公認心理師試験オリジナル問題集1日5問対策❗️【10日目】
第10セット(問46〜50)
分野:行動分析学/ICD-11神経発達症/厚労省患者調査/投映法(TAT)/事例(教育・選択的緘黙)

問46【行動分析学・応用行動分析(ABA)】一般問題
応用行動分析(ABA)における機能分析について、正しいものを1つ選べ。
① 機能分析(functional analysis)とは、問題行動の形態(topography)のみを記述する手続きであり、行動の「機能(なぜ起きるか)」は分析対象に含まれない。
② 問題行動の機能は「注目獲得」「課題・活動からの逃避」「自動強化(感覚刺激)」「物品・活動へのアクセス」の4つに大別されることが多く、これらは相互に排他的である。
③ ABC分析における「A(Antecedent)」とは行動の直後に生じる環境の変化を指し、「C(Consequence)」とは行動の直前の状況を指す。
④ 消去バースト(extinction burst)とは、消去手続きの開始直後に問題行動が一時的に増加・強度が高まる現象であり、消去を継続することで最終的に行動頻度は低下する。
⑤ 差別強化(differential reinforcement)のうちDRO(他行動の差別強化)は、標的行動以外のあらゆる特定代替行動が一定時間生起した場合に強化を与える手続きである。
問47【ICD-11・神経発達症群】一般問題
ICD-11における神経発達症群の分類について、正しいものを1つ選べ。
① ICD-11では自閉スペクトラム症(ASD)の診断に「知的発達の程度」と「機能的言語の有無」による特定用語が設けられており、DSM-5のLevel分類(重症度レベル1〜3)と同一の体系が採用されている。
② ICD-11では発達性協調運動症(DCD)は神経発達症群に含まれず、運動障害の章に独立して分類されている。
③ ICD-11においてチック症群(tics)は神経発達症群に分類されており、Tourette症候群(Tourette's disorder)もこのカテゴリーに含まれる。
④ ICD-11では知的発達症(intellectual developmental disorder)の診断に、IQスコアの単一の数値(IQ70未満)のみが診断要件として用いられ、適応機能の評価は不要とされた。
⑤ ICD-11における注意欠如・多動症(ADHD)の診断において、症状の発症年齢は「7歳以前」と規定されており、DSM-5の「12歳以前」とは異なる。
問48【厚労省患者調査・精神疾患統計】一般問題
厚生労働省「患者調査(令和2年)」における精神疾患の動向について、正しいものを1つ選べ。
① 精神疾患の外来患者数は長期的に減少傾向にあり、令和2年の患者調査では外来患者数が初めて200万人を下回った。
② 令和2年の患者調査において、精神疾患の入院患者数は約26万人、外来患者数は約586万人であり、外来患者数が入院患者数を大きく上回っている。
③ 精神疾患の外来患者数を疾患別にみると、「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」が最多である。
④ 精神科病床における平均在院日数は欧米諸国と同水準であり、長期入院が社会問題となっているという指摘は国際比較上根拠がない。
⑤ 令和2年の患者調査において、気分(感情)障害(うつ病・双極性障害等)の外来患者数は統合失調症関連疾患の外来患者数を下回っている。
問49【TAT・主題統覚検査】一般問題
主題統覚検査(TAT)について、正しいものを1つ選べ。
① TATはMurrayが1943年に発表した投映法検査であり、曖昧な場面を描いた図版に対して「過去・現在・未来を含む物語」を語るよう求める。
② TATの標準図版は全20枚で構成されており、すべての図版をすべての被検者に実施することが標準手続きとして義務づけられている。
③ Murrayの欲求圧力理論(need-press theory)では、「欲求(need)」とは外部環境からの力を指し、「圧力(press)」とは個人内の動機づけを指す。
④ TATの反応は「英雄(hero)」「欲求」「圧力」「結末」「主題」の観点から分析されるが、語り手が同一視する人物の特定は解釈に含まれない。
⑤ TATはロールシャッハ・テストと同様に、インクのしみを用いた非構造的刺激に対する反応を分析する検査である。
問50【事例問題・教育場面・場面緘黙】
小学1年生の女児A(6歳)。担任教師BからスクールカウンセラーCへの相談。Aは家庭では活発に話すが、入学後5か月が経過した現在も学校では全く発話がない。授業中の指名にもうなずき・首振りのみで対応し、休み時間は一人で過ごすことが多い。母親は「家では普通に話しているし、本人も学校は楽しいと言っている。友達と話せないだけで、そのうち慣れると思っている」と述べた。知的発達に問題はなく、身体的疾患もない。
CのBおよびAの母親への対応として、最も適切なものを1つ選べ。
① Aの状態は「場面緘黙(selective mutism)」の可能性が高く、「そのうち慣れる」と様子を見ることで自然に改善するため、現時点での専門的介入は不要と母親に伝える。
② Aに対して毎日「今日は一言でも話してみよう」と声かけを行い、発話を直接的に促す指導をBに勧める。
③ AはASDの診断が確定したと判断し、特別支援教育への移行手続きを開始するようBに指示する。
④ 場面緘黙の可能性について母親に丁寧に説明し、「慣れ」による自然改善を期待するだけでは対応が不十分な場合があること、専門機関(小児科・児童精神科等)への相談が有益であることを情報提供しながら、学校での環境調整(プレッシャーを下げる関わり)を並行して検討する。
⑤ Aが学校で話せないのは母親の過保護が原因であるため、母親の養育態度の改善を最優先課題として面接を行う。
【出典】
問46:Cooper, J.O., Heron, T.E., & Heward, W.L. (2020). Applied Behavior Analysis (3rd ed.)
問47:ICD-11(WHO, 2022)神経発達症群; DSM-5-TRとの比較
問48:厚生労働省「患者調査」(令和2年); 精神保健福祉資料(630調査)
問49:Murray, H.A. (1943). Thematic Apperception Test; 安香・藤田 (1998) 日本版TAT解釈法
【解答・解説❗️】

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