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ESAT-J #0 はじめに - ESAT-J全体像と評価の仕組み

「え、そんなテストがあるの?」

都立高校入試で使われる ESAT-J YEAR 3(中学校英語スピーキングテスト)。3 年前、うちの子が中3だった時、初めてその存在を知りました。調べてみても、公式サイトの情報は点在していてわかりづらく、塾のサイトなどを見ても断片的な情報ばかり。そんな状況に、私はあせりました。この記事は、都立高校を受験する中3の生徒さん・親御さんのために、私が作成した ESAT-J 対策をまとめたシリーズの入口です。完璧を目指さずに、8 割の得点を目標にした結果、うちの子はA評価を取れました。このシリーズでは、ESAT-J YEAR 3 の全体像や仕組み、私が作成したオリジナルの模擬問題(解答例つき)を、5 つの記事に分けてお伝えします。

この記事は、都立高校を受験する中3の生徒さん・親御さんのために、私が作成した ESAT-J 対策をまとめたシリーズの入口です。完璧を目指さずに、8 割の得点を目標にした結果、うちの子はA評価を取れました。このシリーズでは、ESAT-J YEAR 3 の全体像や仕組み、私が作成したオリジナルの模擬問題(解答例つき)を、5 つの記事に分けてお伝えします。


※ 私のホームページ papa-eigo.com でも ESAT-J 対策を公開しています。
     ホームページでは練習問題アプリ(Webアプリ)も紹介しています。


ESAT-J YEAR 3 って何?

「ESAT-J(イーサット・ジェイ)」は、都立高校入試で採用されている英語のスピーキングテストです。都立入試の全体 1020 点のうち 20 点分のテストとなります。タブレット端末にヘッドセットを付けて、英語を話して録音する形式。面接官と対面での試験ではありません。

中1対象の「YEAR 1」、中2対象の「YEAR 2」、中3対象の「YEAR 3」がありますが、この記事で扱うのは、都立高校入試で使われている YEAR 3 です。

ESAT-J YEAR 3 は A〜D の 4 つのパートで構成されています。

【Part A】音読の問題

画面に表示された英文を声に出して読みます。

【Part B】会話の問題

さまざまな場面設定で、英語の質問に答えたり、自分から質問したりします。

【Part C】ナレーションをする問題

4コマのイラストを見て、そのストーリーを英語で話します。

【Part D】自分の意見を発表する問題

テーマについて自分の意見と理由を英語でスピーチします。


都立入試での位置づけ ─ 20点の重みを理解する

都立高校の入試では、総合得点が 1020 点満点で計算されます。ESAT-J はそのうち最大 20 点分。

「たった 20 点でしょ?」と思うかもしれません。でも、都立高校の合否ボーダーライン上では 1 点差で合否が分かれることがあります。ESAT-J のグレードが 1 つ上がると 4 点の差がつきますので、ボーダー上の受験生にとっては無視できない差です。

💡 内申点のほうが配点は大きいので、定期試験の対策が最優先です。ESAT-Jは「短期間で効率よく」対策するのが賢明です。


評価の仕組み ─ 6段階の20点満点

「ESAT-Jの評価って複雑でよくわからない」という声、よく聞きます。でも、知っておくべきことはシンプルです。

結局のところ、都立入試では A〜Fの6段階評価で、20点満点 に換算されます。

ESAT-Jの評価(A〜F)と都立入試での換算点数
A = 20点
B = 16点
C = 12点
D = 8点
E = 4点
F = 0点

評価(グレード)が1つ上がるごとに4点の差。例えば、C(12点)から B(16点)に上がれば、「学力検査で1問多く正解する」のと同じ程度のインパクトです。


英検に当てはめるとどのくらい? ─ 目安の対応表

「うちの子は英検 3 級を持っているけど、ESAT-J ではどれくらい?」。そんな疑問をお持ちになるかと思います。目安の対応表を、私のオリジナルですが作成しました。

この表は公式の換算表ではありませんので注意してください。詳しい作成の背景は、この記事の補足①で解説していますが、特にグレード A の英検対応の目安は、私なりの視点で調整していますので、そのような表として、ご参考ください。

💡 英検4級レベルの生徒さんでも、この記事の学習法で練習すれば、グレードB以上(16点以上)も十分に狙えると思います。


おすすめの学習順は、D→C→B→Aの逆順で

ESAT-Jは Part A→B→C→D の順で出題されます。この記事でも、A→B→C→Dの順で紹介していますが、

でも、実際の学習は逆順をおすすめします。つまり、D→C→B→Aの逆順です。

理由は、いちばん難しい Part D から先に攻略すれば、後はだんだん楽になるからです。A→D の順で進めると、C と D にたどり着いた頃には疲れてしまい、挫折しそうになりますから…、そうならないように。

この記事では混乱のないように、Part A→B→C→Dの順で紹介していますが、各パートを独立して読めるように構成していますので、D(4章)→ C(3章)→ B(2章)→ A(1章)の順で学習していただくことも可能です。


この記事の特徴 ─ 目標レベルに合わせた4つのコース

この記事の最大の特徴は、すべての模擬問題と解答例を、目標レベルごとに 4 つのコースに分けて紹介していることです。A [100 点] コース、A [80 点] コース、C [70 点] コース、D [60 点] コース の 4 つです。

ESAT-J 公式の過去問の解答例や塾などのサイトで紹介している例は、ほとんどが正しい解答しか紹介しませんので、100 点〜80 点の解答例です。けれども、この記事の方針は 100 点を目指さずに「8 割の得点」("上の下" のランク)を目標にしていますし、また、それも難しい生徒さんのために「6〜7 割の得点」("中" のランク)の解答を用意しています。

完璧を目指す教科書的な解答ではなく、生徒さんのレベルに合わせたリアルな解答例で、ぜひ練習していただけるとうれしいです。

💡 通常は「A [80点] コース」を目安として学習されることをおすすめします。A [100点] コースも用意していますが、そこまで目指す必要はないと思います。ESAT-Jの評価の傾向を見る限り、A [80点] コースの解答でもAの評価は十分取れると私は思います。


「ESAT-Jって何?」から始まった、私のエピソード

私がESAT-Jの存在を知ったのは、子どもが中3の9月でした。

9 月になるまで知らなかったなんて… 私の都立受験への認識も甘かったですし、うちの子は塾にも通っていませんでした。

「え、そんなテストがあるの? 聞いたことない。11月に本番? あと2ヶ月しかないじゃん!」

そこから慌てて調べ始めました。でも、ESAT-J の情報って、公式サイトに見つかりそうに思えますが、意外に簡単には見つかりません。公式ページから YouTube 動画にたどり着いたものの、どのように対策を立てて学習すればよいか、すぐにはイメージがつかない。英検なら参考書がたくさん出回っていますが、ESAT-J の参考書はほとんど見当たりません。

「じゃあ、自分で調べるしかない」。そう腹をくくって、過去問を片っ端からあたって対策を考えました。私は英文科卒業、TOEIC は 850 点台の英語レベルです。ふだんは英語を使うことはほとんどありませんが、中学レベルの英語であれば自信がありました。結果、うちの子は A 評価を取ることができました。

そして今年、もう一人の子が ESAT-J を受験する番です。あの時の"あせり"を… 同じ立場の親御さんが繰り返さなくて済むように。この記事を書きました。


補足① ─ ESAT-Jと英検の対応表について調べたこと

私が作成した ESAT-Jと英検の対応表 について、作成の過程で調べたことをいくつかご紹介します。

公式の直接対応表は存在しません

東京都教育委員会も英検協会も、ESAT-Jと英検を直接対応させた公式の換算表は公表していません。私が作成した対応表は、CEFR(国際基準)を軸として間接的に換算して、かつ実態を考慮して独自調整を加えたものです。

「グレードA = 英検3級〜準2級」に調整した理由

CEFR をそのまま換算すると「グレード A = 英検準 2 級以上」となりますが、これは実態と合わないと考えました。令和 6 年度では中 3 の 31.3% がグレード A を取得。「3 人に 1 人が英検準 2 級以上」は現実的ではありません。私の子も、ESAT-J で A 評価を取得しましたが、当時英検準 2 級のレベルではありませんでした。


補足② ─ グレード別取得率の推移 ─ その不可解さ

令和 7 年、グレード A の取得者が 47.2%?

A-B-C-D-E-F 6 つのグレードのグレード別の取得率の推移をグラフにしたのが、こちらです。

え!? 令和 7 年度のグレード A 取得者が 47.2%?こんなに多いの?こんなにグレード A 取得者が多いのって異常ですよね。このことも、ESAT-J と英検の対応表を作成した際に、グレード A を「英検準 2 級以上」とせずに、「英検 3 級〜準 2 級」とした理由の一つです。こんなにグレード A の取得者が多い試験って、正直どうなんでしょう? って思ってしまいます。

A評価の取得率は、令和4年度 16.8% → 令和5年度 25.2% → 令和6年度 31.3% → 令和7年度 47.2% と急上昇。4年間で約3倍です。令和6年からPart Cと、Part Dにヒントが表示されるようになったので、少しだけ難易度はやさしくなったかもしれませんし、生徒側が対策に慣れてきたこともあるかもしれませんが、これほどA評価の取得率が上がり続けるのは、不可解としか言いようがありません。

事業者の変更との関係

グレード A 取得率の多さが、事業者の変更と関係しているのではないか? と思い、調べました。令和 4〜5 年度の事業者はベネッセコーポレーション、令和 6 年度からはブリティッシュ・カウンシルに変更されています。A 評価の急増はベネッセ時代から始まっていますので、事業者変更が直接的な原因とは言えません。評価の不可解さ(グレード A の割合が年々伸びていること)の本当の理由を知るには、各年で各事業者がどのような採点方法で採点を行ったのかを知る必要がありますが、そこまでの情報は見つけられませんでした。

誰が採点しているのか?

採点方法の詳細は非公開です。東京都教育委員会は「事前研修を受けた採点者が、複数人で採点・審査・点検を行う」としていますが、具体的に誰が・どこで採点しているかは公開されていません。事業者がベネッセの時代にはフィリピンでの採点という都議会での質疑もありましたが。今後は、これは私の推測ですが、AI による採点の可能性もあるのではないかと思いました。


生徒さん・親御さんへのメッセージ

ESAT-Jの不可解さはありますが… いったんそれは置いておいて、ここ5〜6年の傾向を見ますと「英検3級が取れるくらいの力があれば、A評価を十分狙える」というところを目安にしてよいだろうと思っています。そして英検3級を持ってなくても、対策すれば十分にスコアアップが期待できると思いますので、以降の記事で紹介している、オリジナルの模擬問題もぜひ参考にしていただけるとうれしいです。


📚 このシリーズで学べること

この記事は「中3向け ESAT-J 対策(塾なし)」シリーズの入口です。現在のところ4章まであり、各パートは独立して読んでいただけます。


   はじめに(← この記事)
→ ESAT-Jの全体像、評価の仕組み、英検対応表など

📘 #1 Part A(音読)
→ 音読で高得点を取る「慣れ」の作り方
(模擬問題+解答例つき)

📘 #2 Part B(会話)
→ 難しい英語は要らない・会話が続けば得点に
(模擬問題+解答例つき)

📕 #3 Part C(ナレーション)一部有料 480円
→ 4つの接続詞で 4コマイラストを説明
(模擬問題+解答例つき)

📕 #4 Part D(自分の意見)一部有料 480円
→「最初と最後のコトバ」を決めておく・お決まりフレーズ 4段構成
(模擬問題+解答例つき)


💡 おすすめの学習順序
実は Part D → C → B → A の逆順がおすすめです。理由は、いちばん難しい Part D から攻略すれば、後はだんだん楽になるから。ただし「ESAT-Jが初めて」という方は、まずは全体像をつかむため、Part A・B を読んで、C・D に進むのも良い選択です。


📘 #1 Part A(音読の問題)

ESAT-Jの最初のパート。2問の音読で、練習すれば確実に得点できるパートです。

音読で高得点を取る「慣れ」の作り方


※ 私のホームページ papa-eigo.com でも ESAT-J 対策を公開しています。
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※本記事は、受験をむかえる中3の親としての体験と、自分で調べた情報をもとに執筆しました。情報整理・画像作成・校正補助にAIを使用しています。



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