【第540回】 Marketing Cloud Next : キャンペーンと Slack の連携方法
Marketing Cloud Next Growth & Advanced Editions の Summer '26 新機能リリース では、Slack のチャンネル機能との連携により、マーケティングキャンペーン管理におけるコラボレーションを、よりスムーズかつ効率的に行えるようになりました。

Salesforce でマーケティングキャンペーンを作成し、キャンペーンレコードから最初のメッセージを開始すると、キャンペーン専用の Slack チャンネルが自動的に作成されます。既存のチャンネルへリンクすることも可能で、Slack がキャンペーンのコラボレーションハブとして機能します。
専用チャンネルにはキャンペーンの更新情報や関連するやり取りが集約されるため、関係者全員が最新の状況を把握しやすくなります。また、AI を活用したタスクの自動化によって、コミュニケーションコストを削減し、より効率的なキャンペーン運営を実現できます。
さらに、Slack の初期設定も簡単になりました。設定 > アシスタントホーム から直接 Slack のセットアップ画面へアクセスできるようになっています。

今回の記事では、新しい Slack ワークスペースを作成するところから始めて、Marketing Cloud Next と連携し、キャンペーン専用チャンネルが自動作成されるまでを確認していきたいと思います。
Slack アカウントの作成
1. 「設定」>「アシスタントホーム」から、「Set Up Slack」ボタン をクリックします。

2. 今回は新規ワークスペースを作成するため、「Start Slack Setup」ボタンをクリックします。

3. 続いて「Get Started」ボタンをクリックします。

4. ワークスペース名を入力して保存します。会社名でも部署名でも構いません。

5. 設定が完了すると、Slack から確認メールが届きます。メール内の「SLACK を開く」をクリックします。

その後、現在 Salesforce にログインしているユーザーと同じメールアドレスでサインインしてください。メールアドレス宛てに送信される 6 桁の確認コードを入力すると、Slack へのサインインが完了します。

Slack パネルの有効設定
1. 続いて、セットアップガイドの ステップ 2 に進みます。
この画面には、設定 > Slack Channels for Records からも遷移できます。

※ セットアップガイドの ステップ 3 であるユーザーの同期は割愛します。
2. Slack パネルを表示するためのボタンを有効化 します。キャンペーンレコードから Slack を利用するには、このボタンを有効にする必要があります。

3. 次に、Slack を利用できるオブジェクトを選択します。キャンペーンオブジェクトはあらかじめ候補として表示されているため、そちらからそのまま選択します。

4. 今回はデモ用として Account オブジェクトも有効化しておきます。

5. ここで選択したオブジェクトのみ、Slack パネルを利用できるようになります。

キャンペーンのチャンネル連携
1. それでは実際にキャンペーンを作成してみます。
Marketing Cloud Next で新しいマーケティングキャンペーン(例:My 1st Slack Campaign)を作成し、保存します。

2. キャンペーンページに入ると、Slack ボタンが表示されていますので、クリックします。

3. すると Slack パネルが表示されます。この時点では、まだ Slack チャンネルは作成されていません。

4. 最初のメッセージを投稿します。

5. すると、リアルタイムでキャンペーン名と同じ名前の Slack チャンネルが自動的に作成され、現在のキャンペーンと関連付けられます。

6. メッセージも問題なく同期されました。
次に「キャンペーン詳細」タブに移動します。

7. キャンペーンメンバーを追加してみます。

8. 新しいキャンペーンメンバーの追加をクリックします。

9. キャンペーンメンバーを追加します。

10. 登録が完了しました。

11. Marketing Cloud Next に移動すると、Marketing Cloud Next 側からも、追加したキャンペーンメンバーを確認できました。

12. 続いて、Marketing Cloud Next 側でキャンペーン名を変更してみます。

13. すると、Slack のチャンネル名もリアルタイムで更新されました。

キャンペーンと Slack が正しく同期されていることが確認できました。
他のオブジェクトへコンポーネントを設定する
キャンペーン以外のオブジェクトでは、Slack Lightning Web コンポーネントをレコードページへ配置して利用できます。
今回は、先ほど設定済みの Account オブジェクトで試してみます。
1. Account レコードを開き、設定から「ページ編集」をクリックします。

2. Slack Lightning Web コンポーネントをページの任意の箇所へドラッグ&ドロップします。

3. 保存して有効化します。

4. これで Account レコードにも Slack コンポーネントが表示されます。使い方はキャンペーンと同じで、最初のメッセージを投稿します。

5. すると、アカウント名でチャンネルが作成されます。

この専用チャンネルを利用して、取引先に関する情報共有やディスカッションを行えるようになります。
いかがでしたでしょうか。
今回のリリースでは、「Salesforce と Slack を単に接続する」というレベルではなく、レコードを中心にチームコラボレーションを行う基盤 がさらに強化された印象を受けました。
今後は、Slack 上から自然言語でセグメントを作成し、キャンペーンフローを生成し、マルチチャネル配信を実行し、その結果の分析まで Slack 上で完結できる世界が少しずつ現実になっていくのではないでしょうか。
Salesforce の画面を開かなくても、Slack を中心にマーケティング業務を進める未来へ向けた第一歩として、今回の Slack 連携機能は非常に興味深いアップデートだと感じました。
ぜひ早めにセットアップして、その使い勝手を体験してみてください。
今回は以上です。
