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3兆円でもまだ成長する市場

前回は、日本の少子化について書きました。

今日は、その対極にあるアフリカの人口増加を、ビジネスという視点から考えてみたいと思います。
アフリカの人口は、これから大きく増えていきます。
2050年には世界人口の約4人に1人がアフリカに暮らすと予測されており、その影響力は今後ますます大きくなっていくでしょう。

「アフリカ市場」という言葉の落とし穴。
「アフリカは人口が増える。」
「だから巨大市場だ。」
確かに、その考え方は間違っていません。

しかし、アフリカは、一つの国ではありません。54の国からなる大陸です。
考えてみてください。
「アジア市場」と一括りにして、
日本、中国、インドネシア、インドへ同じ戦略で挑む企業はありません。
文化も、宗教も、言語も、商習慣も、経済も、すべて違います。

アフリカも同じです。エジプトとナイジェリア。ケニアと南アフリカ。ザンビアとモロッコ。まったく違う国です。

一国一国を見ることが大切だと思っています。
今日は、その象徴としてナイジェリアを取り上げます。

ナイジェリアという巨大市場


ナイジェリアは、現在約2億3,000万人が暮らす、
アフリカ最大の人口大国です。
国連の推計では、2050年には約4億人となり、
アメリカを抜いて世界第3位の人口を持つ国になると予測されています。
1980年代前半には約8,000万人だった人口が、約70年で5倍近くになる計算です。
さらに特徴的なのは、その若さです。人口の約6割以上が25歳未満。
平均年齢は18歳前後。世界でも有数の若い国です。

この若い人口が、今後数十年にわたり経済を支えていくことになります。

世界へ出て、母国へ送る。

人口が増えると、もう一つ起きることがあります。人が世界へ出ていくことです。

ナイジェリア人は、イギリス、アメリカ、カナダ、中東、ヨーロッパ各国など、世界中で働いています。そして、稼いだお金を家族へ送ります。
2024年、ナイジェリアへの海外送金は約209億ドル。
日本円で約3兆円規模です。
これはナイジェリアにとって、石油に次ぐ重要な外貨流入源の一つとなっています。
つまり、世界に広がるナイジェリア人コミュニティそのものが、
母国経済を支える巨大なネットワークになっているのです。
人口が増えれば、海外へ出る人も増える。
送金も増える。この循環は今後さらに大きくなるでしょう。

そして今、「買う側」に

かつてアフリカは、欧米企業が進出する市場でした。
しかし今、アフリカ企業自身が世界へ進出する時代が始まっています。
2025年、ナイジェリアのフィンテック企業Moniepointは、
イギリスの金融サービス企業Bancom Europeを買収しました。
目的は、英国の金融ライセンスを取得し、ヨーロッパ市場への足掛かりを得ることでした。

さらに2026年には、アフリカ最大級のフィンテック企業Flutterwaveが、ナイジェリアのオープンバンキング企業Monoを買収。
アフリカ企業同士でも大型M&Aが行われる時代に入りました。

アフリカ企業は、「投資される側」から、
「投資する側」
へも変わり始めています。これは、とても大きな変化です。

人口が市場をつくり、企業を育てる。

人口が増える。消費が増える。送金が増える。起業家が増える。企業が成長する。
そして、その企業が海外企業を買収する。
これが今、ナイジェリアで起き始めています。
もちろん、すべてが順調というわけではありません。
インフラ、治安、為替、行政手続き。

課題も数多くあります。それでも、人口という最大の資産は、何十年にもわたって成長を支え続けます。私は、ここにアフリカ最大の強みがあると思っています。

だから、今、入り口をつくる。

私たちがスポーツでアフリカに取り組んでいる理由。
それはあらゆる方向にアクセス権も持てるようになることでもあります。
また現地とのプロジェクトをしていることで、情報が入って来ます。
これは何よりのアドバンテージだと思っています。

アフリカは、一つの巨大市場ではありません。
54の国があり、54通りの可能性があります。

ON AFRICA

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