【第288回】 Marketing Cloud Next : Campaign Designer 機能(廃止)
※ Spring '26 で Campaign Designer は ベータ版のまま、廃止されました。
Marketing Cloud Next(Marketing Cloud Growth & Advanced Edition)では、生成 AI を活用したキャンペーン作成機能「Campaign Creation」が搭載されています。この機能は、自律型 AI エージェントプラットフォーム「Agentforce」を活用し、会話形式で、迅速かつ効率的にキャンペーンを作成することが可能です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
そして、注目の Summer '25 新機能リリース では、Campaign Creation の進化版となる Agentforce Campaign Designer のベータ版が登場します。
この新機能により、さらに高度な生成 AI を用いたキャンペーン作成が実現します。今回の記事では、Campaign Designer を使ったキャンペーン作成のプロセスや特徴について詳しく解説していきます。
※ Agentfor Campaign Designer は Advanced Edition 限定の機能です。
Campaign Designer の設定手順
※ Spring '26 移行、この機能は廃止されており「有効化」できません。
1. 機能の有効化
Setup > Einstein for Marketing > キャンペーンデザイナー (ベータ) を使用してキャンペーンを作成 を選択し、「有効化」をクリックします。この操作により、Campaign Designer がすぐに利用可能になります。

Campaign Creation では、デフォルトの Agentforce を使用していました。この Agentforce に対して、以下の 2 つのトピックを事前に割り当てる必要がありました。
- Marketing Campaigns(キャンペーン作成用)
- Content Creation(コンテンツ作成用)
一方、Campaign Designer では、トピックの割り当てなどの事前設定は不要で、有効化するだけで使用を開始できます。
2. AIによるドラフト作成の開始
Marketing Cloud の「ホーム」タブ にある「AI を使用してドラフトを作成」ボタンをクリックします。

初回利用時には、機能の説明やガイドラインを含むバナーが表示されることがあります。

3. ブリーフィングの選択または作成
次に、既存のブリーフィングを利用するか、新規で作成するかを選択します。今回は 新しいブリーフィングを作成 する手順を選びます。

4. キャンペーン目的の入力
キャンペーンの目的(Objective)を入力します。今回は、以前に Campaign Creation の記事で使用した目的をそのまま使用してみます。目的を入力後、「ブリーフィングのドラフトを作成」をクリックします。
目的例:メールキャンペーンのブリーフィングを作成してください。ターゲットは、過去 30 日以内に 10,000 円以上の購入をした顧客です。この顧客層に対し、20 %オフの割引を提供する特設ページへの誘導を目的とします。

5. ブリーフィングドラフトの作成
入力した内容をもとに、ブリーフィングのドラフトが生成されます。このドラフトは、会話形式の Campaign Creation とは異なり、次のような特徴を持ちます。
目的の修正:入力後も目的を書き換え、再ドラフトの作成が可能です。
手動編集:自動生成されたドラフトをさらに細かく手動で調整することもできます。
※ Campaign Creation も AI との会話によってドラフトの修正はできます。

私が数回試行した感じでは、作成されるメッセージのパターンは、主に以下の 2 つのメッセージの組み合わせであることが多いです。
最初のメール:初回案内
最初の SMS:フォローアップ or リマインダー
注意点:SMS メッセージに関しては、アカウントでアクティブ化されていなくても作成されます。(※ WhatsApp:現在、ベータ版では未対応?)
今回、お試しでフローの最後に 2 通目のメールを追加してみたいと思います。「ブリーフィングの説明」の欄に以下のテキストを追記してください。
フローの最後で、メールの 2 通目として「最終案内」を追加する。

すべてのブリーフィングドラフトを確認したら「次へ」をクリックします。

6. キャンペーンドラフトの自動生成
本番用の「ブリーフィング」の内容が確定して作成されます。

その後、キャンペーンドラフトが自動生成されたページに移動します。

7. メッセージ内容の確認と完了
生成されたキャンペーンのメッセージテキストを確認し、問題がなければ「完了」をクリックします。
現在のベータ版では、以下の制約があります。
キャンペーン名(上の例:特別割引キャンペーン)は現在編集できません。流石にこれは不便なので、近々改善されると思います。現状、もし編集する場合は、キャンペーンが作成された後であれば、編集可能です。
最終的に自動生成されたメッセージ
最初のメール:初回案内
最初の SMS:フォローアップ or リマインダー
2 通目のメール:最終案内

この操作により、キャンペーンが正式に作成されます。

キャンペーンレコードページを確認します。以下の通り、キャンペーン、フロー、メッセージが作成されています。

メールメッセージを確認してみます。

SMS メッセージも確認してみます。

以上で完了となります。
8. 最終的な調整と仕上げ
作成されたキャンペーンに対して、以下の手動設定が必要です。
スケジュールの設定
セグメントの追加
デフォルトでは、メッセージ送信間に 1 日の待機時間が設定されていますが、必要に応じて変更可能です。

いかがでしたでしょうか。
今回、以下のような簡単な「目的」の文章を入力するだけで、ここまで自動的にキャンペーンが作成される点は、技術の進歩を感じさせます。
目的例:メールキャンペーンのブリーフィングを作成してください。ターゲットは、過去 30 日以内に 10,000 円以上の購入をした顧客です。この顧客層に対し、20 %オフの割引を提供する特設ページへの誘導を目的とします。
現時点ではまだベータ版のため、生成されるメッセージのクオリティは完璧ではありませんが、今後の改良が大いに期待されます。
また、従来の Campaign Creation では、メール限定のキャンペーン作成しか対応していませんでしたが、Campaign Designer は以下のようなマルチチャネル対応が特徴です。
メール
SMS
WhatsApp(現在、ベータ版では未対応?)
さらに、この機能の課金体系についても興味深い点です。現時点では詳細が公表されていませんが、おそらく従来の会話形式(Campaign Creation)の場合と、大きな違いはないかと思っています。
今回は以上です。
