こころちゃんまんが #9|怒られる前に死んだふりするオポッサム
不思議な島にある、小さなクリニック。
ここには、ちょっと心が疲れた動物たちがやってきます。
今週の患者さん
第9週目は、オポッサムさんのお話です。

「ちょっといい?」
「確認です」
「あとで話せる?」
相手は、まだ何も言っていません。
怒っているとも限らないし、
ちょっとしたお願いかもしれません。
それでもオポッサムさんの体は、
用件を聞くより先に、すべてを察して終了します。
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第1話:ちょっといい?はだいたいよくない




第2話:本文より件名がこわい

第3話:密室の恐怖

第4話:止まったまま診察へ



第5話:確認ティータイム




第6話:倒れる前のお守り

第7話:かわいい備品の作り方

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今回は、怒られる前に死んだふりをしてしまう
オポッサムさんのお話でした。
相手の声が少し低かった。
メッセージの最後に絵文字がなかった。
メールの件名が「確認です」だった。
まだ何も起きていないのに、頭の中では、
その後の展開がすっかり決まっています。
きっと何か間違えた。
機嫌を損ねた。
これから怒られる。
そして、用件を聞くころには、
体はもう床の上です。
慎重というには少し早く、
心配というには反応が大きい。
けれど、体にとっては、倒れてやり過ごすことが
いちばん安全だったのかもしれません。
先生の治療で、オポッサムさんが
急に平気になったわけではありません。
「確認」と言われれば、やっぱり怖い。
ただ、倒れる前に、
触れると少しだけ安心できるものができました。
怖くなくなることだけが、前へ進むことではありません。
いつもの反応に入る前に、別の動作をひとつ挟めたら、
それだけで結末が少し変わることもあります。
なお、その大切なランチョンマットは、
おおかみ先生の手縫いです。
趣味の内職が、
治療に役立つことがあるクリニックです。
次回も、ちょっと疲れた誰かのお話です。
おたのしみに~
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ちょっと疲れた日に、ふらっとのぞきに来てください。
