今年を振り返って、「部屋に飾りたくなる、自分への記念碑」をGeminiに作ってもらった
2025年の世相を表す「今年の漢字」は「熊」に決まったそうですが、私個人が選ぶとしたら、間違いなく「歩」の一文字になります。

今年の私の1日の平均歩数は、約12,000歩。同年代の平均歩数が約6,800歩と言われる中で、平均を大きく上回る距離を日々歩いてきたことになります。
歩くことの大切さは何度も耳にしてきたはずなのに、歩かない生活を送っていた時期もあった私が、着の身着のまま家を出て歩き始め、今年はついに「歩くの良さそう」と実感するまでになった一年でした。
ちょうど、Google Gemini × noteで、投稿コンテスト「#AIと振り返ってみた」が開催されていることもあり、この1年間の歩数記録が詰まったApple Watchのデータを、Geminiに分析してもらうことにしました。
返ってきた結果は、一枚のスライドにまとめてもらいました。

40代後半女性:5年間の健康変容分析レポート(2021–2025)
「不活発」から「トップアスリート水準」へ
同年代を凌駕する「卓越した身体機能」
想像以上に高い評価で、自分で依頼しておきながら、正直かなり面食らってしまいました。「え、今の自分ってこんな状態だったの……?」と何度も見返しているうちに、驚きが少しずつ実感に変わり、じわじわと嬉しさが込み上げてきました。
ちょっと褒められすぎのところもありますが、この高い評価を一枚のスライドだけでなく、別の形で残しておきたい。そこで、「部屋に飾りたくなる、自分への記念碑」というイメージで、Geminiに生成してもらったのがこちらです。

ヘッダー画像用に、横バージョンも作成してもらいました。

My Evolution. 40s - 50s. Sedentary to Superior.
(私の進化。40代から50代。座りがちな生活から優れた状態へ)
そんな、少し気恥ずかしいくらい格好いいコピーまでつけてくれました。
* * *
この記事では、Geminiと一緒に一年を振り返り、その結果を今年の自分を象徴する形として残すために、私が実際に行った手順をまとめています。
私の場合、今年を象徴するのは「歩くこと」でした。
でも、きっと人それぞれに、この一年を表すテーマがあるはずです。
この記事が、一年を振り返るきっかけとなり、ひとりでは見つけられなかった何かに出会うヒントになれば嬉しいです。
Geminiと一年を振り返り、形にしてもらうためにやったこと
今回の振り返りで使ったGeminiの機能は、デフォルトのチャット機能の他に、「Deep Research」によるデータ分析と、「Nano Banana」による画像生成です。確認したところ、Proアカウントであれば問題なく使えますし、内容によっては無料アカウントでも対応できそうでした。

大まかな流れは、次の3ステップです。順番に説明していきます。
1. 分析してもらいたいデータを用意する
2. 用意したデータをGeminiに分析してもらう
3. 分析結果をGeminiに形にしてもらう
1. 分析してもらいたいデータを用意する
私の場合は、今年のApple Watchのデータを分析してもらいたかったので、まず「どのような形でデータを渡すのがよいか」をGeminiに相談しました。すると、次の2つの方法を提案されました。
テキストとして渡す
CSVデータとして渡す
まずはテキストでデータを渡してみたところ、それでも十分に興味深い分析結果が返ってきました。この時点で手応えを感じ、「それなら、CSVで渡して、もう少し詳しく見てもらおう」と思うようになりました。
CSVデータの作成について
Apple WatchのデータからCSV形式のデータを用意する方法はいくつかありますが、大きく分けると「専用アプリを使う方法」と「スクリプトを実行する方法」があります。今回は「スクリプトを実行する方法」を選びました。
将棋棋士の藤井聡太さんが「今年一番ハマったのはバイブコーディング」と語っていたように、本職のエンジニアではない人間でも、自然言語で「こういうことをしたい」と伝えれば、かなりのところまで実現できる。そんな感覚を、私自身も日々の仕事を通じて体感していたからです。
「やってみよう」と思い、エクスポートしたApple Watchのデータをもとに、CSVデータを作成するスクリプトをGeminiに用意してもらい、実行しました。結果として、無事にCSVデータを取得することができました。
その過程で、いくつか気づいた点もあったので、ここにまとめておきます。
* * *
データを用意する際に気をつけたこと
分析の目的は、あらかじめ伝えた方がよい
私の場合、4年前と現在とで大きな変化があったため、「この変化を中心に分析したい」という目的を、あらかじめGeminiに伝えました。
2021年:1日平均 約2,700歩
2025年:1日平均 約12,000歩
背景として、2020年の新型コロナウイルスの世界的流行をきっかけにリモートワークが始まり、通勤がなくなったことで、1日の平均歩数が約8,000歩から2,700歩へと激減していた、という事情があります。
こうした経緯を踏まえ、期間は「2021年1月1日から2025年12月17日まで」の約5年間のデータを扱うことにしました。
分析項目は、思いきって絞った方がよい
当初は、「すべてのデータを渡して、自分では気づかないインサイトを知りたい」と考えていました。その意図を伝えたところ、Geminiからは、「情報が散漫になりやすく、分析にも時間がかかるため、主要な項目に絞った方がよい」というアドバイスをもらいました。
この助言を受けて、分析項目は「平均歩数、総距離、アクティブエネルギー、安静時心拍数、VO₂ Max、歩行速度」のみにすることにしました。結果的に、この判断は正解だったと感じています。
また、データの単位は日ごとや月ごとではなく、最終的に年ごとでまとめることにしました。今年のデータは2025年12月17日までのものだったため、その時点までの実績をもとに、見込みの合計値と平均値もあわせて算出するスクリプトにしました。
歩数データは「Apple Watchのみ」に注意
CSVを書き出すスクリプトを実行したところ、歩数が実際の約2倍になっていることに気づきました。確認してみると、Apple WatchとiPhoneの歩数が合算されていたことが原因でした。
そこで、Apple Watchのデータのみを使用するようスクリプトを調整してもらい、無事に解決しました。
2. 用意したデータをGeminiに分析してもらう
用意したCSVデータをGeminiに渡し、「Deep Research」で本格的な分析を依頼しました。「Deep Research」や「Nano Banana」などの機能を使う場合は、それぞれを別人格だと考え、「チャットを新規作成」して進めるのがおすすめです。
実は最初の依頼では、歩数データにApple WatchとiPhoneの数値が合算されたものを共有していました。その点を伝えて修正したデータを添付し、あらためて分析をお願いしました。

数分後、約2,000文字におよぶレポートが返ってきました。冒頭から想像以上に評価が高く、少し戸惑ってしまうほどでした。
全文を載せると情報量が多くなりすぎるため、ここでは特に印象に残ったポイントをいくつか抜粋して紹介します。
* * *
分析結果の要点まとめ(Gemini Deep Researchより)
① 活動量は、同年代の中でも上位クラス
2025年時点のデータでは、1日平均の歩数は約12,000歩。同年代の平均と比べると約2倍にあたり、統計的には上位5〜10%に入る水準と評価されました。「頑張りすぎず、最も健康効果が高いゾーンを安定して維持できている状態」とのことでした。
② 心肺機能は、実年齢よりかなり若い水準
VO₂ Max(最大酸素摂取量)は、40代後半の基準を大きく上回り、「卓越(Superior)」レベル。数値的には20代後半相当で、長期的な有酸素運動の効果がはっきり表れているという評価でした。
③ 安静時心拍数は、アスリート寄り
安静時心拍数は平均で50台半ば。同年代の一般的な値よりかなり低く、「心臓が効率よく働いている状態」、いわゆるスポーツ心臓の傾向が見られるとのことでした。
④ 5年間で起きたのは、「量」より「質」の変化
2021年と2025年を比べると、歩数は大きく増えている一方で、1歩あたりの消費エネルギーは減少していました。これは、「より少ないエネルギーで長く動ける身体」に適応したことを意味し、Geminiからは「活動の燃費が大きく改善している」と表現されていました。
⑤ 総合評価は、生活習慣の劇的な改善
2021年時点では「不活発」とされる水準だったものが、2025年には「健康寿命を最大化する理想的なモデルケース」に近い状態まで変化している、という総合評価でした。
* * *
個人的にいちばん印象に残ったのは「③ 安静時心拍数は、アスリート寄り」という評価でした。実はこれまで、心拍数が50拍/分より低くなる「低心拍数の通知」を度々受け取っていて、おそらくスポーツ心臓の傾向なのだろうとは思っていたものの、少し気になる部分でもありました。

今回、歩数や VO₂ Max なども含めた総合的な分析結果を見て、その傾向がデータとしても裏づけられていることがわかり、素直にホッとしたというのが正直な感想です。
こちらのテキストのレポートを、より直感的に理解できる形にするために、「Webページ」も生成してもらいました。それがこちらです。

「2021年 vs 2025年 成長分析(年間見込み)」のグラフについては、単位の異なる項目が実数のまま並んで表示されており、少し違和感がありました。そこで、各項目を相対値で比較する形に修正を依頼し、改めて生成してもらったものが、こちらです。

グラフ自体はかなり見やすくなった一方で、今度はグラフ以外の数値部分まで相対表示に置き換わってしまいました。
今回のやり取りを通じて、「どこを相対化し、どこは実数で残したいのか」をあらかじめ明確に伝えることが大切だなと実感しました。
少し脱線しましたが、これで、「今年の自分を象徴する形」をつくるための準備が整いました。
3. 分析結果をGeminiに形にしてもらう
画像生成は「Nano Banana」という別人格への依頼になるため、「チャットを新規作成」して対応しました。実は、私は「画像生成用のチャンネル」をあらかじめ用意していて、画像を作るときは、いつもそのチャンネルでお願いするようにしています。
今回は「以下のレポートを、画像として一枚のスライド形式のプレゼン資料にまとめていただけますでしょうか」というコメントとともに、約2,000文字の分析レポートを共有しました。
すると、冒頭でも紹介したこちらの画像が、初回から上がってきました。

最初からかなり完成度が高く、「すごいな……」と思いつつも、もう少し違う方向性のデザインも見てみたくなり、いくつか追加で依頼してみました。
たとえば、雑誌風にまとめてもらった場合のデザイン。

手書きのノート風にまとめてもらった場合のデザイン。

ノート風のデザインにはコーヒーカップのシミがたくさん描かれていて、映画『ユージュアル・サスペクツ』を久しぶりに見返したくなりました。
どれも十分に満足のいく出来だったのですが、もう一歩踏み込んだものが欲しいなと感じました。そこで「部屋に飾りたくなる、自分への記念碑」というイメージを伝えて、Geminiに改めて生成してもらったのが、こちらです。

ヘッダー画像用に、横バージョンも作成してもらいました。

My Evolution. 40s - 50s. Sedentary to Superior.
(私の進化。40代から50代。座りがちな生活から優れた状態へ)
少し気恥ずかしくなるほど格好いいコピーまでついてきましたが、「2025年の自分を象徴する一枚」として、とても納得感のある仕上がりでした。
今回に限らず、毎年こうして形にしてもらったデータを、実際に出力して部屋に飾るのもいいかもしれない。そんなことを、最近は考え始めています。
参考までに、「部屋に飾りたくなる、自分への記念碑」を依頼した際に、実際に使ったプロンプトを記載しておきます。
(添付のデータをもとに、)以下の方向で画像作成をお願いできますでしょうか。
ミニマリスト・アートポスター風
テーマ:「部屋に飾りたくなる、自分への記念碑」
文字や情報を極限まで削ぎ落とし、1つの象徴的なビジュアル(例:大きな円や波形)だけで
変化を語るスタイルです。
まとめ
もし、2025年の世相を表す「今年の漢字」を、私個人が選ぶとしたら、間違いなく「歩」の一文字。そんな発想から始まったのが、今回の「今年の自分の記念碑づくり」でした。
4年前は1日平均約2,700歩、今は約12,000歩。歩数の変化だけを見ても、身体が良い方向に変わっている実感はありました。けれど、Geminiに分析してもらい、同年代の人たちと比較してみたことで、「思っていた以上に、かなり良い状態にいるらしい」という事実に気づけたのは、大きな収穫でした。
今回の取り組みを通して強く感じたのは、AIは「何かを代わりにやってくれる存在」というよりも、考えを整理し、それを形にする手助けをしてくれる存在なのだということです。
スクリプトの仕様を詰める過程や、分析の切り口をどうするかといった点も、対話を重ねる中で自然と考えが整理され、とても助けられました。
当初は、分析結果を一枚のスライドにまとめるところまでを想定して、この企画を進めていました。ところが、実際に出来上がったスライドを見ているうちに、「もう少し違う表現も見てみたい」という気持ちが湧いてきて、いくつか追加でお願いしてみることにしました。
その中で、「他にどんな画像が面白そうか」とGeminiに相談したところ、提案のひとつとして挙がってきたのが、「部屋に飾りたくなる、自分への記念碑」というアイデアでした。実は、今回いちばん気に入っているこの形は、Geminiの提案から生まれたものです。
今回作ったレポートやビジュアルは、あくまで2025年時点のスナップショットです。この先も同じように一年を振り返り、形にしていくことで、その年その年の「自分の状態」を、見つめられるようになる気がしています。
来年は、どんな一枚ができあがるのか。そんなことを楽しみにしながら、今年のテーマである歩くことを、しばらく続けていきたいと思います。
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