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春の恒例、マテガイ採り【前編】 駆け引きと塩対応。


◾️春の狩り

昨日、ちょっと特殊な潮干狩り、マテガイ採りをしてきた。

  1. スコップで砂の表面を削る。

  2. 葉っぱみたいな形の穴を見つける。

  3. そこに塩を盛る。

  4. マテガイが迷惑そうに飛び出してくる。

  5. すかさず掴んで引っこ抜く。


工程2
工程3
工程4
工程5

マテ貝にとってはひとつもいいことがなくて、人間にとってはすこぶる楽しい、というあのマテガイ採りである。


◾️塩

何が楽しいかというとマテガイとの駆け引きだ。

大きいのは長く生きているだけあって少し賢い。なかなか出てこないのだ。塩を盛られても、穴の出口で逡巡したりする。

出がいまいちで掴めないマテガイには追い塩をする。
すると余計に引っ込むことしばしばである。
そのときは腹いせに、ますます追い塩をする。

…やっぱり出てこない。

使った塩の量からするともうそのマテガイの部屋は、塩抜き前のザーサイぐらいしょっぱくなっているはず。相当キツいことになっているはずなのだ。

最初の塩であんなに「キャッ」てなっていたのだから、素直に出てくればいいものを。

逆らうからこういう塩対応に遭う。


◾️水管

さて、ここでマテガイの水管に注目してみよう。

ちょいキモ。

水管はいくつかの節になっていて、最初の「キャッ」の段階で、なぜかトカゲのしっぽみたいに先端を自切する。

水管は隣接した2本がくっついている。入水管と出水管だ。
だから、その断面は「8」の字形になるのだ。

わかりにくい写真。

この自切のせいで、マテガイ採りの現場には8が無限に散乱するのだ。そういう意味では、8ではなく∞(無限大)ともいえる。


◾️狩りの実際

マテガイの大きさは、穴の大きさでほぼ決まる。
小さい穴から大きいマテガイは出てこない。

初めてのときは見える穴全部に塩をふりかけがちだが、そのうちすぐに、選り好みをするようになる。

大きい穴以外、お呼びではないのだ。

人類の傲慢な価値観。





👇つづき!


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