【第421回】 新機能 Spring '26 ハイライト:Marketing Cloud Engagement
Marketing Cloud Engagement の Spring '26 新機能リリース の情報が公開されましたので、今回はそのハイライトをまとめてみたいと思います。
今回の注目機能は Marketing Cloud Next for Engagement 側にあると思います。セグメントトリガーフローなどで、Marketing Cloud Enagagement のメールを直接選択して送信できるようになりました。
この機能を利用するには、Marketing Cloud Enagagement+ (Plus) に変更する必要がありますので、注意してください。
それでは、さっそく今回の新機能をリリース順に確認していきましょう。
Marketing Cloud Next for Engagement 関連
① Marketing Cloud Engagement のメールが利用可能に
セグメントトリガー、イベントトリガー、アクティベーショントリガー、またはブロードキャストフローを通じて、Marketing Cloud Engagement のメールを送信できるようになりました。
Send Marketing Cloud Engagement Email アクションを使用すると、アクティベーションやデータの複製を行うことなく、既存の Marketing Cloud Engagement のコンテンツや設定を活用して、Data 360 のセグメントを使って効率的にターゲティングできます。
利用方法:
このアクションを使用するには、Flow Builder のキャンバスに Send Marketing Cloud Engagement Email 要素を追加します。
その後、以下を設定します。
ビジネスユニットを選択
使用するメールコンテンツを選択
同意管理のためのパブリケーションリストを選択
フロー内のパーソナライズデータを、トリガード送信用データエクステンションに直接マッピング(任意)
これにより、Flow から直接、柔軟かつ効率的に Marketing Cloud Engagement のメール送信を自動化できます。
② Distributed Marketing 機能の追加
ブランドの一貫性を損なうことなく生産性を高めるため、Marketing Cloud Next で作成した承認済みメールテンプレートを、営業担当者などのマーケティング以外のユーザーと共有できるようになりました。
Distributed Marketing and Alerts は、従来の Distributed Marketing 機能と同様に動作します。
マーケターがメールテンプレートを作成した後、それをフローに追加し、特定のコンポーネントをロック/アンロックできます。フローを公開すると、テンプレートはすぐに使える簡易メール作成画面で利用可能になります。
この機能を利用するには、管理者が Setup で Distributed Marketing and Alerts を有効化し、必要な Lightning コンポーネントをレコードページに追加する必要があります。
③ 既存の Engagement データを MC Next 側へ統合
※ この「データ統合」は一部の古いデータモデルを使用しているアカウントに対する内容のため、大多数のアカウントには関係がありません。
※ 設定のページに「Unify Data」ページが表示されない場合、この変更は無視できます。
既存の Marketing Cloud Engagement データを Marketing Cloud Next で利用できるよう、統合できるようになりました。
Marketing Performance レポートなどの新しい機能と互換性を保つため、受信済みおよび既存の Engagement データの設定を更新してください。これまでは、古いデータモデルを使用している一部のユーザーが、Marketing Cloud Next で Engagement データを統合できないケースがありました。
適用対象
この変更は、Engagement を利用している大多数のアカウントには適用されません。該当するかどうかを確認するには、Salesforce 設定画面でクイック検索に「Marketing Cloud Engagement」と入力し、「Unify Data」を選択してください。
Automation Studio 関連
① Event Notification Service(ENS)の信頼性向上
新たに 7 日間の再試行ウィンドウが導入され、配信失敗によるバッチの取りこぼしを防げるようになりました。
通知イベントのバッチ配信に失敗した場合、ENS は最大 7 日間、一定間隔で(時間間隔を徐々に短くしながら)再配信を試みます。7 日経過後は再試行が停止し、配信は失敗として扱われます。
これまでは、配信に一度失敗した時点で コールバック URL が即座に停止されていました。ます。
Einstein 関連
① Einstein Metrics Guard のボットスコアリングを利用
Einstein Metrics Guard を有効化することで、Data 360 のデータを活用して、Marketing Cloud Engagement におけるボット由来のメールエンゲージメントデータをスコアリングできるようになりました。
本機能は、人間ではない開封やクリックを識別し、キャンペーンパフォーマンスをより正確に把握するための明確な指標を提供します。
利用条件:
Einstein Metrics Guard は、Data 360 が有効化され、かつ Marketing Cloud Engagement Connector を介して Marketing Cloud Engagement と接続されている組織で利用できます。
セットアップ 関連
① クライアントシークレットのローテーションポリシーを定義
API 連携のセキュリティを強化するため、OAuth 2.0 クライアントシークレットのローテーションポリシーを設定できるようになりました。
連携のクライアントシークレットにローテーション期間を定義すると、シークレットのローテーション時期が近づいた際に、マーケティング管理者へメール通知が送信されます。
設定方法
新規作成時:セットアップで OAuth 2.0 連携を作成する際、「Target Secret Rotation Period」のドロップダウンから期間を選択します。
既存連携:新しいクライアントシークレットをステージング(準備)し、その後「Target Secret Rotation Period」のドロップダウンから期間を選択します。
② クライアントシークレットに有効期限が導入
2026 年 3 月 23 日以降、API 統合用のクライアントシークレットの有効期限は 180 日間となり、シークレットを生成した時点から開始されます。
注意:この日付より前に生成されたクライアントシークレットは、2026 年 9 月 30 日に期限切れとなります。
新しく生成されたクライアントシークレットは 64 文字で、「SFMC_」で始まります。クライアントシークレットの有効期限を確認するには、設定の「インストール済みパッケージ」で確認してください。
パッケージマネージャー 関連
① パッケージマネージャーで元の外部キー値を保持
Package Manager を使用してエンティティをデプロイする際、元のアカウントで指定されていた外部キー値が保持されるようになりました。
Journey Builder のエントリーソースでは、元のアカウントで指定されていたイベント定義キー値がそのまま維持されます。
この機能により、外部 API から呼び出されるオブジェクトのデプロイが容易になり、手動での修正作業が不要になります。
以下のエンティティが本機能に対応しています。
Journey Builder エントリーソースのイベント定義キー
データエクステンションの外部キー
共有データエクステンションの外部キー
トリガー送信メールの外部キー
ユーザーイニシャルド送信メールの外部キー
モバイル 関連
① WhatsApp の CTA(Call-to-Action)URL で顧客を誘導
WhatsApp メッセージに CTA URL を含めることで、関連リソースへ簡単に誘導できます。マーケターはボタンテキストと特定の URL を定義し、ユーザーに明確な次のアクションを提示できます。
② WhatsApp で 単一/複数カタログメッセージで売上を促進
WhatsApp から直接、単一商品または複数商品のカタログメッセージを送信することで、購入をより簡単にします。マーケターは、最大 30 商品を 10 セクションに整理して表示できるマルチプロダクトテンプレートを設定でき、カタログや商品 ID に直接リンクできます。
③ WhatsApp で支払いオプションを送信(ブラジル限定)
WhatsApp の支払いメッセージテンプレートで、顧客に支払いオプションを送信できるようになりました。
Pix、Boleto、支払いリンクなど、最大 2 種類の支払い方法を設定できます。本メッセージテンプレートは、現在ブラジルのみで利用可能です。
④ MM Lite によるマーケティングメッセージ配信の最適化
WhatsApp マーケティング施策の効果を最大化するために、Marketing Messages Lite(MM Lite)のセットアップを有効化できます。
Meta によって提供されるこの最適化により、最大 5% の配信率向上や、広告費用対効果(ROAS)の改善が期待できます。
⑤ Virtual Contact File(VCF)対応で連絡先保存を強化
購読者がビジネスの連絡先情報を即座に保存できるようになります。マーケターは Content Builder に VCF 形式の連絡先カードをアップロードし、MobileConnect や Journey Builder を通じて MMS 添付として送信できます。
⑥ ボットクリック検出で SMS エンゲージメントを正確に測定
SMS リンククリックレポートおよび Journey Builder アクティビティに、ボットクリック検出指標が追加されました。自動ボットクリック検出により、人による有効なクリックのみを測定でき、ボット起因のジャーニー起動を排除することで、SMS キャンペーンの真のエンゲージメントを評価できます。
今回は以上です。
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