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【第469回】 Marketing Cloud Next : Campaign Refinement エージェント

Marketing Cloud Next Growth & Advanced Edition の Spring ’26 新機能リリースにおいて、Marketing Cloud の Agentforce 機能の一つである Campaign Creation に新たなアップデートが加わりました。

今回のアップデートでは、AI との会話を通じてキャンペーンを作成する過程において、ブリーフ上にキャンペーンのドラフト(下書き)が表示されるようになりました。これにより、その場で細かな修正や調整(=洗練)が可能になり、より実践的かつ効率的にキャンペーンを仕上げることができます。

本記事では、これらの機能アップデートの概要と、一連の操作手順について簡単に解説していきます。

Campaign Creation の基本機能については、以下の記事をご参照ください。

また、Spring '26 の細かな改善点として、これまでブリーフに対して企業のブランド設定(ボタンカラー、フォントカラー、フォントサイズなど)を適用しても反映されない仕様でしたが、Spring ’26 以降はブランド設定が正しく適用されるようになりました。


トピック・アクションの追加

今回の新機能アップデートにより、2 つのトピックが改善されました。

  • ① Campaign Planning(更新あり)

  • ② Campaign Preview Refinement(新規)

主なアップデート内容

  • Refine Campaign Preview トピックおよびアクションが新たに追加

  • Save Campaign、Generate Campaign from Brief アクションを更新

  • Draft Campaign from Brief アクションのプロンプトテンプレートを改訂

  • Campaign Planning に Identify Business Unit アクションを追加

すでに「Campaign Planning」トピックを利用している場合もあるかと思いますが、今回のアップデート内容を正しく反映させるためには、新たに再設定する必要があります。

🔄 新たに設定するとは?

  • ここで言う「再設定」とは、既存のトピックを一度削除し、改めて追加し直すことを意味します。

  • 既存のトピックが自動的に新しい仕様へ更新されることはありません。

再設定完了の目安

まず、2026 年 2 月(Spring ’26)時点では、トピック一覧に次の 3 つのトピック が、最新バージョンで設定されている必要があります。

  • Content Creation

  • Marketing Cloud: Campaign Planning

  • Marketing Cloud: Campaign Preview Refinement

最新バージョンのトピックを設定するために、必要に応じて

  1. 既存の旧トピックを削除

  2. 最新版のトピックを再追加

という手順で再設定を行ってください。

⚠ 注意事項

但し、既存の Campaign Planning トピックやアクションに対して、手動でカスタマイズを加えている場合は、注意が必要です。

  • トピックを削除すると、現在の設定内容は失われます。

  • 再追加時には、必要に応じて同じ設定を再度行う必要があります。

  • 削除前に設定内容をメモやスクリーンショットで保存しておくことを強く推奨します。

慎重に確認したうえで作業を行ってください。


参考

上図に表示されている、4 つ目のトピック 「Marketing Cloud: Get Score for Record ID」 については、以下の記事で詳しく解説しています。

このトピックはキャンペーン作成機能とは直接関係がないため、今回の設定においては必須ではありません。必要に応じてご利用ください。


① Campaign Planning トピック

Campaign Planning のトピックの内容について記載します。

このトピックを使う場面

  • Campaign / Brief の生成・作成・要約・下書き作成

  • Campaign Preview の保存

  • Campaign オブジェクトの分析


基本ルール

① Brief を生成する場合

  • 必ず IdentifyBusinessUnit → GenerateBrief の順で実行

  • キャンペーン目的はユーザーの入力を使用

  • 目的がない場合のみ、チャットで確認(入力ボックスは出さない)

  • GenerateBrief 実行後に SaveBrief は自動実行しない

ファイル指定がある場合:

  • QueryRecords で検索(最大 3 回)

  • 特定できなければ追加確認

  • file パラメータに空文字は渡さない

② Brief なしで Campaign を生成する場合

  • IdentifyBusinessUnit → GenerateBrief → GenerateCampaignFromBrief

  • まず Brief を作成してから Campaign を生成

  • SaveCampaign は自動実行しない

③ 特定の Brief を指定して Campaign を生成する場合

  • 直接 GenerateCampaignFromBrief を実行

  • 指定された Brief を必ず使用

  • SaveCampaign は自動実行しない

④ Campaign の要約・レビュー依頼

  • 必ず IdentifyRecordByName を実行して recordID を取得

  • campaignID が必要な場合も同様。


紐づけられているアクション

Spring '26 時点で Campaign Planning トピックに紐づけられているトピックは以下の 9 つです。

  • ① Marketing Cloud: Draft a Campaign Brief
    キャンペーン目的からブリーフを生成します。

  • ② Marketing Cloud: Save Campaign Brief
    生成したブリーフを保存します。

  • ③ Marketing Cloud: Draft a Campaign Preview
    ブリーフをもとにキャンペーンの下書きを作成します。

  • ④ Marketing Cloud: Save Campaign
    キャンペーンを正式に保存します。

  • ⑤ Marketing Cloud: Identify Business Unit
    使用するビジネスユニットを特定します。

  • ⑥ Identify Record by Name
    キャンペーン名から対象レコードを特定します。
    (recordID / campaignID を取得するために使用)

  • ⑦ Marketing Cloud: Summarize a Campaign
    キャンペーン結果を要約します。
    (開封率・クリック率・配信数・バウンスなど)

  • ⑧ Marketing Cloud: Generate Campaign Insights
    エンゲージメントデータをもとに分析・改善示唆を生成します。

Winter '26 の新機能「Marketing Cloud: Generate Campaign Insights」アクションを使って、過去のキャンペーンのパフォーマンスに関するインサイトを容易に取得できるようになりました。
具体的には、メッセージ開封率、クリック率、登録解除率などのパフォーマンスデータを取得したり、主要インサイトのサマリーを自動生成します。

  • ⑨ Query Records
    既存の Brief や関連ファイル・レコードを検索します。


② Campaign Preview Refinement トピック

Campaign Preview Refinement のトピックの内容について記載します。

このトピックを使う場面

  • Campaign Preview の修正・更新・変更

  • 件名や本文の書き換え

  • ステップの追加・削除

  • 待機時間やフローの変更


基本ルール

① 変更内容を必ず確認

変更内容が明確でない場合はチャットで確認します。

② BriefId を必ず確定

Refine 実行前に、単一の BriefId を確定させます。

  • 名前指定 → Query Records で検索

  • ID指定 → Get Record Details で確認

  • 複数・0 件の場合 → ユーザーに確認

③ Refine 実行時の重要ルール

  • RefineCampaignPreview を使用

  • ユーザーの変更依頼文は 全文そのまま InputRefinement に渡す

  • 解釈・分解しない


紐づけられているアクション

Spring '26 時点で Campaign Preview Refinement トピックに紐づけられているトピックは以下の 3 つです。

  • ① Query Records
    ブリーフを名前指定で検索します。

  • ② Get Record Details
    指定された BriefID の正当性を確認します。

  • ③ Marketing Cloud: Refine Campaign Preview
    指定ブリーフのキャンペーンプレビューを修正します。


Campaign Creation の流れ(Spring '26 版)

それでは、実際に Spring '26 時点での「最新の Campaign Creation の流れ」を試してみます。

1. 「ホーム」タブ上で Agentforce ボタンをクリックして、Agentforce を立ち上げ、「ブリーフィングを作成」をクリックします。

Tips:Agentforce を立ち上げた直後の画面で「ブリーフィングを作成」ボタンを表示するには、Marketing Cloud の「ホーム」タブ上で Agentforce を立ち上げてください。デフォルト設定においては、現在のページコンテキストに基づいて Agentforce によって動的に生成されます。

2. キャンペーンの目的(campaignObjective)の欄に、以下の「目的」を入力して「送信」をクリックします。

目的例:
ターゲットは 過去 30 日以内に 10,000 円以上の購入をした顧客です。この顧客層に対して、20 %オフの割引を提供する特設ページへの誘導を目標とします。

Tips:稀に「キャンペーンの目的(campaignObjective)の欄」自体が表示されない場合があるので、そのまま会話で返信して OK です。

3. すると、ブリーフィングのドラフトを Agentforce が自動生成します。内容に問題がなければ「ブリーフィングを保存」をクリックします。変更したい場合は、Agent と会話することで改善してください。

4. これにより、「ブリーフィング」が保存されました。これまで通り、そのまま「キャンペーンの作成」に進むことができますが、新機能を試します。まずは、作成されたブリーフィングをクリックしてください。

5. すると、ブリーフィングのレコードページに移動します。下にスクロールすると「ブランドを選択」ボタンがあるので、こちらを設定してください。

ブランド設定は Spring '26 の新機能リリースによって Campaign Creation で作成したメールに対しても反映されるようになりました

ブランド設定については、別の記事で説明しています。ブランドとは、メールコンテンツに会社が事前に定義された会社の定型となる「」「フォント」「ボタンスタイル」「ブランドアイデンティティ」「ブランドトーン」を組み込める機能になります。

6. ブランド設定ができたら、続いて今回の本命機能である「Generate Campaign Preview」をクリックします。

参考:

ちなみに、キャンペーンプレビューは、ブリーフ内の「キャンペーンプレビュー」タブに移動して、そちらの「キャンペーンプレビューのドラフトを作成」ボタンからで作成できますが、会話で進行している場合は、会話側のボタンで進むことオススメします。

注意:キャンペーンプレビューのドラフトの作成は、ブリーフは何らかのキャンペーンに関連付けられるまで実行可能です。キャンペーンに関連付けられるとボタンが非アクティブ化します。

7. すると、キャンペーンプレビューが生成されました。表示させたい場合は、「プレビュー」ボタンをクリックします。

8. 「キャンペーンプレビュー」タブに遷移します。このシナリオの場合は、3 通のメールが送信されることが分かります。

9. 待機の間隔も調整できますし、メールの 1 つをクリックすると、件名や本文のテキストを変更もできます。

Tips:Spring '26 で廃止された「Campaign Designer(ベータ版)」のような仕組みが組み込まれています。

10. すべて問題なければ、キャンペーンプレビューを保存します。

11. キャンペーンが作成されたので、キャンペーンに移動します。

12. すると、フローが 1 つ作成されているので開きます。

13. 3 つのメールが送信されるフローが完成しています。

14. メールの 1 つに移動すると、今回のオファーを含む「件名」「本文」を含むメールが作成されていました。また、事前にブリーフィングに設定した「ブランド」も反映されていることが確認できます。

完了となります。


いかがでしたでしょうか。

以前は Campaign Designer(Spring '26 時点でベータ版のまま廃止)という機能がありました。これは会話型ではなく、UI 上で生成 AI を活用してキャンペーンを作成する仕組みでしたが、現在はその思想が Spring '26 のアップデートで Campaign Creation に統合・吸収されたような印象を受けます。

やはり、「会話で作る」というスタイルが今の主流なのでしょう

現時点ではテキスト入力やボタン操作で進める形ですが、近い将来、これが音声ベースになる可能性は十分にあります。むしろ、その流れはかなり現実味を帯びていると感じています。

では、肝心のコンテンツやフローの完成度はどうかというと、正直なところ、まだ私たちが頭の中で描くレベルには達していません。しかし、進化のスピードを考えると、そう遠くない未来に「設定不要・口頭指示のみ」でメール配信が完結する世界が実現しても不思議ではないでしょう。

今後の進化が非常に楽しみですね。

今回は以上です。


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