「わかる!」がすれ違いを生む? 傾聴力アップに必要な“同感”と“共感”の違い
今回は、コミュニケーションの応援団アールです。
コミュニケーション研修では「傾聴」という人の話を「きく」力のトレーニングをします。
今日は「きく」力がアップするポイントのひとつを書きたいと思います。
「きく」力に必要な2つの要素
私は「話をきく」ためには、マインドとスキルが必要だと考えています。
うなずきやあいづち、要約などのスキルは、練習すれば比較的身につけやすい。
一方で、マインド、つまり心構えや思考のあり方は、時間をかけて身につけるものかなと感じます。
そのマインドで最初に伝えることは、「同感ではなく共感」を重視することです。
混同されやすいのですが、同感は“同意見だと賛同する”こと、共感は、“相手が感じることに寄り添う”ことです。
同感の受け止めとは
たとえば、こんな会話。
Mさん:「今日、職場の飲み会があるんだけど、子どものこととか旦那さんにお願いしていかなきゃいけないし、いつも断ってるから今日は行くけど……なんか大変だなって」
Kさん:「わかる!大変だよね」
これは同感です。
「わかる!」が安心感を生むときもありますが、“傾聴”、つまり相手の気持ちを丁寧に理解する際には要注意でもあります。
なぜなら、気づかぬうちに自分の経験の話やアドバイスにすり替わってしまうことがあるからです。
K:「わかる!飲み会なんて無理して行くことないよ!断れないなら言ってあげようか?」
M:(心の声)…いや、わかってるよ。毎回自分で断っているんだからさ…
K:「わかる!でも旦那さんの子どもでもあるんだから、一人で抱えなくていいんだよ!」
M:(心の声)…いや、わかってるよ。今日だって旦那さんが見てくれるんだからさ…
Mさんの「そうじゃない」「なんかわかってもらえない」
につながってしまいます。
共感とは
共感は「その人の感じ方」に寄り添って、その人の立場で物事を感じたり考えたりすることです。
「そっか、そう思っているんだな」と受け止めることからスタートです。
そうすると、
「それってどういう意味なのかな」
「そう思うってことは、これも大変って感じているのかな」
と相手の気持ちに寄り添いながら、本当に言いたいことを深く理解することができるのです。
同感は同じ考えの人同士でないとできないけれど、共感は違う考えの人にも使える。コミュニケーションの幅が広がります。
小さなあとがき
でもね、同感が良いときもあります。
嫌なことがあって気心知れた人に「きいてー!」と打ち明けた時、「わかるー!」と言われてスッキリすることありますよね。
同じ仲間と心強く感じることもあります。
良し悪しじゃなく、どの場面で意識して使うかってことですね。
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