【第470回】 Marketing Cloud Next : Distributed Marketing & Alerts
Distributed Marketing & Alerts が、Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition の Spring '26 の新機能リリースとしてリリースされました。
注意:この機能は、有償機能になります。(from $ 50 /user/month)
Distributed Marketing とは、主に営業担当者が、独自のレイアウトで個別メールを送るのではなく、CRM(Service Cloud や Sales Cloud)の顧客レコードページから、マーケティング部門があらかじめ作成した「ブランド統制されたパーソナライズ済みメールテンプレート」を活用し、フローを通じて配信できる仕組みです。
これにより、現場の営業担当者はブランドガイドラインを遵守しながら、顧客一人ひとりに最適化されたコミュニケーションを簡単に実行できます。
本記事では、Distributed Marketing & Alerts の設定手順を解説します。
設定手順
1. Distributed Marketing の有効化
1. [設定]>[Distributed Marketing and Alerts] を選択し、機能を有効化します。

2. ユーザーへの権限付与
1. 実際にメールを送信するユーザー(営業担当者など)に、以下の権限セットを付与します。
Marketing Cloud マネージャー
Distributed Marketing メッセージを送信
3. レコードページへのコンポーネント追加
1. [設定]>[Lightning App Builder] を開き、以下の各レコードページに Distributed Messages コンポーネント を追加します。
取引先責任者
リード
見込み客

2. 保存すると、各レコードページに「Distributed Messages の送信」ボタン が表示されます。

4. メールテンプレートの作成
1. メールテンプレートを作成します。

2. 差し込み項目を利用する場合は、
[データソース]タブ >[イベントデータプロバイダー]>「Distributed Marketing and Alerts Message」 を選択します。

⚠ 注意
後続でイベントトリガーフローを利用して送信しますが、
フローの仕様上、データグラフの差し込み項目を使用する場合は、メール送信直前に 24 時間以上の待機要素が必要です。
これを設定しないと以下のようなエラーとなり、有効化できません。

3. 設定したデータソースを利用して、差し込み項目を配置します。

4. 必要に応じて、特定のコンテンツブロックのロックを解除し、営業担当者が、後ほど編集できる範囲を設定することも可能です。
※ 今回はフッターの名前の部分のみ許可しておきます。

5. テンプレートが完成したら、保存して公開します。

5. イベントトリガーフローの作成
1. 新規キャンペーンフロー画面で 「空白のイベント」 を選択し、トリガーフローの作成を開始します。

2. 最初のイベントとして 「Distributed Marketing and Alerts Message」 を選択します。

3. 続いて 「Send Email Message」 を追加します。

4. イベントソースに「Distributed Marketing and Alerts Message」が設定されているため、メールテンプレートが選択可能になります。
先ほど作成したテンプレートを選択します。

5. フローを保存し、有効化します。

6. 実際の送信
1. 再度、取引先責任者のレコードページに戻り、「Distributed Messages の送信」ボタン をクリックします。

2. 設定済みのメールテンプレートが表示されるので、選択して開きます。

3. 今回の設定では、フッターの名前部分のみ編集可能であり、それ以外のコンテンツはロックされているため編集できません。

4. 自分の名前を入力し、次へ進みます。

5. 最終確認後、送信します。

6. ブランド統制されたパーソナライズ済みメール が送信されました。

これで設定は完了です。
いかがでしたでしょうか。
本機能は、ブランドガイドラインを重視している企業にとって特に有効な機能です。一方で、すべての企業が必ず利用しなければならないものではありません。実際、Marketing Cloud Engagement においても、これまで積極的に活用されてきた機能とは言いづらい側面もありました。
ぜひ、実際のユースケースに当てはめながら活用を進めてみてください。
今回は以上です。
