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面談で喋ってくれない部下とのコミュニケーション|見えにくい小さな前進を探してみる

こんにちは、キャリア・コミュニケーション応援団のアールです。
部下や後輩を育てるために、面談を取り入れるなど、コミュニケーションをとっているものの、何を話せばいいのか迷うという声をよくききます。
今回は、現場で時々質問される『喋ってくれない部下とどうコミュニケーションとったらよいか?』について書きたいと思います。

どう関わればいいの?と迷った出来事

私は顧客満足を専門とした講師を本業としています。
また、キャリアコンサルタントなどの要素も活かし、部下指導、1on1面談指導、コーチングなどのコミュニケーションを用いた人材育成研修も行っています。

以前、コーチングを一緒に学んでいた仲間のTさんから、こんな相談を受けました。

「自分の部署に配属された部下である新人が、配属に納得できず、ずっとため息をついて元気がない様子で、どう関わったらいいんだろう」

新人Aさんは、あるメーカーのショールーム職がずっと夢だったそうです。
小さい頃から憧れ、もちろん大学のインターンシップでもショールーム体験をし、念願かなっての入社でした。

ところが実際の配属は人事。
同期の多くが希望していた職種に進む中、自分だけ違う配属でした。

年間目標シートも未提出のまま。
面談でも言葉少なく何を話しても、「はい…」「ちょっとわからないです…」との反応。
Tさんは、とても面倒見の良い方で、Aさんのプロフィールシートなどを確認し、学生時代にやっていたスポーツの話をするなど、仕事以外の話題も取り入れて、とにかく少しでも会話を始めようと努力されていました。

でも、反応は薄く、会話も広がらない
関わろうとしているのに、届いている感じがしないという状況でした。


ポジティブな面はどこか

いつもため息をついているAさんにどう関わったらよいのか…
Tさんいわく

「Aさんは、目標シートも書けないし、暗い顔でため息ばかり。でも、毎朝30分前には来ているんだよ。私が出勤すると、もう席に座っているの。」

あれ?それって、すごくない?

私なら本当に嫌だと思っている場所に、毎日30分前には行けないかも。ギリギリに行って、なるべくそこにいる時間を短くするかも。

と意見交換すると、Tさんは、確かにそうかも!と言って、
私たちは、手探りながら一つのポジティブ側面を見つけられたような気がしました。


ポジティブな面に焦点を当ててみると

Tさんは次の面談で、その視点も含めて話をしました。
すると、Aさんは突然涙を流して、こう話したそうです。

「もう今さら配属が変わることはない、今はここで頑張らなきゃいけないと思っています。でも、どう切り替えたらいいかわからなくて。いつまでもクヨクヨして自分はダメだなって。」

私はこの話をきいて気付きました。
そっか、Aさんは、ずっと同じ場所でクヨクヨしていたのではなかったんだな。
実は、AさんはAさんなりに前進して、ここで頑張ることを受け入れ始めていたんだなと。
何も喋らず、変わっていないように見えても、Tさんが手探りで続けていた関わりは、実は、Aさんを前進させていたのだなと思いました。


小さなあとがき

後日、Tさんから、「無事にAさんの年間の目標シート提出してくれたよ」と報告を受けました。
そこに書かれていたことは、
『まずは与えられた業務をしっかり務め、ショールームへ異動を目指す』
だったそうです(笑)
でもTさんは、「やれやれ」的な顔をしていても、なんだか嬉しそうでした。

人は一気に変化するわけでも、ゴールにたどりつくわけでもなく
表面は変わっていないように見えても、少しづつ前進していることもあります。
その小さな前進を見つけられる関わりを大切にしたいですね。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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