春の恒例、マテガイ採り【前編】 駆け引きと塩対応。
◾️春の狩り
昨日、ちょっと特殊な潮干狩り、マテガイ採りをしてきた。
スコップで砂の表面を削る。
葉っぱみたいな形の穴を見つける。
そこに塩を盛る。
マテガイが迷惑そうに飛び出してくる。
すかさず掴んで引っこ抜く。




マテ貝にとってはひとつもいいことがなくて、人間にとってはすこぶる楽しい、というあのマテガイ採りである。
◾️塩
何が楽しいかというとマテガイとの駆け引きだ。
大きいのは長く生きているだけあって少し賢い。なかなか出てこないのだ。塩を盛られても、穴の出口で逡巡したりする。
出がいまいちで掴めないマテガイには追い塩をする。
すると余計に引っ込むことしばしばである。
そのときは腹いせに、ますます追い塩をする。
…やっぱり出てこない。
使った塩の量からするともうそのマテガイの部屋は、塩抜き前のザーサイぐらいしょっぱくなっているはず。相当キツいことになっているはずなのだ。
最初の塩であんなに「キャッ」てなっていたのだから、素直に出てくればいいものを。
逆らうからこういう塩対応に遭う。
◾️水管
さて、ここでマテガイの水管に注目してみよう。

水管はいくつかの節になっていて、最初の「キャッ」の段階で、なぜかトカゲのしっぽみたいに先端を自切する。
水管は隣接した2本がくっついている。入水管と出水管だ。
だから、その断面は「8」の字形になるのだ。

この自切のせいで、マテガイ採りの現場には8が無限に散乱するのだ。そういう意味では、8ではなく∞(無限大)ともいえる。
◾️狩りの実際
マテガイの大きさは、穴の大きさでほぼ決まる。
小さい穴から大きいマテガイは出てこない。
初めてのときは見える穴全部に塩をふりかけがちだが、そのうちすぐに、選り好みをするようになる。
大きい穴以外、お呼びではないのだ。

👇つづき!
