僧帽筋下部線維の活性化 ― なぜ“入らない”のかを科学的に解説
こんにちは
今回は神戸三宮店の川添が担当してます!
もうすぐ11月ですね!
11月といえば、、、
11月8日にNピラティス横浜店がOPENします!!
パチパチ〜👏
神戸店に引き続き、2つ目のFC店舗ですね。
オーナーは幸野さんというとても熱量高く、行動量が半端ない素敵な人!

これから横浜店がどうなっていくか
楽しみで仕方がないですね!
ぜひ横浜あたりでお身体にお悩みのある方は行ってみてください!
それでは本題に!
前回のコラムで、肩の挙上動作をフェーズごとにわけると頭の中がシンプルになるよー
という内容をお伝えしました。
※まだみてない方は先に見てみることをお勧めしますー!
で、フェーズごとに分けて考えた上で、
次の問題になるのが、
僧帽筋下部を使わせたいけど、
僧帽筋下部をうまく使わせられない!!
ではないのでしょうか?
私が理学療法時代に習った僧帽筋下部のトレーニングは
うつ伏せでバンザイした状態からさらに腕をあげるという動き
180°近く、腕を上げた状態からさらに上げるという。。。
こんなん肩が痛い人ができるわけないやん!
と学生の頃思ったのを覚えています。
そうなんですよね。
僧帽筋下部って結構難しいんです。
今回は、「なぜ入らないのか」を科学的に整理しながら、ピラティスでの実践につなげていきます。
それではよろしくお願いいたします!
僧帽筋下部線維の解剖と役割

僧帽筋は後頭骨から胸椎下部に広がる大きな筋で、
上部・中部・下部の3つに分かれています。
下部線維は 第4〜第12胸椎棘突起 から起こり、
肩甲骨肩甲棘内側端 に停止します。
主な作用は
肩甲骨の下制
上方回旋の補助
肩甲骨の後傾
です。
この筋が重要なのは、肩甲骨の 安定性と可動性を両立させる要 だからです。

Coolsら(2014)は、肩障害患者では僧帽筋下部線維と前鋸筋の筋活動が著しく低下していることを報告しています。
【Cools AM et al., Am J Sports Med. 2014】
なぜ僧帽筋下部が重要なのか
僧帽筋下部線維は、肩甲骨の協調運動を支える要 です。
これを理解する時に大事な理論が
フォースカップル(force couple)

反対方向に働く筋同士が協調して、ひとつの回旋運動を生み出す仕組みです。
肩甲骨の「上方回旋」では、
僧帽筋上部:肩甲骨を上に引く
僧帽筋下部:肩甲骨の下角を下方・内側に引く
前鋸筋:肩甲骨を外前方に押し出す
この3つの筋が釣り合うことで、滑らかな動きが生まれます。

下部僧帽筋が働かないと、
肩甲骨は“すくみ上がり”や“前傾”を起こし、
腱板が肩峰に衝突してインピンジメントを引き起こします。
一般的に
僧帽筋上部は使いすぎ
僧帽筋下部は使えていない
人がほとんどですね。
何事もバランスが大事ということです!
僧帽筋下部と胸椎伸展の関係

僧帽筋下部を活性化するうえで、
胸椎の伸展 は必須です。
胸椎が丸まったままでは、肩甲骨が前傾し、
僧帽筋下部は常に伸びきった状態に。
そうなると、筋が力を発揮しにくくなります。
Ludewigら(2009)は、胸椎後弯が強いほど肩甲骨の上方回旋が減少し、
僧帽筋下部の筋活動も低下することを報告しています。
さらに、呼吸との関係も重要です。

吸気で胸郭が後方に広がると胸椎が自然に伸展し、
肩甲骨が後傾・下制方向へ導かれます。
McClureら(2019)は、胸椎モビリティを高める運動を組み合わせると、
僧帽筋下部と前鋸筋の活動が有意に向上したと報告。
ピラティスで呼吸を使うことは、
神経‐筋協調を取り戻すための手段 でもあるのです。
「入らない」3つの原因
ここから先は

NMotion~解剖学・運動学・生理学を臨床と運動に活かす~
運動を仕事にする全ての人へ。理学療法の知識、解剖・運動・生理学と最新の論文から現場で使えるピラティスや運動の評価・方法・考えをコラムと動画…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
