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【習い事】先生の前で、ちゃんとしようとしていたのは、子どもだけじゃなかった。#新体操#バレエ#ピアノ#子どもの声

習い事をしていると、
「ちゃんとしている子かどうか」
を、見られているような空気がある。

もちろん、
誰かにそう言われたわけじゃない。

返事。
立ち方。
練習への姿勢。

そういう小さなことで、

「できる子」
「伸びる子」

を、見られている感覚があった。

今になって思えば、
ママたちも同じだったんだと思う。

ちゃんとしているママか。
熱心なママか。

子どものために、
ちゃんとできているか。

子どもながらに、
その空気は伝わっていた。

先生とママと、
三人で話す時間もあった。

先生は、
次の課題の話をする。

「次はどんなことを目標にしたい?」
「何かわからないことある?」
「この前の試合、
どうしてうまくいかなかったと思う?」

ママは、
横でこちらを見ている。

先生も、
こちらを見ている。

でも私は、
何を言えばいいのかわからなかった。

「特にない」

と言えば、
やる気がないと思われそうだった。

次の目標とか、
これからどうしたいかとか、

その時の私は、
うまく考えられなかった。

この前の試合のことも、
まだ自分の中で整理できていない。

でも、ママはきっと、
ちゃんと答えてほしいと思っている。

先生も、
待っている気がする。

そうなると、
何を言えばいいのか、
余計にわからなくなる。

今思えば、

あの時間の中で見られていたのは、
子どもだけじゃなかった。

ママも、
見られていたんだと思う。

先生に。
他のママに。

そして、
子どもにも。

子どもは、
ママが先生と話している時の空気を、
よく見ている。

少し緊張していること。

「家でもやってみます」
と答えていること。

本当は忙しい日もあること。

きょうだいのことも、
仕事のこともあること。

でも、
ちゃんとやらなきゃ、
と思っていること。

子どもながらに、
それを感じていた。

だから私は、
「もっと頑張る」と言った。

「最近あまり行きたくない」

その言葉は、
飲み込んでいた。

ママを困らせる気がしていたから。

もちろん、
実際に誰かが、
そんなことを言ったわけじゃない。

でも習い事には、

先生、
ママ、
子ども、

みんなが、
お互いを見ているような空気がある。

子どもは、
その空気を、
大人が思っている以上に感じ取っている。


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