電車が乗り入れるのみで、ほぼ快速線単独駅となっています。

個人的に格好良いGMSのうちの一つだと思っている取手の西友。明らかに豪華なガラスを多用したデザインが特徴的。なんでも元々の経歴は東急…。おっと、これ以降は別記事にしましょうかね。
次は久々に関鉄バスを撮影してみます。最後に撮影したのは、それこそ8年くらい前の花火大会の日以来じゃないかな。

「江戸川」の文字列に違和感を持った方、あなたは正しい。取手市が面する川は、千葉県境の利根川です。なぜか取手に学校を構えているのが「江戸川学園」。前に来た時は15分間隔くらいで走ってた気がしますが、20分間隔に減っていました。

関鉄バスは自社発注車の千の位が「1or2」、他社からの譲受車両は「9」から始まると記憶しています。関鉄バスでは「数字4ケタ+所属」で車番を記すのが一般的です。「MR」は守谷の略。
この日来たのはみーんな中古のエルガでした。新型エルハイとか見たかったなぁ。なお、総合医療センター行きも30分間隔まで減便されていました。乗車率は学園線も良好なんですけどね…と思っていたら、走り去っていく回送車は揃いも揃って「急募!バス運転手募集中!」と書いてありました。なるほど、人手不足。。。
さて、駅に移動しましょ。
2.非電化複線の通勤路線? 常総線とは…!

関鉄は京成グループの一員であるせいか、どことなく京成を思わせるデザインの駅名標に更新されていました。これで旧型は見られなくなったか…と残念に思い、柱を回り込んだら、なんとも古びた広告を発見!
関東銀行むか"え"…? という独特の言い回しもさることながら、そもそも関東銀行自体がいまは筑波銀行になっているらしいので、最低でも22年モノです。凄いね。
そんな新しさと古さが融合した関東鉄道常総線ですが、この路線には電化設備がありません。田舎すぎて…という訳ではなく、県央の石岡市に存在する地磁気観測所の活動に、直流の電車を走らせると影響するから…らしいです。交直両用の採用や交流電化は多額の費用が掛かるため、敢えて非電化で残しているそう。
つくばエクスプレス線開通前までは、茨城県南の都心通勤輸送は常磐線と常総線が担っていたため、本数も両数もそれなりにあったようですが、TX開通後に急激に減少。現在では日中に1両編成が20分に1本来るだけになりました。

そんな常総線ですが、花火大会の日はひと味もふた味も違います。時刻表を見たほうが早い。なんとこの本数。最大4分間隔という頻発運転で花火大会を支えます。
昔は鬼怒川花火大会との同時開催?だったようで、花火臨で4両編成が動いていた記憶がありますが、現在はワンマン運転時のMAX両数の2両編成での大量増発にシフトしたようです。確かに4連時代はここまで本数無かった気がする。

2両以上の運行は朝夕だけになり、2両1編成の車両も多く存在するため、貫通路に入って運転台を近くで見られる機会が減りました。


降り立ったのは寺原駅。一見すると何の変哲もないローカル線の駅ですが、つい10年くらい前までこの駅を出て1歩のところに、本来ならあり得ない設備が用意されていました。ロータリー? 売店? それなら普通ですよね。

なんと駅を出たら必ずバスの車庫を通らなければ、南側に渡る踏切や住宅街に出られない構造でした。そのため、本来なら立ち入り禁止になるはずのバスの車庫に、「立ち入らないとどこにも行けない」という謎の構造をしていました。
先程の「MR」が伏線で、実は寺原車庫で回していた時期までは取手営業所(TR)が存在していました。2049TRとか2173TR、9374TR(イチオシ)の方が聞き覚えあるもんね。なお、寺原車庫では敷地が狭すぎて、バス会社なのに一般の月極駐車場を借りていたとか何とか…。

どう考えても危機感のない表情がツボ。わーい。
…本題の撮影を始めます。

取手発の守谷行きってスタンダードな行き先だと思っていたのですが、調べてみたら平日・休日共に1日1本しか無いようです。TX開通で比重が守谷・水海道間に移ったので、北側からだと出ていそう。

浴衣姿の彼女さんと、甚平を着た彼氏さんがちょうど良く画角に立っていたので、花火臨らしく画角に入れて涼やかに。私は狂人なので、ヴォーヴォー唸る気動車を撮りに来ました。だからモテないんだよ。

本来1両編成のキハ2200形?も相方を引き連れて2両運転。旧塗装のKanac塗装も少なからず走っていましたが、いつまで見られるか。いずれも広告電車になっていて、狙っていた無装飾Kanacは撮影出来ず。

成田スカイアクセス線開通後に一気に躍進した京成電鉄は、グループの再編と強化をここ数年で一気に進めており、新京成線は京成松戸線に、都内・千葉県のバス会社は何社かに統合するなど、変化が激しい時期に入っています。
ほぼ無風と思われた関東鉄道も例外ではなく、京成グループロゴの貼付が進み、完全子会社化。さすがに電化設備が無いのに、京成"電鉄"を名乗る訳には行かないらしく、名前はそのまま残されています。

本来なら肖像権に関わる人の顔の画像は載せないのですが、駅でカメラ向けていたら、複数人の視線を感じました。その方向を見てみると、カメラに向かって「俺達を撮ってくれ!」と言わんばかりに満面の笑みでピースしている外国の方に遭遇!あんまりのノリの良さに、こちらも頭を下げてから撮影。
頼まれない限りは人に向けて撮影することはないのですが、彼らの思い出のためにここに掲載することに致しました。見てるといいな。


TX開通前は定期列車、TX開通以後しばらくの間は花火臨で使用していた停止目標。数年前からワンマン運転で多頻度運転に切り替えたため、花火臨でも使わなくなりました。
しかし、関東鉄道はなかなか理解のある会社で、人が増えれば増車、利用が芳しく無ければ減車と細やかに調整するタイプなので、現行ダイヤで3両編成は守谷近辺のみ復活しています。増車する時も減車する時も、きちんとした理由で旅客に説明し、減車時には棒線で分かりやすく廃止便を消して告知するという誠実な姿勢は、なかなか最近の電鉄会社では見られない気がします。高評価。

こちらもKanacですが例によって広告電車。Lucky FMは茨城のローカルラジオ局です。無装飾Kanacが撮りたかった…。

ここでお目当ての列車が姿を現します。

関鉄では最古参となったキハ0形が、今年も花火臨にかろうじて登板してくれました!既に外板はひび割れていて、2両編成は徐々に減少傾向にあるため、いつ引退してもおかしくない風情をしていますが、今年も何とか出てきてくれました。



先ほどの人の良さそうな海外ニキの写真からもお分かり頂ける通り、2両編成多頻度運行でも、半分ほどの便で輸送力がパンクしており、時刻表通りに車両が来ない状況に陥っていました。閉塞区間も長めに設定されているのか、一本抜けてから次が入線できるまで2分くらい掛かり、ここには翌年以降の課題が残るところかなと感じました。
まぁ3連以上だとワンマン運転不可になるはずで、下りは空気輸送になってしまうので、これがベターな選択と言えばそうなのですが…。 信号周りかな。

どこか国鉄の気動車を思わせる顔つきながら、国鉄車よりも端正な顔立ちをしている印象。それにしても0から始まる車番は珍しい。一般の方に分かりやすく言うと、"ンジャメナ"みたいな感覚。

昔はダブル・オー・セブン編成がいたんですけど、数年前に引退してしまいました。いま残り何本なんでしょう。


いまでは数少なくなった幕車も、日没寸前に臨時電車に充当されました!ありがとう!この明らかにデカすぎる文字が関鉄らしさ。
これにて撮影地からは撤収。同じ場所にいた同業のおじさま、お疲れ様でした。「キハ0形来て良かったですね」と途中で声掛けて頂いた時に、反応薄くなっちゃってスミマセン。

こちらは別の記事を既に立ててありますので、そちらをどうぞ。期待してなかったけど、きれいだったよ。

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