群発頭痛はなぜ「指定難病」ではないのか?|群発頭痛の教科書 #03
あれだけの激痛なのに、外れている理由を整理してみた。
「こんなに痛いのに、難病じゃないの?」
群発頭痛を経験したことがある人なら、
一度はそう思ったことがあるはずです。
僕自身も、群発期の中で何度も感じました。
あの痛みは、明らかに“普通じゃない”。
それなのに、日本では「指定難病」には入っていません。
なぜなのか。
ガイドラインや資料をもとに、整理してみました。
結論から言うと「痛みの強さ」は基準ではない
まず一番意外だったのがこれです。
👉 **どれだけ辛いか(主観的な痛み)は、指定難病の判断基準ではない**
群発頭痛は、
* 「重度〜きわめて重度」の痛み
* 日常生活への支障が極めて大きい
* 「自殺頭痛」と呼ばれるほどの激痛
とされています。
それでも指定されていない。
つまり、
👉 **“どれだけ苦しいか”だけでは選ばれない**
という現実があります。
理由①:患者数が「少なすぎない」
指定難病には、
👉「希少疾患であること(目安:約0.1%以下)」
という条件があります。
一方、群発頭痛は
👉 10万人あたり56〜401人(約0.056〜0.4%)
とされています。
ここでポイントなのが、
👉 **上限だと基準を超えてしまう可能性がある**
という点です。
つまり、
👉 「珍しすぎる病気」とまでは言い切れない
これが1つのハードルになっていると考えられます。
理由②:「治療法がある」とされている
群発頭痛には、すでに
* スマトリプタン自己注射
* 高濃度酸素療法
といった、**効果が確立された治療法**があります。
もちろん、完全に治るわけではないし、
人によって効き方も違います。
それでも制度上は、
👉 **「治療法が未確立」とは言えない**
と判断される可能性があります。
理由③:疾患の性質(全身疾患ではない)
指定難病には、
* 遺伝子異常
* 進行性の全身疾患
といった病気が多く含まれます。
一方、群発頭痛は
👉 発作性の頭痛疾患
であり、命に直結する進行性疾患ではありません。
この違いも、制度上の分類に影響していると考えられます。
それでも「軽い病気」では絶対にない
ここは強く言いたいところです。
群発頭痛は、
👉 世界的にも“最も重い障害のひとつ”に位置づけられるレベルの疾患です。
実際、
* 仕事ができない
* 睡眠が壊れる
* 日常生活が成り立たない
という状態になる人も多い。
つまり、
👉 **制度上の扱いと、実際の苦しさは一致していない**
というギャップがあります。
現状とこれから
頭痛は長い間、
👉「ただの頭痛でしょ?」
と軽く見られてきた分野でもあります。
その影響もあって、
* 専門医が少ない
* 社会的理解がまだ低い
という課題もあります。
ただ、最近は
👉 医学的に治療すべき「疾患」としての認識
は少しずつ広がってきています。
まとめ
群発頭痛が指定難病ではない理由は、
* 患者数が基準を上回る可能性がある
* 一定の治療法が確立されている
* 制度上の分類に合わない
といった、**制度的な条件によるもの**と考えられます。
最後に
正直に言うと、
👉「だから何なんだ」と思う部分もあります。
実際に苦しんでいる側からすると、
制度の条件よりも「今の痛み」のほうが圧倒的に現実だからです。
それでも今回整理してみて、
👉 「なぜそうなっているのか」を知ること自体は意味があると感じました。
もし同じ疑問を持っていた方の、
少しでも参考になれば嬉しいです。
※この記事は「頭痛の診療ガイドライン2021」などを参考に、個人の体験を交えてまとめています。実際の治療は必ず医師にご相談ください。
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同じように感じたことがある方の声もぜひ聞きたいです。
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