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アフリカは暑い?

「アフリカ」と聞くと、多くの人が灼熱の太陽と砂漠を思い浮かべると思います。

でも、それは大陸のごく一面にすぎません。

東アフリカの高地は、驚くほど涼しい。

前回、東アフリカのランナーが高地で育つ話を書きました。
その高地の気候が、本当に素晴らしいんです。
ケニア・ナイロビ(標高約1,800m)
年間平均気温は約18℃。日中は一年を通して24〜29℃程度で安定し、朝晩は涼しく感じます。
日本でいえば、6月頃の初夏の陽気が一年中続くようなイメージです。

エチオピア・アディスアベバ(標高約2,400m)
年間平均気温は約17℃。
最も暑い3月でも日中26℃前後、夜は10℃前後まで下がります。
日本でいえば、4月や11月のような爽やかな気候です。

ウガンダ・カンパラ(標高約1,200m)
年間平均気温は約21℃。
年間を通して大きな気温差がなく、日中は20℃台前半の日が多く続きます。赤道直下にありながら、標高のおかげで「常春」のような気候です。
ナイロビは、ヨーロッパの人々から「理想的な避暑地」とも言われています。

もちろん、暑い地域もある。


一方で、アフリカには当然、暑い地域もあります。

ガーナ・アクラ
年間を通して27〜31℃前後。
湿度も高く、日本の真夏のような蒸し暑さです。

北アフリカ・サハラ砂漠地帯
日中は40℃を超えることも珍しくありません。
昼夜の寒暖差も非常に大きい地域です。

つまり、「アフリカは暑い」
というイメージは間違いではありません。

ただ、それは54カ国あるアフリカの一部を見た印象でしかありません。

南部アフリカ。ザンビアという心地よさ。


ザンビアはどうでしょうか。

ザンビア・ルサカ(標高約1,280m)
年間平均気温は約20℃。
最も涼しい7月は、日中24℃前後、夜は11℃前後まで下がります。
湿度も乾季には40〜50%台と低く、空気はとても爽やかです。
日本で例えるなら、10月から11月初旬の秋晴れが、一年中続いているような感覚です。
乾季には、日本の5月のようなカラッとした空気の日も多くあります。

暑すぎず、寒すぎず、一年中、屋外スポーツをするには理想的な環境です。

南アフリカ・ヨハネスブルグ(標高約1,750m)も同じように、高原特有の穏やかな気候です。
前にも書いたように、日本の真夏のような命の危険を感じる暑さとは無縁で、一年を通してサッカーができる。

これは育成環境として、本当に大きな強みだと思っています。

ここで、日本へ目を戻します。


気象庁によると、日本の年平均気温は100年あたり約1.4℃のペースで上昇しています。
都市部ではヒートアイランド現象も重なり、東京の平均気温は100年で約3℃上昇しました。
さらに全国の猛暑日(最高気温35℃以上)は大幅に増えています。
近年では40℃を超える気温を観測する地域も珍しくなくなり、かつてはほとんど見られなかった猛暑日が、今では日本の夏の風景になっています。
100年前の日本では考えられなかった暑さが、今では毎年のように続いています。

気温だけ見れば、東京よりナイロビの方が涼しい。

真夏の東京では35℃近い日が続きます。
一方、ナイロビの日中は24〜29℃。
ルサカも乾季なら24℃前後。
夏だけを比べれば、東京よりナイロビやルサカの方がずっと過ごしやすいのです。

避暑地としてのアフリカ。


だから私は、こんな未来もあると思っています。
これからの日本では、夏の避暑地としてアフリカの高地を訪れる。そんな時代が来ても不思議ではありません。
涼しい気候。雄大な自然。野生動物。
それだけでも大きな価値があります。

さらに、ヨーロッパのプロスポーツの世界でも、高地環境を生かしたトレーニングやコンディショニングは広く活用されています。
気候の良い高原地帯は、観光地であるだけではなく、スポーツをする場所としても高く評価されているのです

その普通にスポーツができる環境そのものが、これからの時代の新しい贅沢になっていくと思っています。

アフリカは、暑いだけの大陸ではありません。
むしろ、暑くなり続ける日本にとって、心地よく過ごせる場所の一つになる可能性があります。

ON AFRICA

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